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嘘吐きエリスタの最後の嘘  作者: はぎま
ファイアロッドの大迷宮編

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罠に嵌まり中です

 

 少し休憩した後、心臓エリアは後回しにしてお腹の方へ……来た道の地図を書きながら進んでいるから大きく迷う事は無いけれど、骨の魔物ばっかり。

 蛇の割合が多いけれど、犬とか猫とか嫌よね。骨だから倒せるけれど、猫型の魔物とか倒せないのよ。


「はぁ、はぁ、まだ、出てくるの?」

「魔物部屋だからねー」


「あぁまたデカイのだ。ルクナぁ、まだやるの?」

「終わるまでやらないと、部屋から出てきた魔物が溢れて面倒だよ。スノーボール」


 現在、魔物部屋という罠に掛かっていた。

 部屋に入った時に出入口が塞がり、中心に大きな赤い魔法陣が発生。そこから一体ずつ召還されていく。

 直ぐに倒さないと、また一体と召還されるから持久走のような感覚になる。

 もちろんこちらの人数が多い方が休憩が出来るから生存確率が上がるけれど、こっちは魔石さえあれば魔力回復があるから眠くならなければ大丈夫。

 因みに魔法陣を攻撃したら魔物が一気に出てくるから危険なのよ。


「さっきからその雪玉ばっかりだけど、なんでデカイの倒せるのさ……」

「まぁ、慣れだねー。ほいほいっとな。次イシュラねー」


「ルクナみたいにほいっと出来たらどんなに楽か……シャイニングアロー!」


 イシュラが放った光の矢が、わんちゃん型の骨魔物を貫き、光魔法の作用で骨がボロボロになっていく。

 弱点属性って便利よね。


「出てきた数で最後に良い宝箱が出る場合があるから頑張ろー」

「今は、どのぐらいなの?」


「五十だから銀製宝箱くらい出そうだよね」

「因みに、金は?」


「あと五十、もしくは相応の強いやつだと思うよ」

「うへぇ……じゃあ魔法陣の色が変わるのは?」


「ん? 色? 赤だよね?」

「えっ? さっき黒に変わったしょ」


 えっ、赤いじゃん。

 赤い魔法陣がゆっくりと回って、中心から骨魔物が出てくる。うん、同じ光景だ。


「黒ってあの回っている魔法陣が黒いの? スノーボール。ほいっと」

「そうそう、黒い魔法陣に変わったんだけど……えっ? どういう事?」


 お互いに、食い違っている。罠の影響……じゃない。

 じゃあ、なんだ?

 イシュラか私のどちらかに何か起きた?

 次の魔物は……鎧を来た骨人間型。


「イシュラ、難易度が変わった。終わりが近いかも」

「難易度? もぅ早く終わってよー! ファイアランス!」


『フレイム、シールド』

「イシュラっ! こいつ上位種! アイスエッジ!」


『グッ……ヤル、ナ』

「反撃させないよっ! シャイニングレーザー!」


『グァァァ!』

「……下位と中位だけだったから数が多いタイプだと思ったのに」


 光の柱を放ち、鎧の骨魔物を溶かしていく。

 上位になると能力次第で形勢逆転なんてよくある話だ。警戒レベルを跳ね上げないといない。

 ここにはアースも父も母も居ない。


「ルクナ……今のって……」

「上位に片足突っ込んだくらいの魔物。ワームちゃんは砂漠だと上位の上くらいなんだけれど、これからサポートお願いね。気を抜いたら死ぬから」


「わ、わかった……ルクナ、まだ赤い?」

「魔法陣? 赤いよ……? イシュラ? もしかして……魔眼覚醒した?」


「えっ、片目だよ?」


 いや、魔眼は片目と決まっている訳ではなくて、半覚醒状態だから今まで片目だったなんてよくある話なのよ。両目が魔眼なんてかなり凄いし……

 だとしたら納得出来る。

 嘘を見抜ける魔眼なら、今私が見ている赤い魔法陣が嘘で、本当は黒い上位魔法陣。

 色が濃い程危険な罠……赤は経験あるけれど、黒なんて、経験無いんだよね。


「左目も魔眼に覚醒したかもって話……嫌そうな顔しないでよ」

「だって、嫌でも嘘が解るんだよ?」


「コントロール出来るから安心して。私も常に解析している訳じゃないでしょ?」

「うむぅ、そうだけど……あっ、また強そうなの出てきたよ」


 次は骨ワンちゃん。

 頭が二つ、眼が赤い宝石の頭と、同じく眼が青い宝石。火と水の属性を持った上位種……ヘルバウンド。


『グルルルルル……』『ガウッ、ガウッ』

「眼が宝石だと結構可愛いかも」

「いや可愛いくないよ……サポートするね。えーっと、こうか。シャインエリア!」


 イシュラが部屋の中を光で満たしていく。アンデット弱体化環境を作っていく。


「ナイスサポートっ! ストーンコフィン!」

 周囲から石を集結させて動きを封じる魔法を放つ。

『グルルッ!』

 躱されたっ。速いなぁ。


「それならっ! ファイアウォール!」

 四方を囲む炎の壁。

 これなら逃げられまいっ。

 距離を狭めて……ごっつんこっ!

『グギャァ!』

 ワンちゃんが炎に包まれ、青い宝石のワンちゃんが苦しんだ時、イシュラの光の矢が赤い宝石のワンちゃんの頭を貫いた。

 炎に包まれて見えない筈なのに、よく当てたねー。

 ワンちゃんの身体が崩れていく。

 苦し紛れにブレスを放ってきたけれど、死にかけのブレスは魔力シールドで防げる。


「良い判断。ありがと」

「うん……なんか、さっきよりも視える」


「うーん……やっぱり天才って、居るんだなぁ」

「えっ、天才な訳ないしょ。全部ルクナのお蔭」


「いや普通魔法は一個教えたら二つも三つも出来ないよ。一日でどんだけ覚えているのさ」

「なんかよくわかんないけど、こうしたいって思ったら浮かんでくるというか……」


「それを天才って言うのだよ。後でその眼をじっくり解析しようかね。ふっふっふ」

「なんか怖い……あっ、色が変わった」


 ……私の見える魔法陣は赤のまんまなんだけれど。解析しても視えないし。


「……何色?」

「黒なんだけど、色が濃いというか、ねっとりした黒?」


「ねっとり……? ねっとり……魔法陣からなんか出ている?」

「うーん……あっ、魔法陣から黒い汁が漏れてる」


「漏れて……魔法陣の形が変わる? いや違うな。見える術式は召還っぽいし……待てよ、魔法陣型とかあり得る。イシュラ、魔法陣の中心に何か視える?」

「何か……ん? 何あれ……目?」


 目……目……まだ魔物が出てきた感覚は無い。だとすれば、召還された目じゃなくて、元々目があった……魔法陣型の魔物だったら……


「イシュラっ! 魔法陣に総攻撃! シャイニングレーザー!」

「えっ、うんっ! えっと、こうかっ! シャイニングレーザー!」


 うへぇ……威力は違うけれど上位魔法のシャイニングレーザーも完コピされた。

 魔眼の効果もあるのだろうねきっと………それなら嘘が解る魔眼じゃないかも。

 ふふっ、ますます右目が戻るのが楽しみだよ。

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