杉野side
「お前に話があってさ」
僕は駅にきた香奈に言った。
「話ってなによ」
「怜が青嵐受けるってまじかよ?」
「本当よ。昨日電話がきたのよ。」
「そっか。んで、昨日なんで塾サボったんだよ。お前の苦手な化学の日だろ?」
「だから、莉乃のとこに行ったってメールしたでしょ?杉野には関係無いじゃないの!わたしがいつどこでなにしようが」
「お前がいきなり塾からいなくなるらこっちは心配だったんだよ。仮にも幼馴染みなんだから」
そりゃあ好きな人がいきなりいなくなったら焦るだろうが!
「なんで杉野に心配されなきゃいけないのよ!だいたい普段は他人みたいな感じなのにこんなときばっかり幼馴染み面するのやめてよ!」
「うるさい!いくらなんでも好きなやつがいなくなったら辛いだろうが」
「えっ?今なんて言った?」
「あ?好きなやつがいなくな…あ…」
「好きなやつって。何言ってんのよ!」
香奈は笑っていた。まるで僕の好きな人が自分じゃないみたいに。僕は香奈の手を引いて壁までいき香奈を壁に押し付けた。要するに壁ドンというやつだ
「小学生の時から香奈のことが好きだよ。でもお前は見向きも
「離して。私今はそういうの考えたくない。やっぱり翔が好きだから」
「あっ…わりぃ」
香奈は逃げ出した。僕は追いかけなかった。
(やっぱり駄目だったか。まあ無理矢理だったしな…)
僕はやって来た電車に乗って学校へ向かった。
香奈を追いかけなかったことを後悔したのはこれから数時間経ってからだった。




