表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
55/103

成功? 失敗? チャレンジャー

 神様ゲーム。それは与えられた試練をクリアしないと私達の水着が邪神さまによって剥ぎ取られてしまうという恐ろしいゲームだった。

 そしてそのゲームに最初に挑むのが、ニィちゃんだ。


『ぬひょひょひょ。さあ、何をやってもらおうかの』


 邪神さまがとてもエロい顔をしている。うう、ご機嫌取りなんてやるんじゃなかった。

 ニィちゃんはニィちゃんで震えているし、大丈夫かな?


「せ、せめてお慈悲をー」

『ぬひょひょひょ。では簡単な試練を与えてやろう』


 邪神さまはどこからか取り出した紙に何かを書きこんでいく。

 一体何を書いているんだろう? とっても気になるなぁー


『この紙に書いたことを感情込めて読むんだの。わしが納得したら試練クリアということにしてやるの』


 なーんだ。その程度なら私だってできそう。

 ニィちゃんはちょっとほっとしたのか、胸を撫で下ろしながら紙を受け取る。でも、その内容を見た瞬間に目を点にして固まったんだ。


「あ、あのー。これ、ホントに感情を込めて読まないといけないのですかー?」

『無論だの。嫌ならまずはバストから剥ぎ取ってやるがのぉ』

「や、やらせていただきますー!」


 ニィちゃんはどこか躊躇っていた。というか、なんだか顔が赤くなっているけどどうしたんだろ?


「うう、こんなことを言わないといけないなんてー」


 ニィちゃんは一度大きく深呼吸をしていた。そして、覚悟を決めたのか目を開き、紙に書かれた内容を読み始めた。


「おはようございます、オクトーパン様ー。本日もいい朝でございまずねー。あ、本日の朝ご飯はオクトーパン様が好きなハニーブレットでございますー。その後は、でございますか? ふふ、もーオクトーパン様ってばー。決まっていますよー。私と、甘くて楽しい時間を一緒に、ですー」


 な、何だろう、これ?

 ニィちゃんがものすごく頑張っているのがよくわかる。よくわかるけど、一体どんなシチュエーションなのか全くわからない!


「あ、オクトーパン様。朝からそんなに――。ダメですー、お楽しみは、ご飯の後ですよー」


 私は目を点にして無言になった。そしてやり切ったニィちゃんは、とても恥ずかしそうに顔を手で覆っていた。


「ニィ、新しい扉を開いたな」

「エロかったよ、ニィ」

「言わないでー!」


 ミィちゃんとシィちゃんがどこか感心したかのように言葉を零していた。でもちっとも嬉しくないのか、ニィちゃんは今にも泣き出しそうだ。


『うーむ、今のはなかなかだのぉ。合格にしてやろう』


 あれで合格じゃなかったら悲惨だと思う。うーん、でもあんなことをやらされるのか。邪神さまって、なんだかエロ怖い。


『ぬひょひょひょ。いいぞいいぞ、女の子は照れなければいかんぞー!』


 ああ、次は私なのか。こんなテンションの邪神さまの試練なんて受けたくないよー


『次は魔王じゃったの。そうじゃの、お主はわしと一緒に寸劇でもしてもらおうかの』

「寸劇ですか?」

『そうじゃの。わしの行動に対してエロく反応するんだの。それができればアドリブでオーケーだの』


 え、エロく?

 それって、どう反応すればいいの?


『では、シチュエーションは部屋に閉じ込められたとしよう。主は呪いによって身体が疼いてたまらんという設定だの』

「あの、どういう状況なのかいまいち把握が……」

『裸にしてもいいかの?』

「頑張ります!」


 えー? 私どんな寸劇をすればいいのぉー?

 このままじゃあ水着が剥ぎとられちゃうよぉー


「オクトーパン様。さすがにそのお題はマオちゃんには難しいと思いますよ?」


 困っているとウィンディさんが助け舟を出してくれた。

 ああ、よかった。これならもうちょっと簡単なお題になるかも。


『ふむ、では主がアドバイスして魔王をエロく演出させてみるんだのぉ。もちろん、わしが納得するようにのぉ』

「はい、わかりました」


 え? どういうこと?


「うふふ、オクトーパン様から許可をいただいたからおさわりするわよ。覚悟しなさい、マオちゃーん」


 ウィンディさんの目が怖い。や、やばい。逃げなきゃ。


「それでは、演劇スタート!」


 え? やるの!?


『くそ、閉じ込められた。おい、魔王。身体は大丈夫か?』


 え、えー? 状況がごっちゃごちゃすぎてついて行けないんだけど。

 どうすればいいの? というか何をすればいいの?


「ほら、マオちゃん。身体が疼く呪いなんだからオクトーパン様に迫って迫って」

「せ、迫る?」

「身体を密着させるのよ。こんな風に!」


 ウィンディさんは私の身体を押した。すると、あろうことか私は邪神さまを押し倒してしまった。

 うひゃー! 何これー! 相手はタコだけど、こんなことしたことないよー!


『お、おい、どうしたんだよ!』


 えっと、えっと、何を言えばいいの?

 頭がグルグルとしていると、ウィンディさんがこんなことを耳打ちする。


「私の言ったことを感情込めて言ってみて。そうすればいい感じになるわよ」


 とーっても怪しいけどすがるしかない。

 私は覚悟を決めて感情を殺さずに口にした。


「あ、熱い。身体が熱いの……。それに、なんだか変な感じがして、どうしようもないの。あの、その、お願い。わ、私を、抱き締めて……」


 何このセリフー! 私、こんな恥ずかしいこと言いたくなかったよぉー!


『魔王、しっかりしろ! お前には好きな人がいるだろ!』

「ダメ、なの。もう、身体が熱くて熱くて堪らないの。ああ、お願い。お願いします……」

『く、あいつがかけた呪いがこれか! 少し我慢してくれ。呪いを解いてやる!』


 そう言って邪神さまは器用に二本の足を使って私の口を広げた。そして、そこにそのまま口に飴玉らしき物を入れられた。


『これでよし。呪いは解けた』


 勝ち誇ったかのような顔をする邪神さま。その目はとんでもなく輝いていた。

 でも、私は違う。とても顔が真っ赤になって、みんなには顔向けができないほど恥ずかしかった。


「新しい境地ですね」

「そうだな」

「さすがマオちゃん! やるー!」


 まだ挑戦していない三人は、そんなことを言っていた。

 ああ、私はなんでこんなことをしているんだろ?


恥ずかしい思いをしながら試練をクリアしたニィちゃんとマオちゃん。

果たして神様ゲームはいつまで続くのだろうか!?


次回は明日の午前9時に更新予定です。


追記

更新時間を明日午前7時に変更します。

申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ