こっちの世界じゃ普通?
まだまだ書きなれませんが⋯
夕飯を食べ、ようやくこの世界で生きていることが実感できた。
「腹も膨れたし、とりあけず部屋に行くか」
「ですね〜」
チロルも腹をさすりながら頷く。
声をかけると、酒場のキキと言う名のウエイトレスが部屋へ案内してくれた。
中に入って見ると、部屋はそこそこの広さ。
机や椅子、ランプ、物入れ等必要最低限の物は揃っている。
コレなら家賃は安すぎる位だ。
ただ、チロルには申し訳ないがベッドは一つしか無い。
まぁ本人が気にしてない様なので良いだろう。
キキは一旦部屋を出ると、大きな桶に湯を入れて持ってきた。
「さあ、お客様、流しますので脱いで下さい」
「脱ぐ? 何を?」
「服以外に脱ぐものあります?」
「え、なぜ?」
「身体、流さないんですか?? せっかくお湯持ってきたのに」
ここで俺は理解した。
なるほど、ここでは風呂は一般的で無いらしい。
桶の中でお湯で身体を流す、のが普通か。
しかしだ。
「服を脱ぐと、裸では?」
「そりゃそうですよ。お客様、鱗でも生えてるんですか?」
「いや、そんな事無いが⋯」
チラリとチロルを見る。
「良いんじゃないですか。この世界ではこれが普通みたいですし」
「しかし俺は男だ⋯その、裸を見られたら騒ぎに⋯」
「大丈夫ですよ」
「え、なぜ?」
「ほとんどの人は男性と言う存在を知りませんから。単に筋肉質な人だと思われるだけです」
「そ、そうか⋯」
もう諦めて服を脱ぎ、身体を流して貰った。
案の定、
「お客さん、細い割に筋肉質ですね!」
とは言われたが、それ以上の事は無かった。
ただ流している間、時折キキが首を傾げるのを見た。
どうも潜在的には違和感を感じている様だ。
旅の疲れを流して貰い、ようやく落ち着いた。
見ると、チロルはとっくにベッドでイビキをかいて寝ている。
⋯⋯図太いヤツ。
が、俺は未だに興奮しているのか、眠くならない。
まだ宵の口でもあるので、町の様子を見に行く事にした。
日が落ちて、さすがに露天は閉まっているものの、酒場や店はまだ営業しているところも多い。
それだけ治安は良いのだろう。
と、町の表通りから一歩、細い路地に入った時。
「すみません、買って貰えませんか?」
不意に声を掛けられた。
見てみるとまだ幼い少女が俺の服の裾を掴んでいた。
年の頃なら10歳位か。
つぎあてだらけの服を着ている。
どうも貧しい生活をしている様だ。
「買うって、何を?」
見た所、少女は何も売るものを持っていない。
「私を⋯ひと晩買って下さい。お願いします」
少女は頭を下げ、必死の表情で言った。
作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)
ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。
気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。
感想書いて下さる人には本当に感謝です。
もちろん評価とか貰えたら大感謝‥いや、望みすぎは良くないですね、反省。
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