(14)冒険者ギルド
あらすじ***魔王と勇者入れ替わり。魔王(IN勇者)は街でギルド登録中。
勇者(IN魔王)は『くっ、殺せ』キャラを入手。
★魔王(IN勇者)サイド★
時は遡ってギルド登録中。
ざわつく受付員たちに周りの冒険者たちも興味を持ち始めていた。
受付員側にしか見えないステータスだが
それでもいつもと違う雰囲気が周りに伝わったのだろう。
<<ステータス>>
職業:勇魔王者
魔力:測定不能
体力:測定不能
攻撃力:測定不能
防御力:測定不能
スキル:魔破斬・装甲突破・龍如断裂・鷹楽一線・能力隠蔽・・他
隠しスキルあり 本人の承認無しに開示不可(イズミラン国王認可)
「うそ・・・」
マリーが隙をついて横から覗き見て
慌てて受付員に押し出されていた。
ギルド長の壮年の男が呟く。
「勇者の間に・・・魔王が入っている・・・。」
微妙に惜しい。正確には勇者の中だ。
「ま、まさかな・・・ハハハ。初めて見たぜ。こんな職業。
あれだろ?ほら、勇ましい魔力で王者のような・・・的な」
「聞いたことないですよー測定不能なんてのも初めて見ましたー。
以前この町にきたって言う勇者様が王都で測定した時も
こんな風ではなかったですよねー?」
「すごいかすごくないかって言ったらスゴイ・・・ですよね?」
受付嬢の話に混じって確認するマリー。
我の力を頼ると言っていたしな。気になるのだろう。
だが、そんな面倒な話はあとだ。どうせ我は強いし
屋台が待っている。早く行きたい。早く。
「登録はまだなのか?」
「あっ すみませーん。じゃあお名前と年と出身地を教えてくださーい。」
「アルデバン、えー・・・千・・・。」
パーティ登録のためあらかじめ提示していた三人のステータスカード
ちらっと見たマリーたちの年齢は平均16歳だ。我も倣おう。
「16歳、出身は森の中だ。」
「森・・・ですか? ああ!エルフの多く住む杜の都のセタですね!」
勝手に勘違いされたが面倒なので放っておく。
「さすがにあちらから来たならかなりの使い手で当然ですねー!」
「早くしてくれないか?」
「あ、ごめんなさーい。」
舌を出して手早く処理をすませる。
屋台が我を待っているのだ。
そういえばこの娘の頭の上にある帽子は茶色くて丸みを帯びていて
ずっと憧れていたタコ焼きも思い出す。はやく食べたい。
「あっ・・・ヨダレがでてますよー。」
ニッコリ笑いながら布と腕輪を手渡された。
「腕に巻きますと肌に移りますからそのまま使えますよ!
ご利用ありがとうございます。また後ほど。」
ぺこりと笑顔で対応してくれたがお前は友達ではない。
友達ではないのは他人というのだ。用が済んだら要らぬもの、だ。
素早く立ち上がると三人に問う。
「屋台が我を呼んでいる!!」
アスナとフワリは残念そうな顔、マリーはすぐさま腕に組みつき
我を誘導してくれた。さすがだ。




