また冒険へ!
週一投稿は遠いな!
アカネちゃんからの電話の後、わたしは晩ごはんを食べてるよ。うむ!自分の畑で採れたゴーヤが美味しい!我が家のメイド長であるエマちゃんが、お料理ロボットを指揮して作ったものなんだけど、人の手で作ったものと全然変わらないね!もしかしたらわたしより上手かも。…明日は自分でつくろうかな。負けないもんね!
それにしても、心配してたゲームの表現は問題なさそうで安心したね。まあ、アカネちゃんは優秀だからそこまで心配はしてなかったけどね。なんと言っても、リアファンみたいな面白いゲームを作れるんだもんね。わたしも応援したかいがあったね。
「うむ!おいしかった。ごちそうさまでした!」
「にゃあ!」
くろちゃんもご飯を食べ終わったみたいだね。まあ、だいたいわたしよりも早く食べ終わってるんだけど。よーし!じゃあ、お片付けしてまたゲームをしよう!まあ、食べたお皿を食洗機に放り込むだけなんだけどね!洗い物、めんどい。
と、いうわけで、食べた後のお片付けも1分で終了したから、またゲームをやろうと思ってたんだけど…
「さすがに食べてすぐ横になるのはね。ちょっとだけまたのんびりしようかな」
「それが良いかと。」
エマちゃんもこう言ってるしね。くろちゃんと遊びながら、ちょっとだけゆっくりするよ。…あ、そうだ。設定の件でさやちゃんに一応確認をしておこうかな。うむ、早速電話してみよーっと。
「もしもし、お父さん?」
「やっほー、わたし!」
「にゃ!」
「くろちゃんとお父さんね。どうしたの?」
「えっとね、リアファンのコンソールのことなんだけど、さやちゃんに設定を手伝ってもらったでしょ」
「……そうね。」
「そのときに、なんかリアルさの設定とかいじった?」
「ああ、そのことね。スーパーリアルモードだっけ?お父さんなら、そっちのほうが好きかなって思ったから変更したけど、なにか問題でもあった?」
「え?全然なかったけど、自分で変更しないとそうならないよってアカネちゃんに言われたから、さやちゃんかなって」
「そういうことね。茜ちゃんは元気そうだった?」
「うむ!忙しそうだったけど、元気そうだったよ!」
「そっか。最近会ってなかったからちょっと心配だったけど、それなら良かったかな。」
さやちゃんとアカネちゃんは同級生で、かなり仲が良かったからね。それに、さやちゃんは心配性だからね!
「お父さん、ゲームはどうだったの?ちゃんと遊べた?」
「うむ!超楽しかった!たっくんにはまだだけど、なっちゃんには会ったよ」
「へー、なっちゃんもやってたんだ。お父さん迷惑かけなかった?」
「かけてないよ!…たぶん」
「ふーん。まあ、楽しかったならいいかな。じゃあ、お父さんもあんまり無理しないでね。」
「はーい!」
「じゃ、私は晩御飯の準備があるから、またね。」
「またねー!」
うむ!やっぱりさやちゃんだったね。ちなみに、なっちゃんは天夏ちゃんのことだよ。本名が『御堂 夏希』だからね。リアファンやってるときに、ついうっかり言わないように気をつけないとね。
「よーし!じゃあ、また冒険だね!」
「にゃあ!」
なぜかやる気満々のくろちゃんと一緒に、ゲーム用のベッドがある部屋に向かうよ。この子は多分私を寝床に眠るだけだよね?別にそれはいいんだけど…このやる気は一体……?
まあいいや、どうせわたしにできることはベッドで寝ることだけだし。眠ってるわけじゃあないんだけどね。
「えーっと、コンソールの準備をして、ベッドと接続して…めんどい」
「コンソールも私が管理いたしましょうか?」
「…おねがいしようかな」
ゲームをするために準備を自分でしようと思ったけど、これからはエマちゃんにおまかせしようかな。任せっきりは良くないって分かってるけど、めんどいからね。しょうがないね。
ちなみに、このベッドはリアファンをするためだけの専用ベッドなんだよね。コンソールとかゲームをするためのものは、アカネちゃんが送ってくれたんだけど、このベッドも一緒に送られてきたんだよね。こんな大掛かりなものも最近のゲームは必要なんだねってすごくびっくりしたね。
後でアカネちゃんに聞いたら、コンソールの外付け拡張アイテムのひとつなんだって。なくても問題ないけど、あるともっと楽しくゲームできるよってことみたい。試作品で、感想を聞かせてねっていってたけど、ベッドなしでゲームしてないから、そのへんの違いはわかんないよね。寝心地は良かったよ。
「御主人様。コンソールの準備が完了しました。」
「ありがとー!」
「にゃあ!」
くろちゃんに急かされながら、ベッドで横になる。やっぱり、体をゆったり伸ばせるサイズのベッドが一番だね。ゲーム内でも気をつけようかな。それにしても、くろちゃんはやけに張り切ってるね。眠るだけなのに。
「じゃあ、いってきまーす…ZZZ」
「にゃあー…ZZZ。」
「行ってらっしゃいませ。御主人様。」
「…ん、また来たね」
「にゃあー。」
「きゅう。」
うむ!我が家からリアファンにまたログインしたね!現在、午後5時23分。もう日もだいぶ傾いてるね。リアファンも夏なのか日はまだ長いけど、わたしが寝てた間にクロちゃんとユニちゃんも起きてるし、ゲームの中は時間がすぎるのが早いね!
「よし!また冒険に行こっか。」
「にゃあ!」
「きゅう!」
ふふ。ふたりとも準備は万端みたいだね。ただ、わたしはそうじゃないからね。いくつか寄らないと…。こういうときは、行きたくないところを真っ先に片付けるべきだよね。……うーむ、行きたくないけどしょうがないよね。まずはあそこからだね。
「踊る小兎亭」を出てしばらく、中央広場を通って南の大通りに来てるよ。目的地は冒険者ギルド!…のすぐ近く。
「こーんにーちはー…」
「だーかーらー!オレの剣を買ったやつは誰なんだよ!…ん?」
「おう、昨日の客か。どうした。」
ん?店主のおじさんが、ラフな格好の女の子とお話してるね。もしかして取り込み中だったかな。まあでも、決めたからにはちゃっちゃと用事を済ませちゃおうかな。
「いやー、えっとね、昨日のね、剣がね、その…ね、折れちゃってね」
「何ぃ?1日でか?」
「はぁ?何だお前、ここの剣を1日で折ったのか。ヘボだな。」
「あぅ…」
は、反論の余地がないね…。天夏ちゃんは慰めてくれたけど、女の子の言う通り、普通はやっぱりそうだよね…。
「ふむ、結構使えるように見えたが…なあアンタ、折れた剣は両方ともまだ持ってるか?」
「え?あるよ。ちょっとまってね…」
「…なあ親父、両方ともってまさか…」
「この客だ。」
「あったー!」
「はあ!?ってああああああ!オレの剣があ!」
「わ!びっくりした」
「おい、客の前で大声を出すな。」
うーむ、びっくりした。女の子が店主のおじさんを「親父」って呼んでたから、親子なのかな?あと、オレの剣っていってたけど、これわたしの剣だよね?あ、この子もしかして…
「ねえ、この剣を打った人?」
「そーだよ!てめっ、これ、あああああ!」
「うるせえ!客の前で騒ぐな!」
「いやいや!だってこれ、オレの剣が!」
「分かったから騒ぐんじゃねえ!」
あ、やっぱりそうなんだね。だから「オレの剣」なんだね。納得。
「おう、お前さん、ちっとこの剣を見せてもらってもいいか?」
「別に構わないけど…?」
「なら、借りるぞ。」
そう言うと、おじさんはじっと剣を持って見つめ始めたね。うーむ、これでなにか分かるのかな?わたしの使い方がものすごく荒いことしかわかんない気がするけど。
「おい、親父が剣を見るときゃ時間がかかる。その間に、なんで剣が折れたのかオレに話してもらおうじゃねえか。」
「え?あ、うん。そうだね。えーっと」
「ベルだ。そう呼べ。」
「ベルちゃんだね。わたしはアヤだよ」
「ちゃん…まあいい。今は剣を折った時の話だ。」
「はーい。えっとね………」
〜説明中〜
「…それでね、こう、ボス犬の爪とガキーンってなって、ポキリとね、折れちゃってね…」
「オイオイ、そんなバケモンがあの森にいたってのか?俄にゃ信じらんねえな。つーか爪ごとたたっ斬れよ。」
「あぅ…一応爪は切ったんだけどね。そこで折れちゃってね…」
「ふーん。で、そいつはどうしたんだよ。」
「最後は、わたしがボス犬の喉をガブッてして、地面にバーンでなんとか倒したよ」
「なんだ、勝ったのか。お前ら異界の旅人は、死んでも蘇るって言うからな。てっきりお前も死んだのかと思ってたぜ。」
あ、そうなんだ。死んだらどうなるのかなーっていうのは、結構疑問だったんだよね。蘇るんだね。
「ギリギリだったけどね。なんとかね」
「ま、今の話が本当かどうかは親父に聞けばわかんだろ。」
「そうなの?」
「ああ、親父は武器がどういうふうに使われて、なんで壊れたかも見れば分かるからな。」
「はえー、スゴイね。」
「だろ。オレも修行して、親父くらいのことができるようになんねえとな。」
「ふふふ。ベルちゃんならきっとできるよ。剣も気持ちこもってたしね」
「ふ、ふん!あたり前だぜ。」
「…ふう。まいったな…」
あ、おじさんが剣を見終わったみたいだね。なんかやけに疲れたような顔してるけど、もしかして、やっぱりわたしの使い方が荒すぎたかな。あわわわわ…
「親父もコイツの話は聞いてただろ。どうだった?」
「ああ、間違いねえ。ウルフの群れとやった後に、フレイムーン・ベアとマナ・ガルムだ。正直、こいつらがそこまで持ったのが奇跡だな。」
「ぐ、ぐぬう。」
「わ、わたしの使い方が荒っぽすぎたのも原因だとは思うよ。…反省」
「謙遜しなくていい。アンタの腕は大したもんだぜ。ヘボはウチの娘だ。」
「何ィ!」
「やかましい!戦い通しだったたあいえ、一晩で折れるような剣を打つんじゃねえ!」
「ぐっ、ぐぐぐ、うるせー!今に見てろよ!何年経っても折れねえ剣を打ってやるからな!」
ちくしょー!と叫びながら、ベルちゃんは店から飛び出していったね。うーむ、ちょっと心配。無茶しないといいけど。
「あー、悪かったな。見苦しいところを見せちまって。」
「え?いいよいいよ。やっぱりわたしが折らなければ良かった話だしね。次からは折らないようにするよ」
「いやいや、さっきも言ったがアンタは大したもんだ。それで、ここに来たってこたあ…」
「うん。新しい剣が必要になっちゃったからね。それに、折っちゃったのを謝らないといけなかったし」
「律儀なもんだな。嫌いじゃねえぜ。剣は、昨日も言ったがそこの壁から選びな。アンタの腕は認めるが、腕力は足りてねえみたいだからな。他のは難しいだろ。」
「はーい」
うむ、当初の目的通り、新しい剣を探さないとね。どんな剣にしようかな?やっぱり、これまでと同じように、二刀流がいいかな。うーん、でもなー。かごに入ってるので揃いの剣はなさそうだしなー。どうしようかなー。
そのまま、しばらくうーんって悩んでたけど、そうしてるうちに、わたし、気づいてしまったね。
「あれ?この剣って、うーむ。そっか。そうだったんだね。…おじさーん!この剣を買いたいんだけど、いいかな?」
「あん?そいつか。よりによって。」
「だめかな?」
「だめじゃねえ。だめじゃねえが…いいのか?わかってんだろ?」
「もちろん!」
「しゃーねえ。アンタがそう言うなら止めやしねえよ。1万Rだ。」
「はーい!どうぞ!」
「おう、確かに。まったく、物好きもいたもんだぜ。」
「あはは。じゃあ、これ、もらっていくね。」
「おう、きっちり使ってやってくれや。」
「うむ!今度はバッチリ決めるよ」
「そうかい。期待してるぜ。」
「ありがとー!」
そう言って、新しく買った剣をアイテムボックスにしまってから、武器屋を後にする。いやー、高かったけど、いい買い物したね。
さてと、次は…あ、しまった。杖がボロボロだから、ラブちゃんに頼んだのができるまでのつなぎを買うつもりだったのを忘れてたね。どうしよっか?出たばっかりなのに店に戻るのもなー。んー、あ、そうだ!確か天夏ちゃんのところに杖があったはず!まだあるかな?とりあえず行ってみよーっと。
おお!屋台の周りから人がいなくなってる!『Die dritte Arche』は、ログアウト前にはものすごーく沢山の人がいたけど、今は、全然いないね。あれ?もしかしてお店が閉まっているんじゃ…。行けば分かるよね。
「こーんにーちはー!」
「すいません、本日はもう閉店で…っとアヤさんですか。どうされました?どうぞ中へ。」
ありゃ、やっぱり閉まってたか。天夏ちゃんがいて、中へ入れてもらったけど、どうしようかな。一応話だけしてみようかな。
「いやー、ラブちゃんに作ってもらうまでの、つなぎの杖が欲しかったんだけど…」
「ああ、なるほど。初期武器をかなり酷使したみたいでしたもんね。」
「そうなんだよね。まだ杖の形は保ってるんだけど…時間の問題かな」
「そうでしたか。お力になってあげたいのはやまやまなんですが、売り物の杖はさっきまでに全部売れてしまいましたし、間に合せのガラクタもあのときまとめて処分してしまいましたので、在庫がないんですよ。」
「そっかー。んー、じゃあ、アレはどうかな。もしよければだけど。ちゃんとお金は払うよ。」
そう言って、屋台の一角を示してみる。どうかな?
「ああ、アレですか。やっぱり気づいていたんですね。」
「まあね!目がいいから!」
「構いませんよ。本来は売り物ではないんですが、むしろ、どうしたものか悩んでいたので、アヤさんに買っていただけるなら、言うことないでしょう。」
わーい!やったね!
補足
設定を手伝ってもらった:ほぼ全部丸投げしたとも言う。
ベル:アヤはちゃんとキャラインフォで名前は見えていたが、本人が言うまでは自分からは言わないようにしている。「ビックリするからね」




