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生まれ変わったら その1

初投稿になります。くだらない話で

クスッと笑えるモノを作っていきたいです。

初めてなので誤字や至らぬ部分もあるかと思いますが

生暖かい目で見守っていただけると幸いです。


「親父、もし生まれ変わったら何になりたい?」


とある日の昼。父親と昼ご飯を食べている中、

ふと定番の話を振ってみたら


「わしは猛禽類一択、鷹とか。」


とのこと。考える時間もなく即答する姿に

思わず笑ってしまう。吹き出しそうになる口を

抑えながら何故猛禽類なのか聞いてみると


「まず空を飛んでいて強い。捕食する側、生態系の上澄みだからかな。」


なるほど…と父親の言い分というか理由に納得しながらも1つの疑問が思い浮かぶ。


「…でもさ、親父って高所恐怖症じゃん?大丈夫なんか?」


そう、父親はかなりの高所恐怖症なのだ。

自分も高所は得意ではないが父ほどではない。

テレビ等でバンジージャンプの映像を見るだけで

ドン引きしたりするくらいには苦手だそう。

そのはずなのに、バンジージャンプよりも高い所を

飛ぶような猛禽類になって大丈夫なのだろうか。


「流石に猛禽類になれば大丈夫じゃね?」


いや若い。重要なはずなのに何故急に

ギャルみたいな風に答えたのか。

あと猛禽類になったら大丈夫だという

根拠が薄すぎる。…それに加えてまた疑問が生まれた。父親への質問ではなく、この話に付随する事。


「思ったんだけどさ、猛禽類も含めて飛ぶ鳥ってさ…

高所恐怖症のやついねぇのかな?」

「あ〜…なるほど?おもろいなぁ」


父が笑いながら考える。根本的な話(?)になるが、

人間が高所恐怖症になるのは高い所から落下するかもしれないという不安によるものだと思う。

高さにもよるが、大体落ちたら死ぬからだ。

それでもバンジーやスカイダイビングが平気な人は

それが安全なものだと理解して挑める鋼メンタルの

人たちなのだろう…そんな事を考えながら惣菜と白米を掻き込んでいく。うん、米美味い。


「ん〜…千寿はどう思う?」


俺は口いっぱいに頬張ったものをよく噛んでから

飲み込み、お茶を飲んでから呼吸整えて答えた。


「俺はいると思うなぁ、動物って人間よりも死に敏感だから雛の頃に上手く飛べなくてトラウマになってとかがありそう。仮説だけどね?見た事ないのは…まぁ、そのまま喰われちゃうからじゃないかな?飛んで逃げれないならただの餌だもんな。そもそも鳥にその概念があるかと言われれば微妙だけどさ。」


自然の厳しさにそうなっても仕方ないと思う。

…けど、こんな話するんじゃなかったとほんの少しだけ後悔した。今日の昼ご飯、鶏の照り焼きなんだよ。

なんか食べ辛いじゃん…食うけどさ。


「おぉ、確かに一理あるな。千寿にしては賢いこと言うじゃねぇか。」

「確かに俺は頭良くないけどさ、流石に小バカにしすぎてないか?」

「褒めとる褒めとる」


笑いながら食事がすすむ。少ししてから立ち上がり、

おかわりに向かって茶碗に山盛り白米を盛る。

照り焼きは米がすすむからね。


「それで?千寿は何にか決まっとんか?」

「あぁ、俺は…クジラかな。シロナガスクジラ。」

「でっけぇなぁ、おめぇにピッタリじゃな。」

「でしょ?口開ければ飯食えるし、のんびり海泳ぐだけの生活。俺の理想よ。」


卓に戻りながら話して大笑い。こんな親子って

今どき珍しいのではないだろうか…なんて考えながら

座ってご飯を食べ始める。

そう、俺はシロナガスクジラになりたいんだ。

天敵もいない、ぐうたら出来る。

餌は口を開ければ勝手に入ってくる。

人間みたいに小難しいこと考えずに海を漂う

だけでいいのだからまさに理想的だと思った。


「自然界ではデカイ方が有利だからね、生きるために必死にならなくていいし。」

「おめぇ、今もずっとぐうたらしとるがな。」

「そういうことじゃねんだわ。」


失礼な。確かにアルバイトで実家に世話になってる

身ではあるが生活費の支援はしてもらってないし…

車は買えないから借りてるけど。働いてるから

セーフ。うん、セーフ…だと思う。


「ん、ご馳走様でした。今日も美味かったな…感謝しかない。」


食べ終わると手を合わせて挨拶。これ大事。

満腹になった腹をぽんぽん叩きながら立ち上がり、

食器を片付け始める。食器洗いは父の担当なので

水に漬けてシンクの中へ置いておく。


「千寿、今日仕事何時から?」

「あぁっと、いつも通り。」

「そうか、じゃあシャワー浴びたらすぐ出るんじゃな。」


父も食べ終わり台所に来たタイミングで

連絡事項の話し合い。アルバイトでシフト制なので

こうして時間を確認する癖がついた。

そうしないと父親が俺が借りてる車で買い物に

出かけたりしてしまうからだ。今更だけど

息子が通勤や出かける為の車を自分の2台目として

購入して貸してくれるって、本当に改めて

恵まれてると感じてる…親父ありがとう。

声に出して言わないけど感謝しながらタオルを持って

風呂場へ。需要が無いし烏の行水なのでシャワーシーンは割愛。


「んじゃ、行ってきます。帰りはいつもの時間になると思うよ。」

「はいはい、気をつけてな。車間距離しっかり空けてな。」

「わかっとるよ。」


いつものように話しながら仕事用の服に着替え、

制服を入れたリュックを手に玄関を出る。

軽く手を振り、毎回言われるお小言に苦笑いしながら車に乗り込めば出発。職場へと向かう。

くだらない会話と美味しいご飯で

元気貰ったので、今日も頑張ろうと思う。




…あ、結局親父が高所恐怖症のまま

鳥になれるか結論出てないな…また話すか。













最後まで読んで頂きありがとうございます!

初めての投稿に緊張しすぎて首と肩が

痛くなってきました。大人しく寝ます。

次回はこの話の続きでバイト先と仲間が登場予定です。

お楽しみに!

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