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31.俺の新しいおもちゃ

広場から回収しレタに振られて落ち込んでから一向に下を履く気配が無いので、俺がパンツを履かせた。その10分後くらいにアディちゃんはようやく立ち直った。


「レタちゃんは、どうしてこのゴミか…く、蔵の大英雄が好きなの?」


ゴミカスって言おうとしてたので睨んでやったら、焦って訂正し直したみたいだ。本当に口が悪いなぁ。


「優しいところ?あと、レタ達が困っているときに一緒に乗り越えてようとしてくれたこととか…、」


……前も言われたことあったけど改めて聞いても恥ずかしいな。か


「鬼畜で、レタのこと興味ないって言っときながらも若干いやらしい目で見てくるところ。」


み、み、見てねぇし!なんなら褒めてねぇし!


「やっぱりこんな奴にレタちゃんを任せられるか!レタちゃん僕と一緒に僕の国で暮らそう!」


「ダメお兄ちゃんのお手伝いしなきゃ。」


「こんな奴と一緒にいたらレタちゃんに悪い影響力が出ちゃうよ?僕と一緒の方が絶対に安全だよ!」


「…そんなに言われてもダメなものはダメ。レタはお兄ちゃんと旅をしないと行けないの。」


「ーーッ!なら!僕も一緒に行く!」


「え?なんでそうなるの?」


突拍子もない考えに俺は口を挟む。


「お前と居るとレタちゃんはどんどん変になっていくから、僕が側に居て支えて上げるんだ!」


多分俺と会う前からレタはこんなんだったよ?


「アディくん?お兄ちゃんはおねぇちゃんの旦那さんだから兄さんって呼んで?それが一緒に行く条件だよ。」


え?連れてくの?マジで?


そう思ってエナにいいの?と聞くように視線を移すといいんじゃない?とばかりに頷いていた。まぁエナが良いって言うなら大丈夫だな。


「分かったよレタちゃん!」


分かったって言いながら俺を睨むのは辞めようか。


色々とゴタゴタがあったので今日は昨日と同じ宿に泊まることにし、ヴァルディ領を出発するのは明日になった。


止まる部屋は二つ取り、俺一人と女子部屋という部屋割になった。エナに二人のことを頼み自分の部屋へ。

正直言って一人が一番落ち着く。


コンコン。


ん?エナかな?


部屋の扉が叩かれたので、どうぞと声をかけて入室を促す。意外なことにアディちゃんが部屋に入ってきた。


「どうしたの?俺のこと嫌いだと思ってたから部屋に入ってきてビックリした。」


「兄さんのことは嫌いだ。でもお世話になるからには挨拶は改めてしたいと思った。」


へぇ。その辺はしっかりしてるんだな。


「そうなんだ。レタと同じくらいの歳なのに偉いな。」


俺はそう言ってアディを椅子に座らせ、部屋に備え付けられている飲み物を出すために席を離れる。


「…意外と気遣いができてる。」


「ん?なんか言った?」


「いや、何も。」


お茶をアディちゃんに出してから対面に座る。


…それにしてもスケスケな寝巻きだな。昼間は男の子っぽい格好なのに、夜はなんでこんなに女の子らしい格好なんだよ!興奮するだろ!


「視線がいやらしい。」


「キノセイデス。」


「まぁ良い。それで兄さまはエナ姉さんの旦那様なんだろう?どうしてそんなことになったんだい?」


まぁレタとエナが信用してる子だから話しても良いか。


エナ達に頼まれて開拓地に新しい国を作る手伝いをしたこと。蔵の大英雄としてエナと誓約してエナを獣の姿から戻したこと。俺はこれまでの経緯をアディちゃんに話した。


「……てな感じかな。これで良いアディちゃん?」


「なるほど。兄さんがどうゆう人かわかってきたよ。」


「それは何よりだ。」


「それで?兄さんはなんで旅に出ようと思ったんだい?」


「七宝を探して欲しいと頼まれてそれで旅に出ようと思ってたんだ。そのついでに王としての箔をつけてこいってティアに言われてな。」


「七宝って言ったらその宝物庫のような大英雄にしか使えないものだね?」


「ああ。宝剣と宝物庫以外の七宝を手掛かりなしで探しているところだ。」


「当てがないなら僕の国に来てみないかい?確かその七宝について街で噂していた人がいた気がする。」


それならと考えついたようにアディちゃんは言う。


「…当ても無いし行ってみるか。アディちゃん案内お願い出来るか?」


「分かったよ。レタちゃんの役にも立ちたいしね。」


明日からの方針が決まったから寝ると言ってアディちゃんが部屋を後にしようとする。


「そういえばアディちゃんの寝巻きかわいいね?」


「か、かわいいって言うな!」


え?そんなスケスケの服着といてかわいいって言っちゃダメなの?


「そうだ言い忘れていたが、僕のことはちゃん付けしないでくれ。僕の国の中では特に気を付けて欲しい。」


はぁさいですか。でも、からかったときの反応が本当に面白いな。もう一回ちゃん付けしてみよう。


「分かった。おやすみ。アディちゃん。」


「もう!ちゃんと話を聞いて下さい!私の国ではしっかりして下さいね!お休みなさい!」


なんか女の子っぽい喋り方のまま怒って部屋に帰って行った。後でもうちょっとおちょくったらもっと面白い反応が見られそうだ。


後のお楽しみが増えた俺は満足して眠りにつけた。

いやぁ睡眠が妨げられないって素晴らしい!

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