127、極一刀
『超高難易度リプレイミッション、極一刀が公開されました、白兵戦に自信があるプレイヤーは振るって参加してください』
「うん? なんか心当たりが……」
ナナサカはメニュー画面を開き、リプレイミッションを確認する。
「これは……俺がやったミッションだな」
人数ソロ固定、難易度Death固定、使用可能兵器は妖刀レベル37のみ、兵種は自由、クリア者には称号極一刀を獲得する……あのミッションで拾った設置型爆弾、T4Fがレベル89だったので適正レベル的に89前後だとナナサカは想像出来る。
「随分とレベル差がある状態でクリアしたんだな、俺……でもここまでレベル差あるなら、妖刀であの機械生物の身体を斬れないような……もしかしてRS:剣坂流皆伝攻のボーナスのおかげで一刀両断出来てたのかな?」
ナナサカはそんな事考えつつ、そうだと称号一覧を見る、そこには3階級特進した影響で手に入れた三等軍曹と極一刀の称号があった。
『極一刀
刀一本で人が生き残れぬ地底世界にいる機械兵器を殲滅した圧倒的強者の証、銃なんて要らぬ、必要なのは侍魂と刀だけだ』
「おお、やっぱりリプレイミッションのクリア者だから発行されてる……ちょうどいいや、リダへの自慢の為にセットしよう」
ナナサカは極一刀をセットして、リダが帰ってきた際に、良いリアクションをしてもらう為に、傲慢な姿勢で待つことにした、近くの背もたれ付きの椅子に座り、背もたれに背中を預け、足を組み、ドヤ顔傲慢感溢れるオーラを出す。
周囲にいるプレイヤーからなんかヤバいものを見るような目で見られているが、ナナサカは気にしない、何故なら強いから、寧ろ突っかかってくる相手で戦うシステムが有るなら戦いたいくらいだった。
だがナナサカに喧嘩を売る人は居らず5分後リダが帰ってきた。
「……どうしたナナサカ、この世の神か王にでもなる気か?」
「圧倒的強者になったから偉そうにしてみた」
「……その姿勢、バカっぽいから止めたほうがいいぞ」
「これそんなにバカっぽく見えるの!? やめよ! それよりもリダは何処に行ってたんだ?」
ナナサカは傲慢な姿勢を辞めて、リダに問いかける。
「簡単なミッション回してミッションクリア数を増やしていたんだよ、そうすれば、じわじわと身体スペック上がるようになるからな」
「ふーん、それよりも頭の上をみてくれよ、どう思う?」
リダが居なかった理由に納得したナナサカは早速称号の自慢をする。
「……何が?」
「へ? ほら! 極一刀だよ! かっこいいだろ!?」
「え、まあ、お前ならそう言った刀絡みのかっこいい称号取れるのはなんとなくわかっていたよ、おめでとう」
「くそ!? 反応がショボい!!」
リダのそこまで起伏のない褒め言葉にナナサカは崩れ落ちる。
「はあ、もういいや、取り敢えず俺とケルンと同じく三等軍曹になったよ」
ナナサカは色々とリダからリアクション引っ張り出す事を諦めて、事実だけを報告する。
「はあ!? いやまて、伍長じゃないのか!?」
「なんで極一刀より反応いいんだよ!?」
リダの反応にナナサカは跪く、それもそのはず、そもそもリダは極一刀の習得条件を知らないのである、ナナサカ視点妖刀で沢山斬った称号かな、おめでとう位の認識だ。
しかし階級に関してはリダも知っているので、最大2階級特進しか本来は出来ないはずなのに、ナナサカが一等兵から三等軍曹に3階級特進しているので、バカほどびっくりするのだった。
「どうやって3階級特進したんだよ!?」
「はあ、上層部のNPCぽい人に交渉して、難易度Deathのミッションを妖刀1本でクリアしたら3階級特進した、後リダの今の階級だと2階級特進は出来ないと言っていたから、階級管理の人に交渉して、2階級特進出来るようにしてもらった」
「はぁ!?」
リダが目を丸くする、リダからしたら、親友が階級のルールブレイクしまくっているのだ。
「すーーはーー……いや、准尉の2階級特進てなんだよ……このゲームの階級表だと少佐だよな……ただでさえ2階級特進は基本は死亡ネタ絡めた物であり、序盤しか許されない奴なのになんで出来るようになってるんだよ……」
「むーー! 極一刀の方で驚いて欲しかったよ」
「もしかして3階級特進する為のミッションで得たものなのか?」
「うん! もっと褒めろや」
ナナサカがそう言うとリダは褒めることなく、ただ呆れるのだった。




