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カウントダウン09:02(ワンサード視点
【ワンサード視点】
09:28
ジ・ハード――。
あの魔法を人民誘導のプロパガンダと、あたしは考えている。(あの魔法は異常だ。会場の雰囲気は狂っている)
最初に夜が夕暮れに戻ったとき、あたしは能力を使った。そう、この新兵募集は、不可解なのだ――。
偶然を装っておきながらも、全てが計画的にも感じる。情報統制と誘導が、意図せず隅々にまで行き渡っている。グループを3つに分断したときから、それは始まっていた。
(この十分の動きが、生死に直結するとあたしの直感が警鐘している)
――死なせるわけにはいかない。
09:02
(考えろ考えろ考えろ。思考が加速すれば良いのに――。あたしはジリジリと迫る時間を追いかける)
この三つのグループの中で異質さを放っていたのが、明らかに魔術師の選別なのだ。選別の水準が低く、尚且つ、先にグルーピングしたことでイズミの合図に動揺が走らないようにコントロールされていた。(聖魔術師を多く求める理由はひとつしか無いのに、全てが考えに至らない様にされている)
もちろん気付くやつは気付く、気付いたものだけがもう既に動き出している。(片眼の紅髪の女性の早さにあたしは驚愕していた)
そのあと白髪の女性とエルフの弓使いが動き、黒に金色の刺繍があるクロークを纏う初老の男が動いた。




