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死出の旅路
主人公視点
(まてまて、この先ヤバいって――いや、論外って言ってもいいからッ!!)
最初の国にこれだけの近さでありながら、入り口の段階から敵のレベルは40を超えてやがる。抜けるにしても――、あのヤバい地下ッ。
「アランは何処に行き着くのか知っているんだろう?」
(これは素直に答えても良いのか、これは死出の旅路だとッ!!)確かに勇者がいる前提なら、このコースこそグランドルートだろうなッ。ストーリーを省略して強行する聖地巡礼のグランドルートとなるだろうさ。
(だがそれは、勇者がいる場合なッ。勇者いなかったら、ただの無理ゲーだよッ!!)
「勇者無き世界救世の旅路か――(マジやばいって、無理だって)」
(おいいいいいっ。俺のカリスマそこはカッコつけなくて良いんだよ)
「そうか。母さんとあんたはここを通ったんだな」
(ちょっとワンサードさーん、どうして達観したような眼差しで遠くを見てるのかなぁ!?むりむり俺は行きたくねえええええ)
俺の無言の絶叫は、虚しく歓声に打ち消されるのだった。




