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愛詩~アイコトバ  作者: B2
それぞれとの出会い
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2/4

駅

俺らはあの日もいつも通り、俺らが通う咲箕谷(さきみや)高校から自宅に向けて帰っていた。



達「あ~あ今学期の学校も終わっちまった~」



授業は嫌い。学校に来るのは好きなこいつは、小学校からの腐れ縁の悪友。


柏木達人(かしわぎたつと)



パ「どっか帰りによらね?」



こいつも小学校からの腐れ縁の友達。


パリス・デイビッド・ジュニア(黒人)



健「じゃ、コンビニよるか」



これが高一の時の俺渡辺健吾。



達「ってか、今日は健吾の家行けるってマジ?」


健「今日は大丈夫や。」


パ「健吾の家ってさ一人暮らしだろ。なんでいつもは無理なん?」


健「まあ、普段は家の中散らかってたりしてるから。」


達「まあいいや。今日は健吾家で飲もう!!」


パ「おう!!じゃ支度してから咲箕谷駅で」


健「お前ら泊まる気!?」


達パ「もちろん。」


健「はあ~。まあ明日からは春休みやし、久しぶりに飲むか。」


達「じゃあ、また後で咲箕谷で」


パ「酒はその時で」


健「了解」




あいつらと別れて、今は中千本駅で咲箕谷駅へ向かう電車を待っている。


この辺の電車は、一時間に2本か3本しか通らない。

だから高校には、ほとんどの生徒が自転車やバイクを使って来る。


俺もその中の一人で自転車を使って登校していたが、誰かに盗まれた。


2年ほど使っていたから、そこそこボロボロになっていた自転車だから別に気にしているわけじゃない。

それにこの間バイクの免許とったしこれを機にバイクに変えるつもりだ。でも今バイク買う金は無いから電車。


登校手段が電車になってしまったのは正直不便だ。


あと最低でも2年間は、この学校に通わないといけないのに。


健「はあ~」



ため息をついても何にもならないな。


まずは春休みを利用して新聞配達のバイトする。


お金の無い一人暮らしの高校生には、バイクを軽く買える金はない。



健「バイトダルいだろうな。それにしても一週間電車通学だけど、毎回待ち時間が長いなぁ。」



自販機でコーヒーを買ってると、ホームの反対側でうちの制服を着た女子たちが座っていた。


一人はストレートに下ろしている黒髪の大人しそうな子で、本を読んでいた。


その隣の子は携帯をいじってるポニーテールの女子。


こっちの女子の名前は、たしか生徒会の清水真里って人だ。



清水真里と一緒にいる人は大体チャライ男子だったりしているから、あんなおとなしそうな子とは縁がなさそうなのに。


誰なんだろう。



?「あれ、健吾今日は電車組なんだな。」


健「えっ、えーと、どちら様でしょうか?」


?「おい、他人のフリするな。」


健「あの声でかいですよ。」


?「敬語やめろよ」


健「声でかいわ。」


?「やっと、戻った。」


健「で、何か用か?中家」



こいつは中家優人(なかやゆうと)クラスにいる変態



中「いや、俺はいつも通り電車組だから使ってるけど、健吾チャリ組じゃなかった?」


健「ああ、そうや。自転車盗られたから仕方なく電車使ってるだけ」


中「そうか、馬鹿やな。」


健「変態風情が俺を侮辱するな。」


中「申し訳ないです。あれ、清水真里じゃん。」


健「お前、隣の子の名前分かるか?」


中「ちょっと待って。携帯見たら分かると思う。」


健「何で携帯?」


中「入学式にO先生に頼んで全クラスの集合写真と名簿もらったのを携帯に」


健「教師とグルになるなんて、たちが悪い。この犯罪者。」


中「契約を結んだからこれぐらいは、許される範囲なんだよ。」


健「何が契約や。」


中「おい、鳩尾を殴るな。殴るなら肩にしろ。」


健「うわぁ。キモ」


中「何がや。あ、名前分かったで」


健「切り替えし早っ。で?」


中「四條なつみ。隣のクラスの子やな。」


健「四條なつみか、隣のクラスだったんだ。」



まあ、名前を知っても絡むことはないだろうな。



中「で、何でそんなに気になってたんだ。あ、あれ目当てか」


健「あれって何だよ。」


中「あれってセフレ」


健「そーれい」


中「ぐっほ。だから鳩尾は止めて!!」


健「これだから変態とは絡みたくないな。」



でもまあ中家が言ってた通り気にはなってるな。


けど四條と絡むようなことは無いな。




あっ清水が居ねぇ。どこいったんだ?


中「あれ清水が居なくなってる。どこいったんだろう?」


変態と同じこと考えちまった。


清水の荷物は、四條の隣に置いたままだから自販機かトイレだろう。


四條ずっと本読んだままだな。

 

おっ本閉じた。


なんかキョロキョロしてるな。


ヤバッ俺ガン見だったから視線気づかれたかな。


ってか、別にガン見でいいじゃんホームが向かいなんだから。


うん、大丈夫。俺の視線を感じたんじゃないな。


あの感じだとたぶん清水のこと探してんだろう。


清水の荷物があるんだからどっかに行ったことぐらいわかるだろう。


あ、鞄落とした。


派手に教材とか色々散らばっちまったな。


ドジだな。


『ファーーーーーーーーン』


向こう側の電車が来るな。おいおい、早く片付けないと電車来るぞ。


四條がホームから降りてノートをとろうとしている。


なんで降りてんだよ。


ここで、全く絡んだことのない俺が注意するのはおかしいかな。


『白線の内側までお下がりください。』


アナウンス聞こえてないのか。


あいつは、馬鹿か。早く気づいてホームに上れよ。


『ファーーーーーーーーーーーーーーーーン』


もう上るのは、無理や。


健「中家!!って居ない!!」


何でいないんだよ。女子と絡めるチャンスをくれてやろうとしたのに。


健「って考えてる場合じゃねぇ。四條!!!!」


何考えてんだ。



健「うぉおー、間に合え!!!」

 

 

後20メートルに電車が迫っている、なのに何も気づかない四條。

 

気づけよ。

 

電車が10メートルまで来た。

 

健「四條っっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車がとまる。

 

 

間一髪で退避スペースに潜り込んだ。

 

健「痛え、四條大丈夫か?」

 

四「・・・・・」

 

えっ無視。マジかよ。


いや、ショックで聞こえてなったのかもしれない。


ちょっと間おいてからもう一回行こ。ポジティブ、ポジティブ。



健「あの大丈夫?」


二回目どうだ?


四「・・・・」


何故だーー。命の恩人だよ。間空けたよ。


健「あのー無事ですよね?」


四「え、あ、はい。大丈夫です。」

 

何だイヤホン付けてたのか。


髪の所為で全然気付かなかった。


俺を無視してたわけじゃないんだ。


よしっっ。


 

四「あのー」

  

健「はい」

 

四「えっと、ありがとうございました。あの、あなたは誰ですか?」

 

健「どういたしまして。俺の名前は渡辺健吾。」

 

な「渡辺健吾……あっ隣のクラスの渡辺君?」

 

健「そうですけど?」

 

四「隣のクラスの四條なつみです。」

 

健「うん、知ってる」

 

四「あのこれからよろしくお願いします」

  

健「えっ、あ、う、うん。よろしくって何が?」





 

これがあいつとの出会いだった。






自己紹介とかよりまずここから出ないと。

清水とかが心配してるだろうし。


健「とりあえず四條。まずここから出て、ホームに戻ろう。」


四「えっと、ちょっとの間ここにいません?」


こいつは変な奴なのか、いやショックで変になったんだろう。

うん、そうに違いない。


健「さっきも聞いたけど、やっぱりどこか怪我してたり…」


四「いえ、怪我はないですよ?」


何故か聞かれた!?


健「えーと、動けない感じ?(ショックで)」


四「はい、そうみたいです。(渡辺君に惚れちゃて)」


顔が明らか笑顔だ。

やっぱり変な奴なのか。

ってか、ここにずっといるのはマズいなぁ。


健「じゃちょっとここで待ってて、駅員さん呼んでくるから。」


四「えっ、……はい、お願いします。」


さっきの笑顔無くなってるけど、駅員さん呼んで助けてもらった方がいいしなぁ。

























健「で何でお前がここにいるんだ?」


中「いや~健吾最近の女子は、よく見てるわ。」


何故こいつが駅長室にいるのかは、


中「先週は全然バレてなかったのになぁ。何が問題だったんだろう。」


取り調べ中だから。


中「まあ、流石に今日のターゲットはリスクが大きいと思ってたけど、報酬が水玉だったし、まあいっか。」


駅長「反省の色が全く見えないですね。どうしますか?」


清「もちろん、袋にしてください。」



ここの駅は少し変わってる。


ここで犯した罪は、法律や警察、親も通じないやり方で、裁く。


今回の場合は、清水の主張と常習犯の中家の理由で、罪は清水が決められるようだ。


駅長「袋ですか、まだ軽いと思いますが…」


駅長多分いつか中家を殺すだろう。

って何しに来たんだっけ?


あ、四條か。



健「あの、お取り込み申し訳ないのですが…」


駅長「何か?」


駅長の目怖っ。


健「女子高校生が一人ホームの下で動けない状態何で助けてもらえませんか?」


駅長「そうですか、分かりました。すぐに駅員をよこします。」


ふう~、話は通じたしこれで大丈夫。



駅長「集合!!!!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ



駅長「番号!!!!」


駅員1「1」


駅員2「2」


駅員3「3」


駅員4「4」


何これ?


駅長「…一人足りんな」


駅員「報告します。5番の吹田は昨日アキレス腱を切り、G型インフルエンザにかかったと今朝連絡が有りました。」



アキレス腱切って、インフルエンザになるってどんな重なりかたしてんだ。


というよりまず、G型って何だ?どんだけ最先端の病気だよ。


休む為の理由がアキレス腱を切ったはいいとして、それと一緒にインフルエンザ?


欲張りだ。



駅長「そうか、G型か……。みんなも気を付けるように。」



いやいや駅長G型知ってんの!?

明らかな嘘だろ見抜けよ。


駅員全「はい。」


駅員もすんなりし過ぎ。

誰かつっこめよ。


中「Gがたぁー、マジっすか!?G型この町にも出たんですか!!おいマジかよ、G型来ちゃったよ。」


一人でうるさい奴だ。

というか何でお前も知ってんだよ。


えっ、実は俺が知らないだけで、みんなは知ってんの!?


結構流行ってんの!?



駅長「まあ、冗談はそこの常習犯だけにして、実際は?」


冗談かい、まあ俺がズレてたわけじゃないんだな。


駅員「すいません、アキレス腱が冗談です。」


おい、もうこのくだり面倒くさいわ。

四條が待ってんだから


健「あの早くしてもらえませんか?」


駅長「ああ、すまんかったね。おい。」


駅員1「分かりました。それでは行きましょうか」


早く四條を助けてやらないと。



健「えーとだいたいこの辺りです。」


駅員1「わかりました。下りて見ますのでここに居てください。」


ふうーなんか俺かなり面倒な事しているなぁ


駅員1「君、少し手を貸してもらえるかな。」


健「あ、はい。わかりました。どうしたらいいまですか。」


駅員1「じゃあこっちがホームにこの娘を渡すから、君はこの娘を抱えて駅長室に運んでもらっていいですか。」



えっ、いや、えっ。


駅長室まで運ぶの俺?


いやいやいや、そんなメインの仕事を俺に任しますか。


四條は見た目から言っても重そうじゃないけど、それでも、駅長室まではちょっと遠い。


健「あの、駅員さん。」


駅員1「なんだい?」


健「あのいや、その普段ここの駅使ってないで駅員さんの御活躍をあまり見たことがないんで………出来ればそのたくましい筋肉を使う所を見たいんです。それで、彼女を軽々と駅長室まで運ぶ筋肉を見たいんですけどいいですか。」



明らかに運びたくない意思出ちゃったな。

でも達人がこの駅で問題を起こした時、駅員の筋肉を褒めたらあっさり帰らしてもらったって言ってたし、いけるはず


駅員1「えっと君。それからかってるのそれとも本気で言ってるの?」


はあ~没ったな。


達人の野郎、ほら吹きやがった。ちくしょう素直に聞いてた方が良かったな


健「すいま……」


駅員1「いや、そっかそっか。見たいか。この俺ら駅員の日々鍛えている筋肉を。」


……………………………いやいや 何これ。駅員急変しちゃったよ。


ってか、この駅やっぱりまともじゃないな。


駅員1「筋肉、筋肉、筋肉。」


筋肉連呼ってどんだけ筋肉愛してんだよ。


達人が言ってた通り筋肉褒めたらこっちのもんや。


駅員1「筋肉、筋肉、筋に、はっ私は何を。この感じ、また悪い癖が出てしまったみたいだ。

申し訳ない。では、渡しますね。はい。」


もう早く済ませて帰りてぇ。酒の買い出し行きたいしな。



健「で、何ですか?これ。」


駅員1「えっ、君が言ってた通り筋肉…………の元が欲しいんじゃないのかい?」



どう聞き間違えたら四條じゃなくて、プロテイン渡すんだ?


それにこのプロテイン何なんだよ。


パッケージの言葉『LEVEL1(これを飲んだら君も筋肉の一員だ!!)』


意味わからん。


それに筋肉の一員って人じゃなくなってる。


健「違うんですけど。」


駅員1「冗談だよ。じゃあ渡すよ。」



『LEVEL2(もっと筋肉の高みへ。筋肉は待ってくれないぞ!!)』



健「だから、プロテインじゃねぇよ。人だよ。女子高生だよ。どう間違えたらプロテインになるんだよ。」


四「渡辺君?」


健「あ~もういい。四條、手貸すからホーム上がれるか?」


四「あ、はいっっ」



おっ少し笑顔が戻ってるな。

でも、無理させたらさっきみたいになるからな。


やっぱ俺が運ぶか。


四「重くないですか?」


健「いや、全然」


こんな姿誰かに見られたら変に誤解されてしまうな。


中「おっ、がっつり女ゲットしただな。健吾」


健「あの人無視で行こう。(小声で)」


中「おい待てよ。無視か。」


健「………………」


中「マジかーーー」


いや無視だな、変態には無視が一番だな













やっとついた。早く降ろして電車乗って達人たちのとこ行こ。


健「じゃここで」


四「あ、…………また学校で。」


また学校でか。


早く帰らないとあいつらキレるな

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