(24)つまりチート
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。クエスト対応する魔王(IN勇者)。そろそろ何かしてる勇者(IN魔王)。
※勢いで書いてるので設定間違いや違和感を感じたら気軽にご報告お願いします。
★魔王(IN勇者)サイド★
三人がウルフの処置を買って出てくれたため
我は自身の能力を改めて確認することにした。
勇者のスキルは普通に使えた。
そして魔王としての<<威圧>>もウルフに使った<<咆哮>>も
あれはもはや無詠唱以前に体を動かすのと同じくらい普通に使える。
魔力自体は魔王時代と比べるとだいぶ劣るが
勇者と魔王の中間のような力量のようだ。
普通の人間として生きるのは難しそうだが・・・。
これは三人に相談して考えてもらうしかない。
人間の生活をただ覗いていただけの我に普通の人間の真似はできん。
見ていたからと言って、ほかの生き物になりきれないのと同じだ。
アスナは黙々と処置をし、フワリは質をいちいち検分している。
マリーは目の焦点が合っていない状態で機械的に作業中だ。
「と、言うわけだが、今後このパーティで続けるということで良いか?」
びくっと三人ともこちらを振り向いた。
やはり魔王が人間になるというのは向かないのだろうか。
こちらの少し残念そうな顔に勝手に勘違いしてくれたのか
アスナがすまなそうに返事をした。
「ごめんなさい。あんまりアルデバンが強すぎたからびっくりして・・・
本当にうちのパーティでいいの?」
「ああ、我はかまわん。」
「ちょっと三人だけにしてくれる?今近くに魔物はいない・・・よね?」
「大丈夫だ、13kmのところにファットボアが3匹いるのが一番近くだ。」
魔王城から遠いほどモンスターは少ない。この辺りに危険はない。
「!! そ、そう。じゃあ町に一旦移動してて。三人でちゃんと話して決めるわ。」
「わかった。2時間ほどでいいか?」
頷く様を見届けて、そのまま転移術で町へ戻る。
・・・
ぶらぶらと町中を流し歩いて過ごす。
一人になると途端に人恋しさというものを感じる。
たくさんの人間の中で、誰もそばにいないとこうも孤独か。
今まで魔王でいた時には感じたことのない感情だ。
どの店にも興味が持てない。
用もないのに冒険者ギルドまでたどり着いてしまった。
リスティアがいるかと少し伺っていると、リスティアとほかに
もう一人少女が出てきた。リスティアによく似ている。
「アル、さっきクエストに行ったんじゃ・・・?」
「終わって帰ってきた。今は自由時間だ。」
孤独という名のな。
「ふーん?じゃあちょうどいいから紹介するわー。私の妹のラスティアよ。
よく似てるでしょー?双子なの。」
「初めまして、アルさん。姉から話は聞いてます。
今夜も同じ宿に泊まるんですか?」
「そうだが・・・」
「じゃあ、今夜は二人で伺いますね。」
そっくりの顔でにっこり笑って手を握ってくる。
今夜も熱い夜を過ごせそうだ。少しだけ気持ちが軽くなった。




