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005●ふるさと投票制度

首都圏で暮らす今も、幼い頃を過ごした街の風景が心に残っている。

駅前の商店街、夏祭りの提灯、夕暮れの川沿いの道・・・

今も目を閉じれば浮かんでくる。


「ふるさと投票」制度が施行され、

居住地以外の自治体に投票権を振り替えられるようになった。

〇か×のどちらか一方を選ぶ形式で、〇は支持、×は反対を示す。

もう、一票の格差はない。

今年、自分のふるさとに投票権を振り替え、若き候補に〇をつけた。

彼女の「外からの声も地域の未来をつくる」という言葉に共感したからだ。

結果は僅差で彼女が当選した。

しかし、今、外部からの×投票が問題視され、

制度の見直しが議論されている。

それでも私は思う。

’ふるさと’とは、住む場所ではなく、心が帰る場所だ。

その未来に思いを託すことは、立派な政治参加だ。

私はこれからも、心のふるさとに一票を投じ続けたい。



昼休みのカフェ、会話が弾んでいる。

「ねえ、今年のふるさと投票、どこにする?」

「やっぱり隣の自治体の富蘭の会でしょ。一心不乱、ムダを徹底的に省いて、民営化を推し進めるのってカッコイイ。芦町代表、ハンサムだし!」

「わかる〜。あの演説、胸に響いたよね。『未来は、選ばれるのを待ってるだけじゃ変わらない』って。」

「そうそう。あの言葉、ずっと耳に残ってる。〇つけるしかないって感じ。」

「でもさ、×つけたい人もいるんだけど、どっちかしか選べないのが悩ましいよね。」

「だからこそ、〇を誰に託すかが大事なんだよ。私はもう決めた。芦町さんに一票!」

「じゃあ、私も富蘭に振り替えようかな。心のふるさとって、こういうことかもね。」


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