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くじの魔力
「おみくじ」
丸められた紙片が
いくつも投げ込まれた箱。
その中に手をつっこむ。
かきまぜ、かきまぜ、
思い思いの時機に、
たった一つを手に取る。
私の意思で掴んだ紙片。
でも、そこには、
私以外の意思で書かれた文字連。
どこまで本当なのかは
分からないけれど、
信じるべきなのかは
悩むところだけれど、
とりあえず見てみましょう。
吉か凶か、見てみましょう。
できれば吉が良いのだけれど。
「俗世現金当たりくじ狂い」
当たればいいな。
この前買った
くじにある、
いくつかの数字に
心おどる。
多分、当たりは
しないだろうけど、
もしかすると、
と
思ってしまうのは
仕方なし。
お金が欲しくて
買ったわけだけれど、
当たったら、
当たったで、
満足するのかもしれない。
当たったという事実が
嬉しいのかもしれない。
まぁ、
今はまだ、
シュレティンガーの猫状態。
いや、それは違うか。
でも、まぁ。
当たればいいな。
一度だけ、某宝くじを買ったことがある。




