5-24 タッグマッチ2
ナーミが一方的にやられているようですよ
「ちぃ! ちょこまかしやがって!」
「オマエ、頑丈すぎ!!」
一方、ナーミとリムラのタッグマッチは、少し様相が変わってきていた。
サブミッションになかなか捕まえられなかったリムラはナーミと交替。パワー勝負は分が悪いと判断し、レイがそのまま勝負を継続していた。
「フライングフォーアーム!」
「ぐっ!」
再び決まったレイの打撃。
ナーミは倒れるがすぐに起きあがってくる。
やむを得ず、レイはすぐにロープへと走り、
「フライングニールキック!」
「ぐはっ!」
再び倒れたところに、
「ムーンサルトプレス!」
「ぐっ!!」
見事な月面宙返りが決まる。
「フォールね!」
「甘ぇ!」
カウントは一つも入らず、ナーミがレイの身体を跳ね退ける。
「オマエの身体、頑丈すぎ!」
「どんなに進化したって、猿は龍に勝てねぇってことだぜ!」
「やせ我慢も大概にするね!」
再びロープに走り、
「フライングヘッドシザーズ!」
「ぐおっ!?」
足で挟まれて投げられる。
「ダメージは有るはずね! あとはオマエに任せるよ!」
攻め疲れもあったのか、レイはイジュンとタッチした。
「ガァァァァッ!!」
「やっぱ、お前だけは喋れねーのな!」
仕掛けてきたのはショルダータックル。
4メートルの体躯をぶつけられれば、一溜まりもなく、ナーミは一発でロープまで吹き飛ばされる。
「ぐっ、はっ!」
「グルアアアアッ!!」
シンプルイズベスト。
イジュンが再び、ナーミに向けてショルダータックルを仕掛ける。
ロープにサンドイッチにして、一気に勝負を決めるつもりだ。
「……ラリアットォォォl!!!」
「グルアッ!?」
しかし、待っていたのはナーミの豪腕だった。
かち上げるように振り抜いたラリアットは、イジュンの巨体を一回転させるほどの威力を見せる。
「ゴァ……」
この一撃に、イジュンは強制KOされてしまう。
「リムラ!」
「はいっ!」
このタイミングでナーミとリムラがタッチ。
「させないね!」
試合権利のないレイが飛び込んでくる。
「フライングフォアアーム!」
「フジワラアームバー!」
「っ!?」
振りかぶったレイの右腕が一瞬にしてリムラにからめ取られる。
「ぐああああっ!!」
「ギブアップ!?」
「ノーッ!! 舐めるんじゃないね!!」
どうにか逃げようと腰を浮かせ、前転するレイ。
「ビクトル式膝十字固め!」
「ぐわぁぁぁ!!」
今度は一瞬にして膝が極まった。
返しようがなく、レイは必死に暴れ、ロープを目指そうとするが、KOされたイジュンが邪魔になっている。
「イジュン! 起きろ! 助けるね!」
「グァ……」
巨体を生かし、手のひらでリムラを叩き、どうにかレイを助けた。
その瞬間、
「ギロチンドロップ!!」
待っていたとばかりにナーミのギロチンがイジュンの後頭部を切断。
「ギゥッ!!」
今度こそイジュンは意識を刈り取とられ、身じろぎ一つとれなくなった。
「ひ、卑怯ね!」
「それをいったら、お前だってまだタッチ成立してねーだろ」
「っていうか、私がイジュンさんをフォールしたら終わりますね」
「そ、それこそ、卑怯ね!」
「分かってるよ。だから、最後まで付き合ってやる。お前がフォールかタップされるまで、バッチリやり合ってやるよ」
「後悔、させてやるね!」
レイの闘志はまだ消えていない。
巨大なお猿さん敗退。
ナーミが受けに回っていたのは作戦だったようですよ。
コマケェコタァイインダヨォ!




