表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/82

七章 匂いの調べ③

「危険なことは反対ですが、イヴリース様のそのグランツ様の助けになりたいという気持ちは嬉しいものだと思いますよ」

「力になれていないのに……?」

「そんなにご自身を卑下なさらないでくださいな。イヴリース様はとてもお力のある御方です。自信を持ってくださいませ」

 シンシャに励まされ少しだけ元気を取り戻したイヴは蟹座会に向けてドレスコードを確認した。

「『全員が某か赤い物を身に着けること』……?」

「赤い物、ですか。蟹だから、ですかね」

「それって、茹でた蟹ってこと?」

 そうイメージすると参加者全員が蟹に思えてしまいなんだか無性におかしくなってくる。クスクスと口元を隠しながら笑いながらもイヴはぽつりと呟いた。

「主賓でもないのに、赤いドレスは不躾かしら?」

「いいえ。寧ろこういった場合は、皆様率先して着て来られるでしょうね」

「そうなの?」

「ドレスにしても千差万別ですから」

 イヴはなんとなく、中庭に植えられている薔薇の数々を思い浮かべる。赤は赤でも色も形も様々だ。きっとそういうことなんだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ