96、周回とイ研ぎ
軍の本拠地に戻った2人の目の前にミッションのリザルト画面が現れる。
「お、イベント貢献度のポイントが表示されてる、リダこれって多いの?」
「俺の視点じゃナナサカのシステム画面見えないから、取り敢えず口頭で言ってくれ」
ナナサカはリザルト画面を動かして、リダに見せるが、ナナサカにしか見えてなかった、なので口頭で伝える。
「うーん、そのくらいのポイントだと、スキルレベルをあげる技術書取るなら後は2回は参加しないと駄目だな」
「え、後2回も参加出来るのか?」
「ああ、最大5回まで参加出来る、まあナナサカも少しばかり疲れただろ?少し休憩しようぜ」
「剣坂流、イ研ぎ」
リダが休憩を提案すると、ナナサカは浅く呼吸をする、そして数秒瞑想。
「よし、休憩終わり、もう行けるぜ」
「やめろ、それやめろ、そのインチキ回復技やめろ!」
リダがキレ気味に次の戦いに行こうとするのを止める。
「もーなんだよ、リダも知ってるだろ、イ研ぎ」
「存在は知ってるわ!」
剣坂流、イ研ぎ……それは息を整えて、数秒瞑想する事で体力と精神力を回復する技である、怪我とかの負傷で減った体力は回復しないが、疲労による体力減少や集中しすぎで減った精神力は回復するので理論上、怪我さえしてなく、瞑想の時間さえあれば、無限に回復出来るという、ただでさえスタミナの多いナナサカのスタミナをほぼ無尽蔵にする技だった。
「まあ、イ研ぎは刀坂家でも殆ど体得した者は居ないからな、後体質的というか才能面のデカい技みたいだからな」
「……取り敢えず休ませろ、お前が回復出来ても、俺は回復出来ないんだから」
「でもリダはそもそも疲れてないだろ、中盤から終盤のは殆ど巨大ロボの操縦だけだったし、動き回っていたの前半だけだったろ?」
リダの疲れた発言に頭にハテナを浮かべるナナサカ、その発言にリダは反論しにくそうな顔をする。
「う、ロボ操縦は操縦で疲れるんだよ!」
実際巨大ロボを操縦するのは繊細な操作が必要で難易度が高く、慣れないと、歩く度にコケるプレイヤーは多い。
「はは、お前ほどの技量なら巨大ロボの操作はそんな疲れないだろう?」
「……」
リダは図星をくらった、実際最初は気を張って操作する度に疲れていたが、今は慣れて殆ど疲れない、どっちかと言うと序盤の疲れがまだ抜けてないので休みたかったリダなのだが……。
「行くぞ?」
「……わかったよ」
リダは休憩を諦めた、自分だけ休んで、ナナサカ1人で行かせたら、最悪うっかりで死にかけないのがナナサカなのをリダは知っていた。
こうして2人は再び大型怪獣軍の殲滅大作戦に参加する。
そして暫く時間が流れ、2人が大型怪獣軍の殲滅大作戦を更に2周した。
因みに周回中、装備箱でナナサカが使えそうな装備は出なかった。
「…………」
2周した後、リダは床に突っ伏していた。
周りのプレイヤーが変なものを見る目で遠目から観察されている。
ナナサカは両手を合わせる。
「アーメン」
「殺すな、生きてる……」
リダは立ち上がる、突っ伏していた理由は戦場で他プレイヤーの誤射で巨大ロボ、フェオウルペオースが要請して短時間で大破した結果、長時間戦場を走り回る羽目になって、リダのスタミナは尽き果てた。
因みにナナサカは剣坂流、イ研ぎで回復したのでまだ戦える。
「はあ、貢献度ポイントどれくらい溜まった?」
「えーと、ちょっと待って」
ナナサカはこの周回で溜まった貢献度ポイントをリダに伝える。
「おーそれだけあれば2つ技術書買えるな、お前が空歩で更に10メートル位、空中跳躍出来るようになるなら戦術の幅が広がるだろ?」
「いや、2レベ上がるなら一歩で10メートル、2歩で20メートル位は行けるぞ、修羅補正乗せられたらもう少し行けるかも、前の空歩レベルと合わせると40メートルは移動出来るな」
「化け物に拍車かかったな……一歩で10メートルて」
リダはナナサカの言葉に呆れるのだった。
その後ナナサカはシステム画面を操作して、貢献度ポイントを技術書に交換して、空歩のレベルを2上げるのだった。
ナナサカ
兵科:戦場歩兵
生命力:D
力強さ:C
器用さ:B
機動力:A
近接適正:A
射撃適性:E
RS:剣坂流皆伝攻、近接戦闘に特大ボーナス、近接攻撃有効化
RS:縮地消音歩、移動スピード、回避行動に大ボーナス
DRS:戦闘狂、戦闘から撤退出来なくなる
スキル(5/10)
兵器知識:戦場歩兵、空歩レベル4、回避無敵時間追加延長レベル1、修羅レベル1、不屈レベル1




