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ホーリー・オブ・ストーリーズ   作者: もかめ
第1章 始まりの火蓋
12/32

12話:会議 【主人公の国 視点編】

完成しましたのでよろしくお願いします

次回からそろそろ次の章に移ろうかと考えております(汗)



************ヴィーゼン連邦共和国 軍事役所 会議室**********


軍事役所の中にある会議室、国にとって重要な方針などの会議が研究者や軍幹部などが一堂に会する。

部屋の中央には大きな長方形のテーブルが置いており、テーブルには細やかな装飾が施されており、

より会議室の雰囲気を重厚なものに仕上げている。

テーブルに座っているのは全部で3人だ。



その中の一人の男性が全員に対して話掛ける。

アヴィド「いつまで待たせるんだ!一研究員の分際で!!」

怒りをあらわに話すのは、ヴィーゼン連邦共和国の陸軍参謀『アヴィド・アバリシア』

先の大戦で「第4特殊上陸連隊」を指揮したエリート軍人だ。



隣に座っている男性が落ち着かせる。

ソリタリオ海軍参謀「まぁ、落ち着いてください。ただ道に迷っているだけでしょう。」

こう話しているのは、ヴィーゼン連邦共和国の海軍参謀『ロコ・ソリタリオ』

長年海軍勤めのたたき上げのエリートだ。


アヴィド陸軍参謀「道に迷うって大層な話では無いか!ただの建物の中だぞ!?」


ソリタリオはしまったという表情を浮かべて黙ってしまう。


アヴィドは向かい側に座っている男性に声を荒らげながら訊く。

アヴィド陸軍参謀「貴様は黙ってばかりでは無いか!サビオも何か言ったらどうだ!」


アヴィドに激しく叱責されているのは、空軍参謀の『ヴァイゼ・サビオ』

先の大戦時に「ヴィーゼンの稲妻」と呼ばれた、ミグラテール2の機長の元相棒だ。



叱責されても黙ったままのヴァイゼに呆れたのか。

アヴィドが言う。

アヴィド陸軍参謀「もうよい!元首も居ない会議にどんな意味があるのか!!」


アヴィドが席を立とうとした直後、会議室の扉が音を立てて開く。


入って来たのは先ほどグリンに名刺を渡した男性の『オノール・ライゼ』だ。


ライゼ「各参謀殿、お待たせして大変申し訳ございません。」


アヴィドがライゼを怒鳴り散らす。

アヴィド陸軍参謀「貴様はいつまで我々を待たせたら気が済むんだ!こちらも暇では無いんだぞ!!」

ライゼは毅然とした態度で返答する。

ライゼ「重々承知でございます」

そう言うとライゼは深々と頭を下げる。


アヴィドがまだ言いたげな顔を浮かべるが、すかさずソリタリオが止めに入る。


ソリタリオ「もうよいではないですか?遅れた分をこれから話していただく研究報告で賄ってもらいましょう。」

ソリタリオはそう言ってライゼの方を見る。


ライゼ「はい、わかりました。」


ライゼは会議室のモニターに映し出される資料を参謀たちに説明し始める。





ライゼ「今回の研究成果は以前の報告からかなり進展がありました。以前から『神兵』が身に纏っている、鎧を研究したところ微弱な電磁波をまとっている事がわかりました、これにより我々の保有している兵器、弾薬などが着弾する直前に鎧から発せられる電磁波が瞬間的に増幅され、物に対して反射する性質を利用して弾丸などを弾き飛ばす、または飛翔してきた物体の弾道を逸らすようになっているようです。現在試験的運用としてエフスロス民主国の暗殺特務部隊に貸与しておりますが、十分な成績を残しております。

ただ、問題点としては何点かございます、あまりにも強力な電磁波を発する為に防護インナーを装着する必要があります。防護インナーも馬用のインナーと両方開発は進めていますが、エフスロスに貸与したのと研究所で保管している数着しかありません。また、電磁波を発している為に、この鎧を装備しての乗車は種類を問わずできません。現在は鎧から発している電磁波を制御するのが最大の目標と言えるでしょう。」





一通り話し終えるとソリタリオが質問する。

ソリタリオ海軍参謀「防護インナーの効果はどれぐらいなんだ?」


ライゼはすぐさま回答する「防護インナー自体の効果は永続的なものですが、インナーだけで防護出来るのは限られており、着用者は常に電磁波に曝される事になります。今回の実験で実験体が何人か亡くなりました。」


その回答を受けてソリタリオは満足そうな顔を浮かべる。


アヴィドがその報告を受けて話し出す。


アヴィド陸軍参謀「んーそうか・・・分かった。引き続き研究を続けたまえ。期待してるぞ。では解散!」


ライゼはその言葉に笑みを零す。

ライゼ「身に余るお言葉に感謝致します。」


そう言うと再度深々と頭を下げ、ライゼは会議室を後にした。



アヴィドは今度はサビオの近くに行き耳元で話す。


アヴィド陸軍参謀「輸送機の件の失態については後で詳しく聞こう。」


サビオは恐怖のあまり固まってしまった。

その様子を見たアヴィドは笑みを浮かべ会議室を後にした。





今回も読んで頂きありがとうございます。

設定のお話・・・難しいですね・・・(汗)


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