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077●黄金の一杯
ついに、その日が来た。
幾度も試作を重ね、数え切れない失敗を乗り越え、
ついに完成した・・・コロニア・ラベリア産、初のビール。
醸造所の空気は張り詰めていた。
誰もが黙って、ただその一人の到着を待っていた。
「来るぞ・・・。」
となりのやつが、小声で言った。
扉が開く。
ゴライブ総督が、足早に入ってくる。
その眼差しは、まるで戦場に向かう将軍のように鋭い。
「これが・・・完成品か?」
わたしは、震える手でグラスを差し出した。
冷えた黄金の液体。泡はきめ細かく、香りは芳醇。
自分たちの力の全てを、注ぎ込んだ一杯だった。
総督は、グラスを手に取り、じっと見つめる。
そして、静かに口元へ運ぶ。
一口。
緊張が走る。
「・・・うまい。」
その一言が、醸造所の空気を震わせ、壁に染み込むように響いた。
「これだ・・・これだあああ!!」
叫びが爆発する。
わたしたちは、思わず顔を見合わせ、そして笑った。
涙が出そうだった。
「よくやった!この味は、わたしの人生の中で、最も価値ある勝利だ!」
総督は、エダマメをつまみ、もう一口。
その顔には、満足と誇り、そして少しの涙が浮かんでいた。
わたしは、心の中でそっとつぶやいた。
お互い、この一杯のために、生きてきたんだ・・・。




