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ナメナメ!? ナメクジ!

 うー、ひどいめにあったよぉー。身体がベトベトだし、妙に力が入らないし。

 お風呂に入りたいよぉー。でもこんな時間にお湯なんて張っているいるかな?


「あ、マオ様」


 フラフラしながらお風呂場に行くと、シィちゃんが声をかけてくれた。よく見るとニィちゃんにミィちゃんもいる。


「あれ? みんなどうしてここにいるの?」

「昨日はなんやかんやで激務でお風呂に入れなかったものでして。それでみんなと一緒に入ろうってことでここにいるんですよ」

「メイド長の計らいで、アツアツのお湯が張られているんですよー」

「なんか機嫌がいいし、私らは甘えさせてもらったって話だな」


 へぇー、そうなんだ。

 あ、でもいいタイミングかも。ちょうどお風呂に入りたかったし。


「それよりも、どうしたんですか? 妙に服が濡れてますよ?」

「ちょっといろいろあって。ねぇ、一緒に入ってもいいかな?」

「はいー、喜んでですー」

「みんなで入った方が楽しいし、私もオッケーだよ」


 よーし、そうと決まれば着替えを持ってこなくちゃ。


「あら、あなた達こんな所で何しているの?」


 急いで部屋に戻ろうと思っていると、ウィンディさんがやってきた。私は何気なく振り返るって「これからお風呂に入るんです」って答えると、ウィンディさんは目を輝かせ始めた。


「お風呂っ! みんなであんなところやこんなところを洗いっこするのね!」


 激しく興奮しているけど、大丈夫かな? なんか顔がウットリし始めているし。


「確かに洗いっこすると思いますが、魔女様が考えていることになるとは……」

「えっちぃのは嫌ですー」

「絶対に身体に触らせないからな」


 みんな警戒しているよ。当たり前だと思うけど。


「ふふ、大丈夫。私はあなた達がきゃっきゃしている姿を見ているだけで至福だから」


 そういっているけど、とても目が危ない。何か企んでいそうだよ。

 ま、まあ、人は多い方がいいだろうし、それにウィンディさんがいれば何かあってもどうにかしてくれそう。


「さあ、みんな! お風呂に突入するわよ!」


 やる気満々だなぁー

 先頭を切ってお風呂場に入っていくウィンディさん。したっぱメイド隊のみんながとても複雑そうな顔をしているけど、一緒にのれんを潜った。

 まあ、朝からみんなで入るなんて滅多なことないし。それにお風呂場でとんでもないことになるなんて、ある訳が――


「きゃー!」


 ウィンディさんの悲鳴が聞こえた。

 何? ウィンディさんが悲鳴を上げるなんて、ただごとじゃないよ。


「どうしたの!?」


 慌てて浴室の扉を開く。するとそこには、とてもでっかいナメクジがいたんだ。


「これは……」

「ビックナメナメですね」

「マジかよ。ったく、掃除サボるなっての」


 う、うわぁー。あの時の嫌な思い出が蘇るよ。あの時はセバスチャンさんが助けてくれたからどうにかなったけど、でも今回は状況が違う。

 そういえばウィンディさんはどこに行ったんだろ?


「ふぇー」


 ああ、ビックナメナメに上半身をパクリされてる。このままじゃ丸飲みされちゃうよ。


「ったく、何をやっているんだ魔女様!」

「油断しすぎですよー」

「みんな、魔女様を助けるために戦闘用意!」


 したっぱメイド隊のみんなが戦闘態勢に入る。

 こうなっちゃったら仕方ない。早くビックナメナメを倒して、お風呂を楽しもう。


「なめー」


 あ、鳴いた。とーっても変な鳴き声だなぁー


「まずい、みんな退避ー!」

「全力で逃げるですー!」

「あんなの喰らってたまるかー!」


 って、あれ? みんな全力で逃げていく!? ちょ、どうしたの? さっきまで戦う気満々だったじゃん!


「なめー」


 って、ビックナメナメが分裂した! え? 一気に八匹になっちゃったけど。

 と、とにかく攻撃してみよう。


「天使さん!」


 天使さんを呼び出して、分裂したナメナメの一匹に攻撃してみる。するとナメナメはさらに分裂して、増えてしまった。


「これって、もしかして……」


 攻撃すればするほど、ナメナメが増えていくんじゃ。だとしてもみんなはどうして逃げ出したのかな?


「なめー」

「ひゃあ!」


 な、何? なんかヌルヌルっとしたのが後ろから……

 も、もしかしてナメナメ? だとしたら早く振り払わなきゃ!


「なめー」

「なめー」

「きゃあぁああぁぁぁ」


 どんどんナメナメが身体に乗っかかってくるよぉー

 う、動けない。それどころか、身体から力が抜けるぅー

 や、やばいかも。このままじゃあ――


「「「なめなめー」」」


 ふ、ふえぇー。誰か助けてぇー


「マオ様!」


 セバスチャンさんの声が聞こえた。途端にすごい音がして、ナメナメが光になって消えていく。

 何が起きたのかわからない。気がつけば私の身体はセバスチャンさんに持ち上げられていたんだ。


「大丈夫ですか?」


 何だろ、こんなこと前もあった気がする。何にしても、助かった。


「ちょ、ちょっと。こっちも助けなさいよ!」

「あなたは自分でどうにかできるでしょ?」

「力が抜けるのよ! 助けてって!」

「い・や・で・す!」


 ウィンディさんが「薄情者ー!」って叫んだ。そしてそのままナメナメに身体を飲み込まれてしまう。

 大丈夫かなって思ったけど、今の私じゃあ助けることができない。それどころか、声を出す力すら残っていなかった。

 ごめんね、ウィンディさん。あとで誰かを向かわせるから。

 そう思いながら、私は気を失った。


結局お風呂に入れなかったマオちゃん。それどころかナメナメに襲われて気絶してしまった。

何がどうなっていくのだろうか?

そしてナメナメの登場は懐かしいぞ。

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