表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/319

茹だるような暑さの中で

主人公視点

「はいっ」


 いかんいかん。ショタの目がハートマークになってやがる。


 俺はこのとき初めて、自分のカリスマスキルを知った。異世界お約束の会話補正が、カリスマバージョンで追加されているのだ。(しかし、全然俺の言葉と違いすぎるだろッ)


 ゲームでのカリスマスキルは、セカンドセンスを解放するのに使われていた。セカンドセンスってのはキャラの育成ツリー分岐を一度だけ、かつ、一ヶ所だけ変えるスキルだ。(うん。まぁほぼ運の要素しかないスキルである)運が良ければ神JOBにクラスチェンジするようなことも起こるし、悪ければどうでもいいスキルが変わるだけで終わる。


 しかもたった今、セカンドセンスの解放がショタに起こっている。俺はスキルの発動を感じた。


「もっと君を教えて(ショタは開発済みだ)」


 もしかすると、奴隷という育成ツリーが、外れることがなかった運命の分岐へと――(俺は厨二病かよッ)


「君をもっと良く見せて欲しい(とりあえずステータスみせてくれよ)」


「はいっ」


 やめろ、おっさん俺を白い目でみんとんてくれぇぇぇぇ。


 ――はぁ。


 どうしてこんなことになった。ショタがちょこんと俺の膝の上に座っている。(そこに、恋愛要素は求めて無いんだがな)そんな、両手でひざこぞうを抱え込んでもじもじするなよ。

 俺の欲棒にあたってるんだよ。俺のセカンドセンスが解放されてしまうまえに止めるんだ。


「うわああぁぁあぁぁぁあっ」


 茹だるような暑さの中で俺は咆哮した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ