第100話 原初の記憶碑
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クリスタル神殿の広場にはアダムと2つの記憶碑だけが存在感を放っていました。
アダムはティタン神族の記憶碑とアルカディアの記憶碑を持って、クリスタル神殿の最奥であるオリンポス12神の記憶碑の本体が安置されている部屋へと辿り着きました。
アダム:レア、今、君たちの想いを遂げるよ。
アダムは神殺しの槌で12柱の記憶碑を破壊しました。
アダム:これで思い残すことはないよね…。
そう言って少し間を置き、神殺しの槌で、アダムの中にあったティタン神族の記憶碑、すなわちレアの記憶碑を破壊しました。
アダムの目からは泪が零れていました。
そしてアルカディアの記憶碑を自身の中に取り込み、記憶碑の中にあるエンリルたちアルカディア12神の記憶を自らに統合し、奪っていきました。
アダムは、
アイリア、ミゼリカ、エレイシア、マルディア、イシュラム、ラヴェンダール、ゼノクラフト、ダイナモス、シルヴァリア、アストラリア各国の記憶碑の力を使って、各国の住人たちを強制的に記憶碑へと閉じ込めました。
そうして世界からアダムを除く全生命が消え去りました。
アダムは世界のすべての記憶をその身に宿しました。
そしてアダムはティタン神族の記憶碑、アルカディアの記憶碑に残った神々の力の残滓を使って、自分自身を記憶碑とする準備に取り掛かりました。
世界中のすべての人間の記憶を取り込み、神々の記憶は排除し、人が神々の力に頼らず生きていくための世界。そのためにアダムは罪を背負いました。
そして今や世界で唯一の記憶碑となってしまった、「原初の記憶碑」が誕生し、アダムの意識は失われていきました。
こうしてアダムとレアの出会いによって始まったアルカディア戦争は終結しました。
それから何千年と時が経ち、再びアルカディアに生命が繫栄していました。
「原初の記憶碑」には人の歴史が詰まっています。
触れたモノに今必要な記憶を与えることができました。
また、死んでしまったモノは記憶碑に還っていくことができました。
「原初の記憶碑」はどんどん人々の歴史を積み上げていき、神々のいない世界での人々の暮らしを守り続けているのでした。
Memory Monument Origin ~完~
これで記憶碑の起源に関する話は完結となります。
ご愛読いただきありがとうございました。




