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カイムは皆無を知っている。  作者: RK
モノローグ

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0話

 オレはな、半端者が嫌いなんだよ。

 努力してるふりだけして、本気でやりきれないやつ。

 誠実そうな顔しといて、いざってときに逃げるやつ。

 でかい夢を語りながら、すぐに冷めるやつ。

 こういうのが、一番嫌いなんだ。

 逆にさ、善だろうが悪だろうが、本気で生きてる人間は嫌いじゃねえ。

 苦しんででも、這いずり回ってでも、自分のやりたいことをやり通そうとしてるやつは、見てて悪くない。

 ……へへっ。

 オレ自身はな、才能もあったし、身体も恵まれてたし、なんなら努力もできた。

 だからこそ、虚しいんだよな。

 オレは、からっぽだからさ。他人の直向きさが、羨ましくて、憎らしくて、たまらなく気になっちまう。

 だから、ついつい見ちまうんだよな。

 そいつが気になっちまうと、たまには言葉の一つもかけてみたりして。

 その人間が、どこまで本気で生きてるのか……まあ、見極めてるみたいなもんだ。

 あんたの知ったこっちゃねえだろうがね。

 まあ、これはそれだけの話ってやつさ。

 ……へへ、へへへっ。

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