表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
22/97

023⚫️止まらない

ゴライブは苛立ちを隠せない。

影の軍団をこれほど投入したというのに、なぜ公国はびくともしないのだ?

誰も帰ってこない。全員、やられたのか?


「伯爵様、影の軍団の応募者がありません。」

「もっと報酬を弾め!無法者はあふれるほど、いるのではないか!」

「いえ、それが・・・。この大陸の、そういう輩が、どんどん流出しております。」

「流出だと?どこへ行くというのだ?」

「それが、その・・・ラベンダー公国へと・・・。」

「なんだとお!!」


公国には食える仕事がある。

継続的な職にありつけ、給料がいい。

衣食住が保証され、人々は寛容で、おまけに食いものが美味い!


噂は、まるで野火のように大陸中に広まった。

生活苦にある者、理想を持つ者、夢を見る者・・・。

彼ら彼女らは現地の領主を見限り、はじめは夜陰に紛れて、

やがて陽の光のもと、堂々と港を目指す。

それは、もはや日常の光景となった。


領主たちは慌てふためいた。

「税を少なくする!」と触れ回るが、一度弾みがついた流れは止まらない。

長い歴史を持つ村が、一夜にして空になることすら報告され始める。

人口は見る見る減少していく。


領主たちは知らなかった。

人々が真に恐れるものが何であるかを。

苛政猛虎。

苛酷な政治は、虎よりも恐ろしい。

人々はそれを、身をもって知っていたのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ