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Underworld  作者: まなか
40/68

発作

「まだ…悪の道には行きたくない!!」

1人で部屋で考え込んでいると、扉からノックの音がした

コンコン

「はい…」

俺はのらりくらりと扉を開けた

「……!!」

出てきた人物に、思わず驚いてしまった

「陽仁… あたしのこと…信じれないよね…こんなことして…」

(しょう)…」

「ごめんなさい…あたし…」

今すぐ捕まえないと、翔はどこかへ行ってしまいそうだった

むしろ、消えてしまいそうな……

「翔!!」

俺は翔を思いっきり抱きしめた

「ごめん、守りきれなかったのは俺のほうだ…翔の悩みを、聞いてやれなかった自分が悪かった…俺のけじめばっかり大事にして…」

そういうと、俺の腕の中で翔は首を横に振った

「違うよ、陽仁 」

すると、司令官としぐれが後から現れた

「翔の話は全部聞いた 陽仁、お前も私の部屋へ来て欲しい」

「分かりました」

「純が私の寝室で寝ているがそれでも構わないかね?」

「全然気にしません」

俺たちはテレポートで司令官室へ向かった


「司令官、翔が良く話してくれましたね、あんな状況で」

「あたし、このチームにいる間は隠し事はしないって決めたんだ」

翔の背中は、いつの間にか女性なのにたくましく感じた

「司令官と翔、一体なにがあったんです?」

しぐれは腕組みをして考えていた

「強引に話をさせたんだよ 翔は、敵に技にかけられまともに話せる状況じゃなかったんだ」


回想――

純が司令官の寝室でやっと眠りについた途端、司令官と翔が部屋に入ってきた

(ん…?司令官と翔… なんで、あの2人が…?)

純は眠りながらも2人が部屋に入ってきたことに気がついていた

「さあ、翔、どうして滝を攻撃したのか話したまえ」

司令官は部屋の鍵を掛けた

(鍵…!?自分の部屋でどうして鍵を…!?)

純はついに目を開けた

「ふ、ふふふ…能力者最強の戦士…コロス…コロス…」

また翔は完全に呪いが解けていなく、司令官に技をぶつけた

「やめろ!!翔!!私には敵わないと知っているだろう!?」

「シルヴァ…不死身の戦士… 最強…許すまじ…」

翔は体を揺らしながら、目を光らせて再び司令官に技をぶつけた

「翔!!」

司令官は攻撃を避けるのに間に合わず、書類を目の前にばら撒きその場を凌ごうとしたが無理だった

司令官は急いで机の下に隠れた

「くっ…こんな手を使いたくなかったが…」

司令官は白装束のフードをとって、姿を見せた

(あれが…司令官の姿!?)

純もカーテンから除き込んでいた

銀髪の肩ぐらいまである綺麗な髪に、切れ長の目

堀の深い、整った顔立ち…

「翔…お前が…いい子にしないからだぞ…」

「コロス…コロ… なに!?」

(司令官!??)

「なんで!?」

純も思わず声を荒らげて見ていたその光景は、所謂「口封じ」だった……

「ん、んん…」

翔の身体は後ろに仰け反り、司令官はキスをしながら抱きしめた

ただのキスではない、翔の身体から、敵の呪いのオーラが宙に舞い消滅していった

「はあ、はあ、はあ……」

翔の目は、とろんとしていた

「すまない、本当は、こんな手を使いたくなかった 女の子だから、乱暴に技を止めるなんて出来なかった」

翔は司令官の腕を優しく掴んだ

「司令官…やめ、ないで…もっと…」

(な、なんだってえええ!!?)

純は司令官と翔の目の前の光景に、1人で興奮していた

「ふふ、私ももう少し…といきたい所だが、話せるなら陽仁達に謝らなきゃ、な?」

司令官は翔に再び優しいキスをした その横で純はまた1人でため息をついていた

(そ、そうか、そうだよな、アホか俺は…寝よう…)

回想終わり――


「なるほど口封じね、司令官もやっぱり男ですね」

俺は冗談まじりに笑った

「陽仁、お前はいいのか?翔がどうなっても」

しぐれの問いに俺はハッとする

「仲間としては大事だけど今はなんとも思ってはいない」

「陽仁…」

「俺なんかと一緒にいたら、翔も、しぐれも、きっと助からない… お前らを、きっと悪の道に引きずり込む…!!」

俺はまた頭の中で過去の記憶が蘇ろうとしていた

「陽仁…?」

「仲間なんか…俺には…俺にはいらない!!」

「陽仁!?」



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