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(56)喪失

あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は置いてけぼりになりつつ、勇者(IN魔王)と実験結果を聞く。

※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽に教えてください。よろしくお願いします。

★魔王(IN勇者)サイド★


あまりになんの音沙汰もなく次の日を迎えた。

しかし男からの連絡は格好悪いかと思い

わざわざ放置していたのだが

遅い、遅すぎる!

もうどうでもいいわいと、村へ戻り

アスナたちのいる家へ転移すると

村の状況が一変していた。


家の中に慌てて向かうと

アスナたちは家の中で震えていた。

「ア、アル・・・ごめんなさ・・・。」

「なにがあった?!」

「絶対出てきちゃダメって言われて

これは鬼の子の一族の問題だからって・・・。」

震える手で手渡されたもの。

それは金色の身籠り玉だった。


「ユキから伝言・・・「盗んでごめん、産めなくてごめん。」って・・・。」


戦慄した。

勝手に、勝手に身篭ろうとし

勝手にいなくなった。

一体どこへ?

これ以上なにも知らないアスナたちを

魔王城へ転移させて

クリスタルに任せる。


説明など後だ、今はユキが心配だった。

我がユキの元にたどり着いた頃

死者蘇生が間に合わない時間だった。

ユキが死んでいた。

何者かに、殺されて。


我はこれまで一度も

奪われたこと、失ったことはなかった。

だから感情というものの整理ができない。

「ウソ・・・だろ。」

出てきたのはそれだけだった。


これ以上この感情に振り回されたくなくて

周囲を見渡す。鬼の一族を見つけ

乱暴に犯人を聞く。

一族の問題?!知ったことではない。

我を愚弄するものは、容赦はせん。

けっして、容赦はせん。

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