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借金令嬢に再会しました

5年経ちました。

サーラ達は結婚してます。

5年後。

サーラが20歳。ベルンハルト王子が22歳。

二人が結婚してから3年目。


夫妻はエリンと再会した。


再会までにあったことを羅列すると、こうだ。

王太子がマデリーン公爵令嬢と結婚。

半年後、王太子の弟の第2王子ベルンハルトがサーラと結婚。

2年後レイナルトとエリンが結婚。レイナルトはマデリーンの弟だ。

エリンがレイナルトと結婚した時、ベルンハルト夫妻は遠国に滞在中で式に出れなかった。結婚が急だったからだ。


色々あって、エリンがレイナルトの元から出奔した。向かった先は、王太子の弟夫妻、ベルンハルトとサーラのいる離宮だった。




アリステア王国はは三方を高い山脈に囲まれた国だ。

北と西側に国境を接する隣の大国フランセーア王国。

南は海だか、海を渡れば異文化の国々が広がる。

東側には好戦的な隣の大国、プロンシアーナ王国がある。

プロンシアーナとプランセーアは表面上は友好国だ。しかし、国力が下がればお互いに小競り合いを繰り返した歴史がある。

アリステア王国はフランセーア王国と友好国だ。プロンシアーナ王国とも今は表面上は友好を保っているが、数回攻め込まれた歴史がある。自国とフランセーア王国の援軍により、国が滅ぶ危機を脱している。


フランセーア王国は、アリステア王国があるおかげでプロンシアーナ王国と接する国境が4分の1となる。

プロンシアーナ王国がアリステア王国を飲み込むと、大国2つが広く国境を接する事になる。

ゆえにフランセーア王国はアリステア王国を守り、アリステア王国もフランセーア王国と友好を深く望んでいる。


王太子とベルンハルトの母はフランセーア王国の王女だ。10年ほど前に亡くなった。

プランセーア王国では「精霊姫」と呼ばれ、国の民から深く愛された王女だったそうだ。

王女がアリステア王国の王に恋して、アリステア王国に嫁いだと言われる。婚姻を結ぶ時の約束として、精霊姫の産んだ子を必ず、フランセーア王国に婚姻を以て戻す事を決めたそうだ。

精霊姫は王と相思相愛で仲睦まじく暮らした。

両国も友好を深めた。関税をお互いに掛けないで貿易している。

しかし、精霊姫と王の間には男児しか生まれなかった。王位継承権を持つ男児をフランセーア国にやる事はできない。

王太子夫妻の子も男児二人。

二人目の出産時にマデリーンが危篤状態となり、産後も思わしくない。

王太子はマデリーンとの間に子供を作らないように気をつけているという。側妃を持つことも拒否。


ベルンハルト夫妻には子が出来無い。


エリンの実家の莫大な借金を肩代わりしてくれたレイナルト。そのためにレイナルトと結婚したエリン。

エリンのために借金に苦しむレイナルト。

エリンはマデリーンの手引きでかつての友人、サーラとその夫ベルンハルトに、子供を授けるために離宮に来た。




7年ぶりの再会だった。

サーラとベルンハルトの居る離宮にエリンが到着した。

応接室に通されたエリンに、サーラが抱きついた。泣いている。

「サーラ様」

「エリン、サーラって呼んで。昔みたいに。会いたかった。」

「私も会いたかった。でも、私が何をしにここに来たか、ご存知でしょう?不快でしょう?」

「私を助けに来てくれたの。わかってる。」

「サーラ、ひとまず離れて。話そう。

久しぶり、エリン。俺も会いたかったよ、来てくれて嬉しい。」


夫妻とエリンはソファーに座った。

改めて挨拶を交わす。


「サーラか王子と結婚するとは思いませんでした。そんな雰囲気なかったから。」

「ええ、私もビックリなの。宮廷画家の職に釣られたの。」

サーラが王子との結婚に至る話を始めた。


サーラはベルンハルトが予想した通り、親から縁談を勧められていた。

サーラに来る縁談は、困窮した貴族の嫡男だ。数名会ってみると、彼らはサーラの家からの金を望んでいた。成り上がりの家の出のサーラを軽蔑している事が見え隠れする。

結婚してもコイツラは愛人を囲い、サーラを蔑ろにする。サーラはそう感じた。縁談を断る。

しかし、同じ様な縁談が来る。

うんざりしていたらベルンハルトがパーティーに誘った。

両親が縁談を勧めなくなる。

平穏な日々をサーラは過ごした。サーラ学園を卒業。

卒業パーティーのエスコートはベルンハルトだ。


ベルンハルトは約束通り、サーラを宮廷画家に推薦した。

卒業してすぐにサーラは王宮に宮廷画家見習いとして上がった。

始めは低位貴族令嬢の侍女見習いの様な扱いだった。


その頃、王太子の婚約者のマデリーンが度々王宮に招かれていた。マデリーンと仲良くなり、サーラはマデリーンを何枚も描いた。


王太子もサーラの絵を気に入った。

王太子からすると、婚約者のマデリーンが男の宮廷画家と長時間部屋にいるより、サーラのほうが安心だ。

マデリーンを描いている時のマデリーンの顔もゆったりしている。会話も女の子同士でとても弾んでいる。メイドも交えて、笑い声が響いていた。


学園で、マデリーンはサーラの1つ上。

話してみると、共通する出来事が多い。話題が尽きない。

絵が認められ、サーラは宮廷画家になった。


そこにベルンハルトも加わった。

マデリーンはベルンハルトがサーラに求婚している事を知る。マデリーンが応援する。王太子もベルンハルトを応援する。

外堀を埋められて、サーラは陥落した。

その後もサーラは王太子弟妃をしながら、宮廷画家も継続した。

マデリーンの結婚式では王太子夫妻の肖像を描いた。

マデリーンの子供たちの成長を何枚も描いた。


ただ、ベルンハルトとの間に子供は生まれなかった。



「俺が連れ回したのが、悪かったんだ。」

ベルンハルトが愁い顔で言う。


ベルンハルトはサーラを王宮から連れ出していた。

サーラが男爵家の出であること。祖父の代で男爵になった事から、平民妃と王宮で陰口が絶えなかった。

侍従や女官たちの陰湿な嫌がらせが何回もあった。

心配したベルンハルトがサーラを外に連れ出した。

旅行をしながらサーラはスケッチを楽しんだ。

二人は仲良く過ごし、幸せだった。



サーラもベルンハルトも、気が付かなかったのだ。

整備されていない悪路で馬車に揺られ、サーラが流産してから、妊娠していたと知った。

サーラは王宮では過ごすより、離宮にいる事が多くなった。

その後、数回妊娠したが、初期に流れてしまった。


「エリン、来てくれて嬉しいのだけど。

子供は授かりものだから、エリンとも駄目だったとしたらいいからさ」

と、ベルンハルトが2億リブルの援助を申し出た。




エリンの物語は「借金令嬢は返済に生きる」にあります。第一部がムーンライトノベルズ、第2部は普通のほうに。

エリンの夫のレイナルトはそちらにでてます。


読んで下さると嬉しいです。

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