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杉野side
香奈が事故ってから1週間がたった。僕は毎日見舞いに来ているがいまだに目を覚まさない。医師の先生は2週間がやまだって言ってた。
「香奈。早く目を覚ませよ。まだ翔が死んで1年しかたってないんだぜ?」
香奈が目を覚まさない間に翔の1周忌は執り行われた。僕は香奈のことが心配だったけど1周忌に参加した。
「まぁ!香奈ちゃんが交通事故に!」
「はい。まだ目を覚まさなくて…医師もこのまま目を覚まさなかったら覚悟しておくようにと…」
「香奈ちゃん…一樹くん。香奈ちゃんのそばにいてあげてね。うちの子翔は駄目だったけど香奈ちゃんには生きてもらいたい。それに香奈ちゃん翔の月命日の度に来てくれてた。本人はわからないように来てたみたいだけどその都度花が変わってたから香奈ちゃんなんだろうなって怜と話していたのよ」
「一樹くん。兄さんの代わりに香奈さんを幸せにしてやってよ。おれも人の力借りずに青嵐合格出来るように頑張るからさ。」
って怜やおばさん言ってたぜ?お前がまだ翔のこと好きなのはわかってる。僕じゃ忘れさせることが出来ないこともさ。だから近くにいてくれるだけでいい。そりゃあ運が良ければ付き合ったりしたいけどさ。
「だから、お前まで…香奈まで僕の前から消えないでよ」
そのとき僕の頬に一筋の涙がつたった




