クラン登録とテンプレ
「まずは、クランに行って、アリサちゃんとスーリンちゃんの探索者登録を済ませちゃおう。僕達のクラン証も受け取らないといけないしね。」
美湖は、ユーナ、アリサ、スーリンを連れて宿を出る。アリサとスーリンは、街の風景が好奇心を刺激するのか、あっちへ行ったりこっちへ行たりしている。それを見て、美湖とユーナは顔を見合せほほ笑んでいた。
クランに着くと、奥でアリアが手を振り席に促してくる。
「いらっしゃい、ミコさん。しかしまた、見る人が見ればツッコミ所満載のパーティーになりましたね。ダンピ一ルの次は、ワーウルフにハーフエルフですか。」
「みんな、可愛いでしょう?」
「はいはい、ではそちらのワーウルフと、ハーフエルフの方々のクラン登録ということでよろしいですか?」
「「はい、よろしくお願いします。」」
アリサとス一リンをアリアに任せ、美湖とユーナは、近くのべンチに腰かける。周りには、他の探索者もいる。
「しっかし、ユーナちゃんがあそこまで僕の目的を理解してくれてたとはね〜。」
「いえ、そんな。ご主人様の目的を支えるのは奴隷の務めですから。あの子達もそう思っていますよ。」
ユーナは、美湖の言葉に返しながら、彼女の肩に頭をのせる。ミコもそれを受け入れ好きなようにさせている。しかし、その空気を、悪い意味で壊す輩が現れた。
「おいおい、ねーちゃんたち、暇なら俺らと遊ばねぇ?」
声のほうを見ると、いかにもガラの悪そうな男探索者3人が美湖とユーナを囲んでいた。美湖はそれを無視し、ユーナは少し怯えていた。
「おいおい、俺らを無視すんじゃねぇよ。これでもEランクの探索者なんだぜ。おとなしくついて来いよ!」
男の一人が、美湖の手をつかむ。それを美湖は振り払い、
「ねぇ、誰の許可を得て、うちの可愛いユーナちゃんを怯えさせてるの?僕が怒らないうちに消えてくれない?」
美湖は、さっきを籠めて男たちをにらむ。しかし、男たちも、入この言葉を挑発と受け取ったのか、
「ああん、上等だ。泣いて詫び入れても許さねぇからな!!」
男たちは、剣を抜き、美湖に斬りかかる。しかし美湖は剣には手をかけず、魔札を取り出し、
「封札。」
スキルを一度発動させる。すると、探索者たちの剣が消え、魔札に封じられた。それを見た探索者たちは、ド肝を抜かす。そのすきに、新たな魔札を取り出し、さらに封殺スキルを発動させる。すると今度は、探索者たちの肌着以外が、魔札に封じられた。
「...僕のスキルわかった?今度は君たちの肉体を少しずつやってみようか?」
声を低めに、探索者を脅す。すると、3人は、
「「「すんませんでした~~~!!!」」」
と、我先にと、クラン支部を出ていった。
「ふぅ、ユーナちゃん大丈夫?」
美湖はおびえていたユーナに声をかける。
「すみません、ご主人様。また助けて頂きましたね。」
「気にしないで、君は僕の奴隷。奴隷を守るのもご主人様の仕事だから。安心して僕の後ろに隠れててよ。」
そういって、ユーナの頭をなでる。ユーナは、次第に落ち着いた来たらしく、美湖の手の動きに合わせて、気持ちよさそうに声を上げる。
「さてさて、私たちがクラン証を作っている間に、ま~たユーナさんとイチャコラしているミコさん。衆人観衆の中でスキル使うなといったでしょうが。」
声のするほうを見ると、アリアが鬼の形相で、二人のほうを見ていた。後ろには、そんなアリアにおびえた、アリサとスーリンが控えていて、さらにその後ろでは、アヤノが頭を抱えている。
「「ほっん等に、すみませんでしたっ。」」
美湖とユーナは、その場できれいな土下座を披露するのだった。




