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Underworld  作者: まなか
28/68

リーダーを守る為に

「なあ、陽仁、仮に俺たちが戦いに出るとしたら、チーム名は決めてんのか?」

しぐれと俺は、まだ飯を食べてないということに気づき、昼になり食堂で昼食を取ることにした

「……正直、なんにも考えてない」

しぐれは頭をガクッと下げた

「こんなに長く戦って、まだ決めてなかったのかよ」

「全く考えていないわけじゃない 滝さん達は、記憶を頼りに戦うから、リメンバーズチーム、だろ? じゃあ俺たちは…」

俺は食パンを口に加えながら考えた

「俺たちはなんだ?まさか、暗殺者チームと名乗り出るつもりか!?」

「俺たちの名前は考えている また、敵が現れた時に名乗り出るわ」

しぐれは納豆を白米にかける手を止めた

「お前のネーミングセンス…ほんとに期待していいのかよ…」


武器庫では 滝と司令官が新しい武器を探していた

「私は目立つとこに立てかけていたんだが… これだ」

今度は黒い、細長い棍棒だった

「こんな入り口付近にあっただなんて」

「自分でためしに振り回してごらん」

そう言われると、滝は武器庫から出て道場で思いっきり薙ぎ払いをした

「すげ…これ、振りやすい!重りかな、それに、前より若干短いから取り回しが効く」

そうして、腰に棍棒を収める

「やはりお前が持つと絵になるな それは六角鉄棒 貴明が昔使っていた武器だよ 」

「どうして、光るタイプの棍棒をやめたんです」

「あれは緊急用だ あのままずっと使っていたら、お前の能力(ちから)がなくなる 自分の力を吸収する武器だからな 貴明がどうしても能力(ちから)の暴走が止まらない時に、使っていたんだ」

滝は道場から見える中庭をじっと見る

「親父の力で…沢山の人達が巻き込まれたんですよね… 親父は自分の力で死んだから、今いるのは俺と圭介しかいない」

悲しげに話す滝

「私が止められなかった… この世界が無事なだけでも奇跡だ」

「もしまた敵が現れたら、また俺を狙ってくるでしょう 親父の力を持っているから」

その時、静かに足音が聞こえてきた

「兄貴、俺を頼ってくれよ」

「圭介」

「兄貴の後ろは、俺が守る、必ず」

「圭介…純と、智嬉は!?」

司令官は首を横に降った

「あいつら、しばらく修行の旅に出るって 今のままでは戦えない、と…確かに、私も感じていた あの頃より能力(ちから)が減っている 敵の動きを察知するのも鈍くなっていた」

滝は自分の手を情けなく見つめる

「俺は…守られてばかり…俺は情けない…」

「兄貴…っ」

その時、聞き覚えのある声が聞こえた

「クッハハハハ、無様だな、蒼山滝!! それでもリメンバーズチームのリーダーか!!」

「誰だ!!」

<挿絵>

挿絵(By みてみん)

滝の目の前に現れたのは、ルードだった

「額のそのマーク…カルテー二一族の…!」

圭介さんは滝の傍で戦う構えをした

「おや?見慣れない顔だな」

「ルード、この子だけは、私たちが守る!!」

「ふん、なにを怯えている? 分かっている、その強さ…只者じゃないこともな!!」

圭介さんは滝を後ろの壁へ突き放した

「兄貴、下がって!! "爆煙波"!!」

圭介さんの小型銃の弾が、ルードの身体を貫く

「かっ、は…」

「やったか!?」

ルードの身体を貫いた、が、やはり起き上がった

「やるなお前… だがそうはいかない!!」

「そこまでだ!!」

俺たちは間一髪、ルードを目の当たりにした

「ふん…"マードラムチーム"、参上!!」

「陽仁!!」

しぐれは隣で首を傾げていた

「ま、マードラム…??」

「覚悟しろ、ルード!!」

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