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それぞれの思惑(カレン視点
【カレン視点】
あたいに掛かってるのは祝福などではなく、呪いなのかもしれない。100度目の転生の果てに、やっとのことで弟と出会えた。
「もう――、終わっても良いのかも知れない」
私は転生を終わらせて欲しいと、月詠の神子を通じて神に許しを願い出るつもりだった。アランたちと同行した理由もそのために他ならない。この魔法パレードに参加した理由も、入国規制を強いている国への潜入方法としか考えてなかった。
私の転生には祝福なんて、無い時の方が多かった。私は祝福が転生に関係ないことを私自身が一番知っているのに、どうしょうもなく憤ることがあると神に祈り祝福(救い)を求めた。
(救われたい者ほど救われない)
あたいはそんな事を考えながら、事の成り行きをを見守っていた。
そう――。
あたいは、手を取りあって笑うのだ。あたい達は前に行く、それぞれの想いを抱いて――。そこにどんな思惑があるのかはわからない。




