香奈side
「えっ!?翔の話?」
「うん!杉野や香奈の話を聞いてたら興味が出ちゃって」
「そっか…。私と翔が幼馴染みなのは話したでしょ?私達は幼稚園に入る前から仲がよかったの。親同士が仲がよかったってのもあるんだけどね」
私は莉乃に少しずつ翔のことを話した。翔に告白されていたことも含めて。だけど翔が死んでいるということはどうしても話せなかった。
「香奈は告白に返事はしてあげたの?」
「ううん。しようとは思ってたよ。出来なかったけど…」
「香奈はまだ水城君のことは好きなの?」
「分からない。もう1年以上会ってないんだもの。でも忘れられない人よ。」
(翔はもういない…死んだ人を忘れろなんて無理よ。ましてや好きだった人なんてもっての他)
「だったらきちんと返事をしてあげないとダメだよ。連絡とりなよ。」
(連絡?とれるわけないわよ。とれるならとうの昔にとってるわよ。)
「連絡とりたいけどもし向こうが私のことを忘れてたら?って思うと怖くて…」
「そんなのやってみなきゃ分からないじゃない!レッツ・トライだよ!香奈」
「そうよね。やってみなきゃ分からないよね。ありがとう莉乃。翔と連絡とってみるわ。」
「そうそう。頑張ってね。じゃあわたしはここで。でもそんな大事なことなら話してくれればよかったのに。」
「友達だからって個人情報を全部話さないといけないって訳じゃないでしょ?それに莉乃はあくまでただの塾友ってだけだから。またね。」
そうして私と莉乃はお互いの帰路についた。




