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Underworld  作者: まなか
39/68

忍び寄る敵

俺たちがただ慌てふためいていると、遠く離れた奥のほうから(しょう)がいた

「翔!!」

「待て、なんかおかしくないか?」

智嬉さんは俺が翔の名前を呼んだ途端、翔に駆け寄るのを止めた

「コロス…最強の能力者を…コロス…」

静かに柱の影から覗いてみると、翔が滝を攻撃していた

「やめろ!!翔!!やめるんだ!!」

明らかに普段の顔つきと違っていた

「翔を助けに来た時、既にあの時アジトにいなかったな、誰かの仕業か…!?」

司令官も翔の様子を見ていた

圭介さんは翔に向かって戦おうとするが、司令官に止められた

「兄貴を…兄貴を助けなきゃ!!」

「ダメだ!!翔を攻撃するのか!?」

「だけど!! 今はこうするしか!!」


「私が止めるわ!!」

その時、近くから女性の声が聞こえてきた

「その声は…!!」

緑のタンクトップ、濃い赤のロングスカート、長い金髪の女性…

「陽桜瞳よ!! 翔さん、痛いけどちょっと頑張ってね!!」

そういうと、瞳さんは短い筒状の武器を取り出し、天井に向けて腕を振り上げた

「私が本来得意なのは縄術よ!!」

すると、筒状の中から長い鎖が飛び出し、翔を捕らえた!!

「ああっ!!」

「でかした!!瞳!!」

そして滝への攻撃が止んだ…

滝は攻撃されて宙に浮かんでいたが、攻撃が止むと落ちてきた

「た、滝!!」

智嬉さんと圭介さんは慌てて滝を支えに行く

間一髪、滝は床に落ちることなく助かった

「はあ、はあ…くそっ…踏んだり蹴ったりだぜ畜生…っ!!」

滝の声色は最初に倒れた時の声を聞いた時より大分ハキハキ喋っていた

「滝…お前少し顔色よくなったな」

智嬉さんも安心していた

「智嬉…圭介…」

「兄貴、顔を見れて良かったよ」

智嬉さんと圭介さんの顔を見た途端、滝は独りでに涙が溢れた

「ごめん…情けなくて…」

「純を守ったんだろ?みづきから聞いたよ なにも情けなくなんか、ない」

2人は滝をベッドまで運んで、圭介さんはそのまま滝を見張っていた

「翔…大丈夫か!?」

司令官は慌てて翔に近づく

「あたし…今…何を… 滝さんを攻撃して…」

(翔は本来こんなに強くはない 誰かが翔を操作したか…!?)

「翔、事情を聞きたいから、私と司令官室まで来てくれないか」

「あたし…いつやめてもいいです…滝さんをこんなになるまで攻撃してしまった…」

「君のせいじゃない、さあ、行こう」

落ち込んだ翔の肩を司令官は支えながら、2人は司令官室へ向かった

「集中治療室…すっかり荒れ果ててしまったな」

俺はボソリ思わず呟いた

白くて広く、綺麗な集中治療室はボロボロになってしまった

「幸い、滝は大分元気になってる 能力(ちから)が心配だが」

智嬉さんは俺の顔を見て優しく微笑んだ

「俺の力…なくても構わない… 俺の力が強いから、みんなを巻き込んでしまう!!」

滝はすっかり座れるようになっていた

辺りを警戒していたトヴァースさんが滝を一喝する

「滝!!今は心身共々辛いだろうが、そんな事思わないでくれ!!」

「滝…あなたは1人じゃないのよ!!」

瞳さんも翔を見送って、滝の傍に近づく

「瞳…戦えるようになったのか!」

「翔の攻撃をこの武器で抑えたの 翔さんはあんなに強くないはずよ、誰かが操作してるとしか思えない」

俺は改めてハキハキ喋る滝に驚く

「滝…本当にもう、喋れるんだな?」

「陽仁、ああ、君にも迷惑かけたな 後はこの腰だけだ」

「いや…今回は迷惑をかけたのは俺だ 本当にごめん」

瞳さんは滝の傍に座って、滝の腰を優しく撫でる

「私が治療するわ また敵が襲ってくるかもしれない、今日は警戒したほうがいいわね」


俺は自室に戻っていいと滝に言われ、自室で1人悩んでいた

(俺はもっと強くならなきゃ…仲間を守れない…!!)

「また悪の道には行きたくない…っ!」

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