~プロローグ~ 誰もが憧れる世界!
初めての連載をしてみたいと思います!
思った以上に長編になりそうです。自分もこんな世界に行きたいです。
「読んでみるか。」
布団に寝転がり袋から一冊の本を取り出す。普段小説なんて読まないのに散歩がてらふらりと立ち寄った古本屋。色々な本が山積みに置いてある中で、この本が非常に目についた。見た目はただの古びた文庫本だが、この空間でひと際異彩を放っている気がした。本も開かずに感覚だけで買ってしまった。会計の時に古本屋の店主から「ずっとその場所に居たいと思ってはいけませんよ」と、言われたのだがよくわからず愛想笑いで店を出た。
本の題名は、「この世界なら」きっと壮大な内容なのだろうと小説を開いた瞬間!小説が光りだし、目の前が真っ白になり意識が遠のいていった。
気持ちのいい風が吹いている。草木の揺れる音が聞こえる。俺は何をしているんだ?散歩の途中で寝てしまったのか?起きないと、そっと瞼を開いた。瞳に映ったのは見渡す限りの大自然。建物も何一つ建っていない。と、不思議に思っていたら1人の少女に話しかけられた。
「こんにちは!」
驚きながらその子を見た。髪はピンクで腰のあたりまであり、異世界物のアニメでしか見たことないような服装をしている。少しの間観察しているとまた俺に話してきた。
「お兄さんよく来たね。ここは本の世界、ブックワールドって呼ばれてる。そして私はこの世界の案内人、リリ!分からないことがあったら何でも聞いてね!」
「待って待って、最初から何にもわかってない!」
俺は急いで説明を止めた。
「一つずつ説明してくれないかな?」
「分かった!それで何から聞きたいの?」
「まず、ここは本の中なのかな?」
「そうだよ!さっきも言ったじゃん!お兄さんちゃんと聞いてた?」
「一応確認のためにね」
さっきのは聞き間違えじゃなかったのか。ということは、あの本を開いたからここへ来たんだ。
「じゃあこの世界はいったい何なのかな?」
「ん~簡単に言うとね、なんでもできる世界だよ!」
「なんでも?」
少し興奮気味に聞いてしまった。こんな少女の前で恥ずかしい。
「そう!なんでも!でもね、決まりはちゃんとあるの!」
そうだよな、どんなところでも決まりは存在するよな。一瞬期待した俺がバカだった...
「それはどんな決まりなの?」
「ん~とね、お兄さんが住んでいる国の法律とほとんど一緒だよ!」
「法律と?」
「そう!ほとんど一緒!」
どうやらこの世界にも法律があるらしい。でも俺は少し疑問を抱いた。
「ほとんどってどういう意味?」
「それはね、このブックワールドはなんでもできるって言ったよね!」
ものすごいどや顔でリリは言った。
「今食べたいものを言葉で想像してみて?」
よく意味が分からなかったが、少女にいわれるがまま僕は今食べたいものを想像した。しかし何も起こらない。
「何が起こるの?」
「ちーがーうー!例えばシチューが食べたかったら、シチューが食べたいって心の中で言うの!」
「はいはい、そうゆうことね」
今度は心の中で文章にしてみた。
(カレーが食べたいな)
すると、ポンッと目の前にカレーが現れた。
「カレーだ...」
「驚いたでしょー!この世界は心の中で言葉にするとそれが現実になるんだ!そして、そのカレーはお金がかかりません!そこがお兄さんの国の法律と違うところかな!でもリリはカレーじゃなくてシチューが良かったなー」
リリの話は置いといてこれは凄すぎる。思ったことが何でも叶う。夢のような世界か?じゃあ…
(キングサイズのベットで寝たいな)
思った瞬間、先程と同じようにポンッとキングサイズのベットが俺の前に用意された。
「これはすごいな」
そうつぶやきながらベットで横になる。
「ちょっとお兄さん!寝ないでよ!」
「あーごめんごめん、そういえばなんだけどこの世界から出ることはできるの?」
「お兄さんが思えば出られるよ!そしてまた本を開けばこっちに来れる!でも、ブックワールドにいる間お兄さんの世界の時間も進んでるから気をつけてね。」
「まじか、同じくらいに進んでるのか?」
「いや、こっちで1年が過ぎたらそっちの世界は1時間経ってるって感じだった気がする!」
全然問題がない!最高じゃないか!
「お兄さん、にやけすぎ!」
しっかりと顔に出てしまっていたようだ。
「そういえばお兄さんの名前聞いてなかったよね、なんて言うの?」
「そういえば言ってなかったな、俺は、北山初だ」
「分かった、改めてよろしくね!はじめ!」
これから楽しい人生が始まりそうな予感がしてきた。
こんな世界なら何にもしなくていいんだろうな。
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