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ひみつのお姫さま  作者: 朱音小夏


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episode39

「聞いた?喜多川先生の話し。」

「聞いた聞いた!1年の男の子にモデルと称して手を出そうとしたんでしょ?」

「なんかショックー。イケメンだし人柄も良かったから好きだったんだけどなぁ。」


事の顛末はこうだ。アトリエから帰った後、直ぐに家にいた両親に喜多川からされた事を話した。そして若葉は新と共に親を連れ学校に直談判をしに行った。休日ではあったが、話しを聞いた教師が直ぐに校長に連絡を取り校長に学校へと来てもらった。そして事細かく喜多川に何をされたかを話すと、校長は汗をだらだらと流しながら頭を深々と下げてきた。そして、若葉に警察に通報するかどうかを問うてきたので、若葉はこれ以上被害者が出ないためにもと通報することを選んだ。警察の対応は早く、学校にいた若葉と新に調書を取るのと同時進行で喜多川のアトリエにも捜査員を向かわせ彼を連行したのであった。そして家宅捜索をすると、若葉に盛った睡眠薬に痺れ薬、手錠。それに新に使用したスタンガンが押収された。そして、アトリエには口にするのもおぞましいような絵や写真が見つかったのである。これにより、喜多川の余罪がわんさかと出てきたので即刻逮捕となった。一連の事件はニュースにもなり、若葉は怖くなったが、新がずっとそばにいてくれたので、少し落ち着きを取り戻すことが出来た。


「新君。もし良かったら今日泊まっていってくれないかしら。...若葉もその方が安心するでしょうし...」


若葉の母からの申し出に新は二つ返事で了承した。そして若葉と新は残りの休日を一緒に過ごしたのであった。


「若葉、明日は学校までオレが送っていくからな。」

「いや...いいよ。そこまでしなくって。」

「いいから。オレがそうしたいんだよ。そんな時間のかかる距離じゃないからな。」

「...ありがとう、新。」


そして冒頭の生徒達の会話である。この事件はニュースになったが若葉の事は"被害者生徒"とだけ報道されたため、モデルをすることを知っていた生徒以外はその"被害者生徒"が若葉であることはきづかれなかった。知っていた生徒のほとんどがクラスメイトというのもあり、クラスメイト達は若葉に対し、あえて事件には触れずにいつも通りに接してくれていた。それでも面白半分で若葉を見に来る生徒もいるようで。そんな生徒達に対してはクラス委員長を筆頭としたクラスメイト達がシャットダウンしてくれていたのであった。


「...皆ごめんね。オレのせいで迷惑かけちゃって...」

「何言ってんだよ。佐倉は何も悪くねぇじゃん。...にしても面白半分で来るヤツらムカつくな...」

「ホントにな。まぁ、安心しな佐倉。騒ぎになってる間はオレ達が守ってやるから。」

「..!ありがとう...」


若葉が安心しきった柔らかい笑みで礼を言うと、クラスメイト達は胸を抑えて悶え始めた。


「あ、あの...皆大丈夫...?」


若葉がおろおろと慌てていると、クラス委員長かめ肩をポンと叩き、「そっとしておいてあげな」と若葉に声をかけるのであった。

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