呟き in ナユタ
一応、新章です。
第一章
~ 非日常的時間開始宣言 ~
『 薔薇 ~ バラ ~ rose 』
花言葉 : 《私は貴方を愛する》
窓に手をかけて呆然とした
広がる光景はいつもと全く違っていて
つまらない世界と別れられるかもしれないなんて単純に考えて
「出来るのならばもう一度」
~ ☆ ~
今も何処からか聞こえてくるのは きっと悪魔とやらの囁きだ
頭に響くその声は 目を瞑ると 不思議と聞こえなくなる気がして
そうして目を瞑って次に目を開くと そこは見知らぬ世界の中だった
揺れる空間と流れる景色 それを断絶する透明な壁に手を触れる
瞬間 景色はその色を変えていって あっとも言えない速さで 全く別の世界に変貌した
空間が動きを止め 流れていた景色も止まり その景色の中へと放り出された
・・・・最初はこれで良いと思っていた
放課後みたいな自然とやってくる時間は短く感じる
だからこそ 有意義に暮らしたいと願うのは必然なのかもしれない
だからこそ 無意味にしたくないと動き回って けれども結局 無意味に終わる事の方が多くて
変わり始めていたはずの日常は いつの間にか 『つまらない日常』に戻っていて・・・・
結局変化を求めたまま また見知らぬ場所を歩いてしまうのだ
歩き続けたその先に 自分が求める『変化』があるとは限らないのに
いつもつまらない日々を過ごすだけの日常だったから
けれども そのつまらない日常というのは どうも 自分が最も愛していた日々のようで
無くなってみて初めて気付いた時には もう 遅かった
変わった世界は 俺が望む台本とは全く違う道筋を突き進んでいたのだ
世界が しん と静まり返る
静寂が訪れたところで 世界の回転は止まるはずが無い
嗚呼 世界よ 廻り続けてくれ
この悲しみを流しきるまで このどうしようもなく温かな感情が尽きるまで
嗚呼 世界よ 戻り続けてくれ
この深い罪が無くなるまで このとんでもなく曖昧な感情が消えてしまうまで
気が付くと いつもの部屋の中で眠っていた
当然だ 俺は眠っていたのだから
起きようとすると目眩がした だから一度ベッドに座りなおした
聞こえてくる声は きっと 罪を洗い流しきれていない証拠
ならばまだ回し続けよう
この世界を 廻さなければならない
この世界は 戻り続けなければならない
たった1本の道を掴み取るまで
たった1つの感情を求めて
俺は・・・・




