94、DRS発揮
ナナサカが巨大ロボ、フェオウルペオースを守る為に、巨大生物を薙ぎ払っていく。
「凪回し! ふう、流石に少し疲れてきたな、こうも集中力ガッツリ使ったの久しぶりかも」
ナナサカはどれだけ斬ったか、数えられなかったが、少なくとも巨大鳥居に近づくまでに100は斬っていた。
因みに鳥居に近づいている間に他のプレイヤーが目指している途中の鳥居を破壊したので、もう片方の巨大鳥居に現在進軍中、ナナサカは再び巨大ロボの足元に引っ付いていた。
「なあ、リダ……追加分の鳥居を破壊して、残党処理すれば終わりだよな……? 結構斬ったし、小休憩位したいんだが」
「どうすれば終わるかなんて、システムメニュー確認しな」
「わかったよ」
リダに言われるがままにシステム画面を呼び出して、ミッション画面を確認する。
『大型怪獣軍の殲滅大作戦の終了条件、戦場で30分経過する、敵の殲滅、メニュー画面からの任意撤退』
そしてナナサカの目には撤退ボタンが灰色にくすんでいた、もしかしなくてもと思いつつも、灰色の撤退ボタンに触れる。
『DRS:戦闘狂の効果で貴方は撤退出来ません、強制ログアウトするか、死亡してください』
「随分な言いようだな」
まさか死亡してくださいと指示されるとは思わず額に皺を作るナナサカ、メニュー画面をいじれば、強制ログアウトのボタンもあった。
「リダ、強制ログアウトしたらどうなるの?」
「今お前が強制ログアウトしたら、その身体から魂が抜けて、魂が抜けたお前の肉体が巨大生物のご飯になるな」
「死亡と大差ないと言うことだな、これトイレ行きたくなったらヤバいな、ログインする前にトイレ行っててよかった」
ナナサカがミッション画面を確認すると15分くらい戦っているのが把握出来た。
「次の鳥居でラストだと思いたいな」
「なんだ、リアルがやばいのか?」
「いや、そろそろ小休憩したいだけだ、なんなら変わってくれないか、運転、お前移動しているだけで楽だろ」
ナナサカは運転の交代を望む、しかしリダは冷静に拒否を示す。
「あはは、俺は今回大軍想定兵器を装備してないから無理、それにお前みたいに妖刀1本で大軍処理は体力的に出来ないよー」
「ちい、インスタントラーメン作る時間よりスタミナ持たない……えーと、非力男め!」
「スタミナと力は関係ないからな、こういう場合は根性無しが悪口としては正しいからな」
2人が言い合いながら、巨大鳥居に近づいていく、後少しで巨大ロボの攻撃が巨大鳥居の射程圏内に入ったとき、リダから警告が飛んできた。
「ナナサカ、上空から爆撃が来るぞ!」
「え? あ! ホントだ!」
ナナサカは気付く、自分の周りの地面が真っ赤になっているのを、それはその地点に爆撃を落とす表示だった。
その爆撃予告は巨大鳥居の周辺にもあった。
「もしかして他プレイヤーが俺らもろとも鳥居を攻撃しようとしているのか!?」
「そうだな、ナナサカ離れろ、爆撃食らったら兵器レベル次第では一撃でやられてもおかしくない!」
「そう入ってももう振ってきてるし、間に合わん!こうするしかない!」
ナナサカは巨大ロボを盾にすることにした、空歩とロボ脚を活用して、巨大ロボの太ももに当たる内側まで避難する。
そして他プレイヤーの爆撃が振り注ぐ。
巨大ロボは爆撃を受けて、大きくよろめく。
「うおお!? リダ、倒れるんじゃないぞ!?」
「わかってる!」
巨大ロボはギリギリ倒れる事なく爆撃を耐える、巨大ロボの太ももの内側にいたナナサカは爆風に晒される事はあっても、それがダメージになる事は無かった。
「くう……リダ、ロボは無事か?」
「すまん、虫の息だ……結構高レベルの爆撃だった、この巨大ロボは最後に巨大鳥居をぶん殴って廃棄する! ナナサカは降りろ!」
リダな指示にナナサカは巨大ロボから飛び降りて、空歩を駆使して、地面に着地する。
「また要請出来るようにはなっているのか?」
「この巨大鳥居を破壊すれば、再び要請出来るようになるかな!」
「はは、巨大鳥居を破壊するのに巨大ロボが欲しいのに巨大鳥居を破壊しないと巨大ロボ呼べないのは嫌な展開だな!」
ナナサカはそう言いながら巨大ロボから飛び降りて、巨大鳥居の破壊に動き出した。




