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unfading  作者: 人波夕日
魔法塾 1回生編
22/24

決勝戦 その2

大変お待たせしました(前回も書いたが、ホントに待っている人なんているのか?)。前回の投稿から一カ月以上が経ってしまいました。中途半端なところで切ってしまったのに申し訳ありません。次はこんなにあかないよう頑張るので応援よろしくお願いします。

春香ハルカが向かった先は自分たちが陣取った場所と同じ条件の場所だった。つまり、水が流れていて森林が開けている場所。この条件の所は元北側、元南側の試合場にそれぞれ1つずつ存在する。これは<規模変換魔法リサイズマジック>をかけている森林の形が同じものを使っていることに所以している。

赤チームが陣取ったのは自分たちのスタート地点により近い方、つまり北側の水辺だった。そこからもう一カ所までの距離はあまりないが、やはり迅速に布陣を組めるということでこのようになった。

赤チームがとった作戦は単純だった。

相手はクラスメイトの時雄トキオたちだ。そのことを考えると、春香ハルカたちのチームがどのような魔法を得意としているか知っているだろうから、春香ハルカたちがその魔法のパフォーマンス性が高い場所がどこだか彼らは簡単に予想するはずだ、と春香ハルカたちは考えた。よって彼らを探すには、彼らが見張るであろう場所、つまり、今回春香ハルカたちが陣取った場所と同じ条件の場所、に顔を出して姿を現せば向こうから攻撃を仕掛けてくるはずである。つまり囮作戦である。

春香ハルカがその場所にたどり付くと、そこには時雄トキオが水辺にある倒れた木に腰をかけて待っていた。


待ち伏せされてた!?

こっちから、仕掛けるはずだったのに。

でも、どうして時雄トキオは1人でいるの?

他の2人は?

擬態魔法ミメシス>を使ってどこかに潜んでるの?例えば木の上とか・・・。

でも、だったらなんで襲ってこないの?

私が警戒を緩めるの待っているとか?

それとも、寛太カンタ達の方へ向かっている?

だったらフォローに向かった方が良い?

いや、それだと時雄トキオに背を向けることになる。

それだけは避けたい。だって時雄トキオの得意な魔法は・・・。


「なあ、そんなに睨みつけてないで、とっととはじめようぜ」

時雄トキオに話しかけられ、春香ハルカは自分が思考に没頭していたことにハッとした。


ど、どうしよう?

で、でも。私の目的は彼らを自陣に連れ込むことだから、向こうから仕掛けてくるなら、それにノッた方が良いかな?


「来ないならこっちから行くぜ?」

時雄トキオはそう言い左手に時計を握り、目を瞑る。そして春香ハルカに向かって剣を突出し突進を仕掛ける。

春香ハルカはそれを躱し、<飛行魔法フライト>を用いて距離を取ろうと考え、首から下げている羽に手を伸ばす。しかし、彼女は先ほど考えていた、武正タケマサ輝行テルユキ2人が木の上に潜んでいる可能性を思い出した。

そこにまた、時雄トキオの一閃が来る。

「チッ」

春香は飛ぶのを諦め、横に跳んで相手の攻撃の線上に乗らないようにする。

それに合わせるように、時雄トキオも攻撃の線を調節してくる。


これじゃあ、埒が明かないわね。何回か攻撃を与えてわいるんだけど・・・。これじゃあ、向こうに誘いきれない・・・!時雄トキオは突いてくるから、後ろにまっすぐ下がると攻撃をくらうし、だからと言って空も飛べないんじゃなぁ。しっかし、しつこいわねー。これじゃあ、他の2人を探すこともできやしないわ。




「よし、うまくいったな」

「そうだねー。ダミーだって気づいてないっぽいねー」

そう話しながら時雄トキオ輝行テルユキ武正タケマサのところを目指して戦場を走り抜けた。


数分前

「ああ、ここでいい成績を残せばそれも夢じゃない。社会に出ても上はうるさいと思うがな」

「うし、なんか春香ハルカちゃんはこっちに向かって来てるっぽいし、攻撃開始として、ちゃちゃっと片付けるとしますか―」

「そうだな。輝行テルユキ。頼む」

「あいよー」

彼はそう返事をして、泥人形のようなものをポケットから取り出し、地面に立たせた。

その泥人形には、顔がなく、頭から針金がアンテナのように伸びている。

その人形に彼はカメレオンの皮を持った手で触れ、目を閉じ


「貴方に命を与えよう。彼を模倣し我に従え」


すると、彼の目の前に時雄トキオが現れた。

いや、それには語弊がある。時雄トキオはずっと輝行テルユキの隣でこの様子を眺めているのだから。彼らの目の前に現れたのは時雄トキオのコピーである。

「しっかし、毎回見るたんびに思うんだけど、これすごいよな」

「まあ、見た目だけわねー。僕の<指揮魔法コンダクト>で動いたりしゃべったりはできるけど、さすがに考えたりは無理だねー。だから、見た目だけ。あと、元が泥だから、血が出たりとかしなし・・・」

「いや、それでも十分だ」

「そうだねー。んじゃ、彼をおいて春香ハルカちゃんを迎えますかー」


「けど、テル」

「ん?なにー?」

「お前、あそこから離れて人形の操作大丈夫なのか」

「あー。それね。大丈夫だよー。<指揮魔法コンダクト>って単純な命令なら見えてなくても指揮できるんだよ。感覚としては見てる時はラジコン?そして、離れているときは・・・。んー。なんだろねー。いい例えが浮かばないなー。あ、洗濯機みたいな感じ?放置してても洗濯、脱水、乾燥、みたいな設定を入力すれば勝手にやってくれるみたいな?」

「なるほどね」

「マサのとこまであとどのくらい?」

輝行テルユキの質問に答えず、時雄トキオはその場に立ち止まった。

「おっと!急に止まるなよー」

「ここだ。この上にいる。おい、マサ」

時雄トキオが呼ぶと木の上から武正タケマサが下りてきた。

「大きな声出すなよな・・・。ここ、思っている以上に敵陣に近いんだから・・・」

「そうだったな。で、敵は?」

「ここから見える、空き地の反対側に潜んでる。このまま、仕掛ける?」

「そうだな・・・。テル!」

「なにー」

「お前、あのクオリティーの泥人形、もう一体作れるか?」

「できるよー」

「じゃあ、作戦は決まりだ。テル、春香ハルカのコピーを作ってくれ。で、マサには裏に回って後ろから寛太カンタ達を狙ってもらう」

「あっ!」

「どうした?テル」

春香ハルカちゃん、気づいたっぽい」

「マジか。思ったより早かったな。これは作戦を急いだ方がいいな・・・」

「まあ、気づいたから、すぐにこっちに駆けつけられるかっていったら話は別だけどねー。むしろ、僕達が隠れていることを警戒して逃げられないかも。ただでさえ春香ハルカちゃんは用心深いからねー」

輝行テルユキの言に武正タケマサは焦れたように言った。

「どっちにしろ時間がないことには変わりないんだろ?早く始めよう」

「「ああ。」」

この一カ月で就活の大変さを実感しました。就活はまだ続き、卒業研究等も始まるため、更新が遅くなるかもしれませんが、なるべく早く更新できるよう努力するので応援よろしくお願いします。

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