『残り「モノ」には「何」が?在る?のか。』
偶然にもナンバー『77』w光明君は何か持っているなwと、思いました。もうすぐ『終幕』です///m(_ _)m
『お兄ちゃん』と、呼んだ狐ーー嫌、元狐の『狸』君は、お兄ちゃんの後ろに居た『人達』に気が付いて、躊躇った。そりゃ天敵だものね。
勇者さん達が、狐君の『兄』の『神様』なひとを連れて来た。はい、打合せ通りです。
まあ、勇者さん達の『役割』は、もう終わってしまっていたけど。びっくりしましたよ、そりゃ。陸さんに連れられて真逆の『母校』に『来て』みれば、友さんが『血だらけ』の生徒さん、抱えているんだもの。此の子が『主犯』の男の子なんだなと、思った。海君に『憧れ』て、暴走してしまったらしい。何だか可哀想だよね。久し振りに会った海君は、成長していた。
背も伸びたけど、顔つきが変わってた。元から顔立ちは悪く無いんだもの。『憧れ』られちゃうのも何だか分かるよ。ねえ海君。さっきは泣いちゃったみたいだけどね。海君らしくてほっとした。
私が何処に居たか?ですって? 陸さん『監修』とやらの、おじ様からーー私の父親と成ってしまわれた、義父の経営するテーマ・パーク・アトラクション施設内の、オープン前施設に『隠れ』てました。見付かると又、誘拐されちゃうからって言われまして。目は醒めたけど、未だ『自分』に戻れなくて、陸さんが殆ど付きっ切りで、『エネルギー』をくれた。安定する迄ずっと。たまに『おじ様』ーーじゃ無かった、『御父様』が、様子を見に来る。余り頻繁に来ると、『バレる』からと、バレない程度に。リムネットの店長さんだと言う『翔平』さんが、時々差入れしてくれた。リムネットが陽藍おじ様の『店』だったとはーー時々様子を見に来てくれてた、『白神』さんが、実に美味しそうに食べてました。友さんから『手土産』に貰ってから、やみつきだとか。………肥るよ?神様は肥満らないの?
『友理奈、処々(ところどころ)、振仮名違う』と、卓おにいさまの声が『聴こえた』が、『気にしない』。
狸が動いてる。取り敢えず『糊』を取り除かないと? う〜ん、そのまま言えば良いかな?
「糊だけ『除去』で。」
私事、紀端 改め、華月家養女『なう』の友理奈さんは、呪文を唱えてみました。言っただけだけど。あら不思議。手品師宜しく狸ちゃんは、糊が除去されました。此れでめでたし2なら、楽。はい、次行きます。
「え〜とね、『お風呂に入ったみたいに、洗・う。シャワーを浴びた・みたいに・仕上げる。』……こんな感じかな? どう、狸君? 嫌、『お兄ちゃん』?w さっぱりした?」
私の『兄』だった『筈』の男の姿が、丁度『子供になった』みたいな容姿の『男の子』が、『其処』に『居た』。狐入り狸君で在る。流石 元神様、『洗った』だけで、安定しやがりましたよ。私とは違うなあ………ねえ、どうしてこんなに『力』が、『在る』のに、きみは『間違え』ちゃったのかな?狐神ちゃん。
「『ユリナ』が『やった』の?」
狐神が言った。
私は、「そうかな、お兄ちゃん。」と答えた。お兄ちゃんはごめんとありがとうと言い、何が起きたかを語り出したよ。其れは、陸さんや陽藍さんの予想と大幅には変わらないものだった。
弓削君とやらを『制圧』した『つもり』が、『乗っ取』られたらしいーー最終的には。狐ちゃんより弓削君とやらの方が、一枚上手だったみたいで。乗っ取られたので、陸さんは一旦、『弓削』君を『倒した』けど、疑問。弓削君、『解雇』みたいな洒落じゃ無い『状態』だけど、本当に此れ、『仮死』状態ですか? ……………友さんが『無茶』したって、陸さんが言ってたけどね。……………………………………………………友さん。もう、無茶って言うか此れは。
後、陸さん。『解雇』みたいな此れで良いの? ……………お別れされちゃってますけど……………弟さんの、お友達の『身体』が……………………………………………。良いの?
お兄ちゃん、うううん、『狸』ちゃんが言った。
『光明』を、『救える』か?とーー。ぱぱが言った。全力でやると。
「じゃ、俺の『出番』なのかね?」
と、ひょいっと登場したのが、龍さんだった。
「龍さん? あれ? アメリカに居るって聞いたんですけど?」
私が言うと、龍さんが答える。優しい微笑みで。
「役目が在れば、『帰って』来るよ。さてと、『仕事』かな、お父さん。此の子、『助けて』良いんでしょ? 海の『友達』なんでしょ?」
と、龍さんが言った。首取れてますけど? 問題無し? おにいさま?
「龍なら出来るだろうな。陸には未だ無理だろ。陸、どうする? 龍と卓に任せるか?」
華月 陽藍が言った。息子の陸は頷いた。助かる有難うお願いと陸が言い、龍と卓が頷き合った。卓は【死】を任せられた【神】だ。冥府の王、【ハデス】古い神話に登場する神の力を引継いでいた。龍は、『医者』で在る。今は研究職の方だが、元々は外科が専門だ。『再生』なら、得意分野だ。陸でも出来るが、友理奈と少女と立て続けに『再生』させ、疲労しているだろうと思う、父や兄の配慮だ。陸も其れに素直に従った。陸は陽藍や龍の言う事ならば、素直に聞く。と、卓は知っていた。
死とは何か? 魂の循環で在る。魂は輪廻する。前の生の記憶を忘れてーー新しい『命』に生る事だ。それを輪廻と呼ぶ。魂の輪は永遠に『廻るーー巡る』のだ。
其の理屈ならば、弓削 光明は『救える』筈だ。狐が『使った』エネルギー分の、『不安』はあるが。
考え込んだ龍が、言った。「一旦、全部、『バラす』かーー」と。卓がやや不安気に、『龍?』と問うたが、龍は真剣な顔だった。『お父さん……、』と父に指示を煽った。父親はそれで御前が大丈夫だと判断するなら、やってみろ。龍なら『大丈夫』だろと、そう言った。頷く華月 龍は、相棒『卓』へ視線を送る。卓は何も疑わずに、勘ぐりもせずに、其れが龍ならば『信用』出来た。龍が出来ると言っているならば、出来ると。
永い様な短い様な刻の中で、双子は真剣に慎重に、ガラクタと化した男子高校生の『遺体』を、『再構築』した。卓と龍は『建築』を学んだ事が在る。ふたりの持つ全ての技量が今、多分全力で織り成されて居るのだろう。怪奇映画は、幻想画面へと、成り代わった『現実』を、加野なつめは『目撃た』。
現実じゃ無い現実は、弓削 光明という『少年』を『誕生』出した。
千切れた首は美しく修復されたが、弓削 光明は『少年』だった。制服は大き過ぎたーー其の、姿は、十何歳かの男の子に『生った』。
あら、『可愛い』と、友理奈が言ったので、加野なつめは彼女を凝視したが、他の面々は一呼吸の後に、大爆笑した。
面食らう加野なつめだった。後に『此れ』に『慣れる』事になるとは、今は未だ知らず、それは又『別の』物語りだ。
笑い終えた(?)面々は、その場を『収拾』する事にした。ああ、やっと『終わった』と。
「『仕事』は『未だ未だ』残って『ます』がね? 『お兄様』方?」
華月 友が戯けた風にも思える言い方で言うと、兄達は微笑って無い笑顔で弟を『苛め』出した。ついでと、弟『青』をも巻込み、友と青は今回も又兄達に『役立たず』と『苛め』られたが、ケロリとしていた。其処にひとりの『男』が、やって『来た』。
「陽藍クン、『終わった』か?」と。
其の男に華月 陽藍は返事をした。「かずいち、どうした?」と。カズイチと呼ばれた男は、『お前の嫁サン抑えるのは、俺じゃもう「限界」。そろそろ「帰って」来て』くれと、ーーそう言った。言われた陽藍は一言、二言、男と会話したが、
「そうだな、帰るか。『橋本 和希』、後、宜しく。まあ、御前の『学校』だしな。陸、友理奈は頼んだ。面白いからもう少し『引っ張れ(笑)』。さてと、間に合わなかった律君と直夏君は何やってるのかね? 『巧』?、『あいつ等』は?」
陽藍に言われて姿を現した『巧』は、『動物』を『沢山』連れて在た。
「ん〜、『タウンタウン』に居るかな。陸兄ちゃん、直兄がタウンタウンで『仕事』してるの教えといてよ? 危なかったんだよ?さっき。 ぎりぎり『間に合って』良かったけどね。海、海の友達、皆、『優秀』だな。後でお礼しなきゃな。」
華月 巧が、動物達を撫でながら、登場したので、レイ・ガイサースが、急に口を開いた。
『なんで幻獣が此処に在るのか?』と。動物の中に、牡丹と羽根犬が『混ざって』在た。
「転職です。『勇者』さま。主代えました、私。許可貰って円満に。御心配無きに。今は『友理奈』様に、仕えてるんですが、友理奈様『寝てた』ので、陽藍さまに居候させていただいて、ますっ。イノシシの『牡丹』も一緒に。快適ですっ。」
「どうでもいいがーー幻獣、おまえ、『進化』してないか? 言葉が『上達』してるぞ?」
レイ・ガイサースがそう言った。横に居た薄黄色髪の魔法士『ナジス・オーリウ・ティティナウド』は、「ティティみたい」ーーと呟いた。レイ・ガイサースは『最早ただの色違い』だろーーと、同じく呟いた。
幻獣は得意気に巧の肩の上に乗ってみせた。飛べないイノシシは羨んだ。
帰るぞ巧と言って陽藍が歩き出したので、巧は返事をして、じゃあねと皆に言ってから、一緒に行ってしまった。加野なつめは『ビースト・マスター』と心中で呟いた。『獣使い』だなと。
「巧君、滅茶モテw」と、友理奈が悪戯っぽく笑い出した。加野なつめは気付いた。
友理奈可愛いと。然し海が、『友理奈さ〜ん、やっぱり僕と結婚しよう?』とか、堂々とプロポーズしていたので、途端になつめは海をライバル視した。海もなつめも未だ高校生ーー未だ未だ単純だった。
友理奈の笑顔に惚れてしまう位には。
華月 卓は思った。友が言う様に未だ仕事は『残って』いた。なつのと、光明を、親元に『届け』ないとーーと。溜息を吐くと『自分の半分』が言う。『手伝うよ』と。卓はやっぱり龍は最高の弟で親友で家族だと思った。居て良かった。
陸にじゃあ、言われた様に友理奈を宜しくと言って、行動しようとすると、陸が考え込んでいた。どうしたと言うと、『今隠れ家に戻ると、直夏と律と遭遇するでしょう。後、其処の狐の「始末」、決めてない』よーーと。
「確かに……。」
卓が言ったのは、『鉢合わせ』への同意見だった。
「悪い、『忘れ物』だ。」と、急に『戻った』陽藍に、一同で悲鳴をあげた。特に橋本 和希が腰を抜かした。文句を言っている。陽藍は無視して、『狐』に言った。『狸』だが。
「狐『回収』に来た。おい、行くぞ? ついて来い。此れ以上『兄貴』に『迷惑』掛けるな。」
陽藍は『狐』を『鍛え直す』と言った。ーー狸だけどなと、友理奈は思った。
兄神を『説得』した陽藍が、『じゃあ』と、『狸狐』の首根っ子を『持っ』た。慌てる兄神。然し陽藍は『安心しろ。ちゃんと再教育してやるから』と、言い残し、『陽藍行くぞ?』と、連れの男、甲田 一一 に呼ばれ、立ち去った。
海がぼそっと呟いた。「あれ、懐かしい」と。気に成った加野なつめが聞くーー「何が?」と。
「海、『猫』だったもんな、『持ち方』。」
「『運ばれ』方なーー『猫 持ち』な。ふっ」と、
兄達が懐かしそうに、笑った。
「えっ? きゃあ何これ? えっ、海君、華月君!?」
木ノ下なつのが、覚醒めた様だ。一安心だ。裸にジャケット・オンリーは、些か気に入らない様だが。安定の橋本は不適合なので、友理奈が執り成した。なつのは泣きながらパニクったが、『もうっ、誰か洋服買って来てくださいよ!全員ポンコツですか!』と、友理奈が言ったので、なつのは面食らって大人しくなってしまったのだった。友が買いに出ようとして、全員で止めた。『お前 俳優なんだぞ!?阿呆か!』と。
其処に、
「あはは、友理ちゃんが困ってる(笑) 手、貸す? 友理ちゃん。久し振り。元気そうだね〜巧めっ、…………まさか陸兄の駒になってるとは………と、言う事で、陸兄ちゃん。『チェック・メイト』?」
と、相変わらず惚けた態度で律が出て来た。陸に、『どうせ来るなら、もっと早く来い。とっくにチェック・メイトだよ。因みにお前の負けな。馬鹿。』と、言われていた。げっと言った律が視線を送った先に、佐木 直夏が一緒に居た。
「直夏っ服貸してっ」
と、其れを見た友理奈が言って、直夏が、ああ、うん。等と言いながら、素直に上着を脱いだ。
ほらもう大丈夫だよ、服着ようねと、なつのに言った友理奈は、目の前の視聴覚室に『入り』、なつのに直夏の服を着せた。大きいので、彼女の膝位迄、隠れる。海の上着を掛けてやる。此れで取り敢えず「もう大丈夫。」そう言って、友理奈は微笑んだ。
外で、『直、友理ちゃんと隠れて会ってた?』と律が言い、
そんな訳あるかと直夏が答える。だよねと律が言う。
『何? 今のナチュラルな会話。……こわいわ〜』と、律が言う。直夏は何がだ?と言う。
半年振りの感動の再会を『期待』した律は肩透かしをくらって落胆したとは、友理奈は知らない。
そして直夏も『知らない』。解るのは、もうすぐ友理奈を抱き締めれる事位だ。
もうちょっとだけ、続きます。『事件』その後が。wm(_ _)m




