表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/28

18話 世界を彩る「あか・あお・みどり」

言霊園には、パタパタと飛び回る3人の小さな妖精がいます。

情熱的な「あか」さん、クールな「あお」さん、そして穏やかな「みどり」さんです。


妖精たちが魔法のステッキをひと振りするたびに、園の中はどんどんカラフルに染まっていきます。

真っ白な画用紙、園の壁、ついにはコトハおねえさんとゲンジおにいさんの顔までカラフルに。

「あらあら、私たちまでカラフルになっちゃったわね」

鼻の頭を赤く塗られたコトハおねえさんが、鏡を見てクスクス笑います。

「ひなたくんが色を理解し始めたんだね。彼の目には、今、世界がこんなに輝いて見えているんだ」

ゲンジおにいさんも、頬に青いラインを引かれたまま、嬉しそうに頷きました。


ひなたくんは、おぼつかない足取りで園庭へ飛び出すと、目の前の景色を一つずつ指差しました。

大きな滑り台を見て、

「あか!」

どこまでも続く空を見上げて、

「あお!」

ふかふかの芝生を指して、

「みどり!」

そのたびに妖精たちは「当たり!」とばかりにステッキを振り、ひなたくんの周りを飛び回ります。


そこで、コトハおねえさんが少し悪戯な顔をして、足元にいた猫を抱き上げました。

「ひなたくん。じゃあ、この子は何色かな?」

ひなたくんは猫をじーっと見つめて、首を傾げました。

「しろ……。くろ……。……?」

「ふふ、この子は三毛猫。3つの色が混ざっているんだよ。まだちょっと難しかったかな?」

ゲンジおにいさんが優しく言うと、ひなたくんは分かったような、分からないような顔をして笑いました。


その後、妖精たちからステッキを借りたひなたくんは、園中をさらにカラフルに染め上げていきます。


すると、外界からママの叫び声が降ってきました。

『あぁーっ! ひなた! クレヨンでそんなところに書いちゃダメ! ……もう、消すのが大変だわ……』

そんなママの苦労はどこ吹く風。ひなたくんはケラケラと笑いました。

ひなたくんの世界は、いろんな色でキラキラと輝いています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ