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アルダの系譜(クーシュ視点

【クーシュ視点】

 私の姉様は、ティナ・アルダと言います。ちょっとだけうちの話からしますね。アルダは、ハイエルフの系譜です。


 ずいぶん昔の話です。


 ひいお婆様は実しやかに噂される、あのハイエルフの聖都アルンにいたそうです。だって、ひいお婆様も純粋のハイエルフでなんですよ。


 そして――超が付く美貌で、私の産まれも少しだけぐちゃぐちゃだったりします。だって、ひいお婆様の血が濃いほど賢者として生まれてくるわけで、ひいお婆様が犯罪的ロリ(あ、違った。幼美しい)の人だからかな、家庭内のいざこざが絶えません。


 (――とにかく)賢者として生まれて来なかったことが私の欠陥でした。ちなみに姉様は、もちろん賢者です。


 姉様は賢者として認められ、聖都アルンへ行きたがっています。でもその都への航路は、ひいお婆様しかしらないのです。ほんとにそんな都あるのでしょうか。いまだに聖都アルンへ行ったなんて――噂話ですら聞きません。


 人が勇者を羨望するように、エルフは賢者を羨望しています。人よりも高い文明で暮らし、叡智を持っていれば、それはまた勇者崇拝の選民思想と同じになるのでしょう。


 姉様はワンエイスなのに賢者で、私はクォーターの加護なし――。私の家族はいま、様々な種族が集まる風の大陸共和国の首都ハイウィンで、賢者の加護を使って国の役職にしがみ付いているのです。

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