莉乃side
香奈から改めて手紙がきた。開いてみてビックリした。
『杉野からアンダンテ行こうって言われたんだけど…話があるらしい。』
えっ!杉野がアンダンテに!?あり得ない!あの杉野が香奈を誘うなんて。(⬅莉乃は高校から入塾したため香奈と杉野が仲が良かったことを知りません。)
(それにしてもアンダンテってケーキが美味しいって有名だよな~。香奈羨ましいぞ!私もこっそり行こうかな?だとしたら…ケーキは定番のいちご?チョコもいいな。モンブランもいいし、ピスタチオのマカロンもいいよね。)
わたしは授業そっちのけで考えていた。次が芸術だということを忘れて。
「りーの!莉乃?大丈夫?」
「あっ!香奈!」
「音楽室行こうよ。今日声楽のテストでしょ?」
あっ!忘れてた…
全然練習してない…
どうしよう
「忘れてたわ…ヤバい香奈助けて」
「忘れたら駄目だよ!助けるも何も今日は先生の前で1人で歌うんだよ?助けれないよ。」
あ~終わったわ…成績落ちるな
「香奈は練習したの?」
「私もあんまりしてないよ。早く行かなきゃ遅れるよ」
時計を見ると次の授業の5分前を指していた。音楽室は5階にあるから結構距離がある。急がなきゃ
「はっ!そうだね」
わたしと香奈は音楽室に向かった。
一時間後
「終わったー」
声楽のテストは予想通りぼろぼろだった。音楽選択の25人中合格点をもらえたのは僅か3人。そのなかには香奈もいた。合格点にいかなかった生徒は後日追試らしい。音楽で追試って聞いたことないぞ?
(さすがだな~香奈は。羨ましいよ)
「お疲れ様莉乃。とりあえず追試頑張って!塾内定期考査近づいてるけど」
わたしたちの通う塾では年に5回塾内定期考査と言うものがある。今度のはその内の4回目。追試対策と定期考査対策しないとな




