表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

 プロローグ 


「結城君この大自然見てどう思う?」

 そこは森林の中で周りには大きな家と少女と小さい頃の俺が並んで座っていた。

 「木がいっぱいあるかな」

 「他には?」

 それ以外何も思わないんだけど。

 「緑がいっぱい!」

 「結城君~、○○~ちょっと来てくれる~?」

 「は~いお母さん、今からいうことは一度しか言わないからよく聞いておいてね」

 「うん」

 「……」

 今何て言った?よく聞こえなかったな頼むもう一度言ってくれ

 「早く~」

 「分かったよ~お母さん、いいこれは誰にも言っちゃいけないよいい?」

 「分かった、○○と僕だけの秘密ね!」

 なんで女の子の所だけうまく聞こえないんだ。

 「結城さん、ちょっといいですか?」

 「ごめん、今ちょっと忙しんだ」

 振り返るとそこには黒いマントを被ったおじさんが立っていた。

 「誰だ!」

 「あなたの夢の支配人です」

 すると目の前が真っ暗になりどこかに落ちたような感じがした。

 でもこの光景どこかで見たことがある。

 

ドン!

 「痛っ!」

 「大丈夫?結城君」

 「何だ由佳か、何の用だ?」

 「何だって、せっかく心配してあげているのにその無礼な言い方はひどいんじゃないの~」

 「そうか、でなんで由佳が俺の家にいるんだ?」

 スルーする精神さすが俺だな。

 「そうだった、先生から部費の余り好きに使っていいよって言われて」

 「なんだそれだけか、だったら携帯で連絡してもらえればいいのに。」

 「だって直接伝えたかったんだもん」

 「なんか言ったか?」

 「なんでもない!」

 「で、由佳は余った部費を何に使いたいんだ?」

 「それが分からないから来たんだよ、部長でしょ!」

 「分かった分かった、じゃあ、春休み何かに使おう、ちなみにいくら余ったんだ?」

 「二十万円位だって」

 はー!なんでそんなに余っているんだ!俺たちって今年そんなに使っていなかったんだな。

 紹介が遅れた、俺は未来科学中等高等学校に通っている戸川 結城今は中学三年でもうすぐ高校一年だ。部活は先端技術開発部という部活に入っている。ピンとこない人もいるだろう、簡単に言うと新しい技術を作る部活で部費も運動部の数倍は入ってくる。で俺たちの部活は年間百万くらいだ、実はこれでも少ない方だ、この学校は名前道理未来科学学校、ほかの開発系の部活は二百万や成績を上げた部活は五百万の報酬が来るみたいだ。なぜかというと国立だからだ。さすが国立だぜ。

で俺たちの部活の部費は他の開発系の部活よりも少ないはずなのに二十万も余るなんて。ほかの部活はどうやって部費を消費しているんだろう。それはさておき由佳の紹介もしておこう。

 さっきから俺に散々迷惑をかけてくる奴の名前は鶴巻由佳、一応俺の幼馴染だ。

 髪は黒髪ロングヘア―で

 性格は

 「ちょっと結城君聞いている?」

 なぜか俺だけに突発的だ。

「なあ、由佳、春休み部活旅行に行くってのはどうだ?」

 由佳は納得したような顔で答えた。

 「結城君にしては良い案じゃない、じゃあ早速先生の所に行ってくるね!」

 おいおい、俺たちで自由に使っていいんじゃなかったのかよ。

 そうだ今俺たちが開発している小型四次元スカウターのレポートが残っているな。これが完成しないと俺たちの春休みは来ないからな。とりあえず聞いてみよう

 小型四次元スカウターと聞いてピンと来る人はいないだろう、これはスマホの画面を眼鏡に埋め込んで目の前にスクリーンが映し出される装置だ、簡単に言うと空中に画面が映し出される装置だ。

 「なあ由佳、こんな話をする前にスカウターを完成させないと、まずこれからだよ」

 「そうだった!」

 おい、由佳忘れていたのかよ!学校行事だぞ。

 「どこまで進んでいたんだっけ由佳?」

 「確か、コンセプトモデルは出来ていたよね、あとは起動チェックだけだったような」

 それなりに進んでいたんだな。

 モデルが出来ているんだったらあと少しじゃないか。

 「で、本体は持っているのか?」

 「一応どこかで使うと思って持ち歩いているんだ」

 由佳の事だから持っていないと思ったよ。

 「今、由佳の事だから持ってなあいと思ったでしょ!」

 「うっ」

 由佳は俺が思っていることを読めるみたいだ。

 由佳は縦に指を動かし謎の画面を起動してそこから試作品ファイルNo.3を選択してスカウターを取り出した。

 

 俺が通っている学校はまだ世界に流通してない試作品を勝手に持ち出していいルールになっている。


 「使ってもいいか?」

 「いいよ!なんか気になったところが教えてねー!」

 結城は由佳から借りた小型四次元スカウター(以下スカウターと略称)を起動させた。

 「これってまだ初期起動していなかったのかよ」

 「え、えっと~」

 由佳はこういうのが目立つ人だ。

 にしてもまだスタートアップに時間が掛かるな、そうだ試作品を由佳に試してもらおう。

 「実は、これを由佳に試してもらいたいんだ」

 「何これ?」

 「実体験型RPGシステム」

 「んー、よく分からない」

 「まあ、使ってみてよ、使えばよく分かるから!」

 「分かったよ、でこれをかければいいの?」

 「そうそう、着けたら横のスイッチを押してみて」

 「完成度高いでしょうね」

 由佳の想像している以上のものが出来ているはずだ、だって今まで誰も悩んできた身体コントロールシステムを搭載した試作品だから今までやってきたゲームよりもリアルだし、自分で体を動かしている気分になれるからそれはもう、とてつもないリアル感。

 「まだ試作段階だから、パソコンでコントロールするからこのコードを刺して・・・あ、そういえばこれって」

 この身体コントロールシステムは自分の意識をゲームの中に入れてゲームをするから体本体は睡眠状態になるんだ。

確かパソコンでゲーム内にアクセスできるはず・・・、よし。

 「由佳、聞こえている?」

 「結城君助けて~!なんかに追われているよ、どうすればいいの~!」

 「まず、腰に掛けてある剣を引いて」

 「腰にって、そんなのついていないよ」

 そうだった、試作品だから武器データ入れていなかった。

 「今から、武器データを送るから好きな武器を選んで」

 二百以上の武器データを一気に送ったせいか

 「ちょっと多すぎない?どれ選んでいいか分からないよ!」

 そうなると思った。

 「じゃあ俺セレクトで」

 確かこのファイルに女性専用の武器サンプルを入れておいたはずだ……あった、でもな由佳に使いこなせるかな。

 「今から送るから装備して相手を倒してみて」

 「これね、えっと装備はあった、装備したよで、どうすればいいの?」 

 「えっと、剣士だから腰についている剣を引いて、相手を切りつけてみて、相手もモンスターレベル1だから簡単に倒せると思う」

 ちょっと待てよ、確かモンスターデータのバグはまだ確認していなかったような……。

 「結城君、相手強すぎない?全然倒せないんだけどなんで?」

 予想的中!

 「ごめん、由佳多分バグだと思う」

 「えー!ちょっと、どうすればいいの?」

 「とにかく、敵のいない所に移動して、そこでログアウトをセレクトして」

 でもな、ログアウトできないバグもしていないんだよな。もしバグが発生していたらどうしよう……それはそれで仕方ない。いや仕方なくない。

 「結城君ログアウト出来ないよー!」

 まさか恐れていたことが、どうにかしなくてはこのままだと由佳が戻ってこれない。

 「ちょっと待っていて」

 パソコンから強制ログアウトするしかないか、でもな、せっかくバグが見つかったんだし直るまで付き合ってもらうかでもな、由佳には迷惑か仕方ない強制ログアウトさせるしかないか。

 「由佳、今から強制ログアウトするから」

 そんなに複雑なデータは使用していないのにななんでバグがこんなに多いんだ?仕方ない、一から見直すか。

 「ちょっと!結城君!あんなに自信満々に進めてきたのにどうして」

 「ごめんごめん、作ったときは問題なかったんだけど由佳が入ってからおかしくなっちゃって」

 「じゃあ起動した時におかしくなっちゃったのね」

 「それも考えられない、起動時のバグはもう確認済みだから」

 じゃあなんだ、由佳の言う通りなのかな?

 「とりあえず、このゲームは次に持ち越してとりあえずこのスカウターを見てみよ!」

 「そうだな、適合の方はどうなったんだ」

 「さすがに終わっているみたいだね」

いや、終わっていなかったら多分俺たちの春休みは無かったと思う。

 「じゃあさっそくテストしてみるか!」

 「ちょっと待って、どうせするならみんなとやらない?」

 「それもそうだな、じゃあみんなを呼ぼうか、ここじゃ窮屈だし広い公園とかに移動してやろうか」

 「結城君、公園はまずいんじゃ」

 「そうだな、校内のテスト広場でやるか」

 確か、校則第十八条で、テスト合格済み試作品の使用及び、持ち出しは可能だが、テスト前の試作品の持ち出しは許可しない。

 由佳がきずいてくれなかったら完全に校則違反するところだった。

 


*  *   *


学校のテスト場メンテナンス室~

 「よし、みんな集まったか?」

 「結城、なんで俺たちを呼び出したんだ?結城と由佳でやっちゃえばよかったのに」

「涼介、せっかくみんなで作った作品だろ、やっぱりみんなでやらないと意味ないでしょ、由美もそう思うだろ。」

 「う、うん」

 少し適当なところがある

いつもスポーツ刈りで俺の男子友達である寺井涼介と

 いつも大人しく口数も少ない

 金色ショートヘア―の鹿嶋由美

 この二人は俺がこの部活に入った時からいる部活友達だ。

 「結城君早くテスト終わらして、野外で使おうよ」

 「なんでそんなにせかすんだ、早くやってもいいことない、そこはゆっくりやって確実に終わらせた方がいいと思うんだが」

 「実はこのスカウターに特殊な機能を搭載したんだ」

 「何を付け足したんだ由佳?」

 「それはテストが終わってからのお楽しみということで、早くテストしよ!」

 まあ、由佳がそんなに自信もって言う時はなんか問題がある時だ。そうだ!今が例のあれを試すことが出来る絶好のチャンスなんじゃ。

 「由美と涼介はモニタールームで指示を出してくれ」

 「分かったぜ部長!」

 「由佳は下のモニターでスカウターの状態確認してくれ」

 「了解!結城君」

 で俺はスカウターの出力を確認しつつ、コンピューターの制御と今回の秘策の状態確認だな。

 「結城君まだ?」

 「ちょっと由佳いいか?」

 由佳は面倒くさそうな声で

 「何?」

 と言ってきた

 俺は少しイラッとしたが平然の声を保って会話を続けた。

 「実はこのテストと並行してアシスターのテストをしたいんだ」

 「え~と、無理」

 俺はまだ怒りを堪えながら話を続けた。

 「何で?」

 「壊れたらどうするつもり?」

 確かに由佳の言う通りだ、まだテストしていないスカウターに乗っけるのはリスクがある。でも今回はリスクを承知の上やりたいことなんだ。

 「由佳今回だけ俺にかけてくれないか?」

 「ん~……しょうがないな、今回だけだよ」

 「ありがとう由佳!」

 よしこれで完了だ。

 「由佳、由美、涼介、準備はいいか?」

 「結城君いいよ」

 「こっちもいいぜ!」

 「こちらもオッケーです」

 「じゃあ、行くぞ!」

 一か八かだ、頼むアシスター、ちゃんと動いてくれ!

 「スカウター起動!」

 「由佳!質力は!」

 「質力安定、数値異常なし」

 よしやるか!

 「アシスター起動!」

 すると前に画面が現れ

 『アシスター起動確認、初期不良チェック中……』

 「これが結城君が作ったのね」

 「結城―!なんかそれかっこいいな!」

 『初期不良無し、起動時バグ無し、適合完了』

 よしここまでは計画通りだ、あとはちゃんと動作してくれれば

 「由美、家の中をサンプリングしてくれ」

 「分かった結城君、サンプリング開始」

「それと、涼介は街のサンプリングの準備をしていてくれ、でどうだ?由美いけそうか?」

 「準備出来ました、サンプリングします!」

 すると実験場に一般の家の中と全く一緒のスペースが現れた。

 「由佳はそのままスカウターの状態を確認していてくれ」

 「結城君、ほんとに大丈夫なの?相性が悪くて壊れたりしない?」

 「あくまでもアシスト機能だから壊れることはないよ」

 でもな、試作品なのにうまく行き過ぎている、怖いくらいだ、なんで実体験型RPGシステムの時はあんなにバグがあって、しかも簡単なシステムだったのに、複雑の方が上手くいくのかな。

 「アシスターさっそく仕事だ」

 『なんですか結城さん』

 「プレイビューを表示してくれるか」

 『分かりました、表示いたします』

 うまく表示してくれるかな、ここだけはスカウターの中にハッキングして画面に表示するからな、ここを乗り越えれば問題ないんだけど、どうかな?

 「由佳、数位を確認していてくれ、これを乗り越えればアシスターのテストは合格だ」

 「分かった」

 すると体の周りが画面に覆われた。

これはハッキングシステムが起動しているからだ。

 「スカウター安定確認、アシスターリンク完了数値正常」

 「由佳どうだ?」 

 「視覚安定、数値安定」

 「よし、涼介街のデータを送ってくれ」

 「了解!街データ転送」

 すると今まで家の中が映し出されていたのが街の中に変わった。

 えっと確認事項はGPSとフルセグ機能とWi-Fi確認・・・、多いな。

 『結城さん確認事項をチェックしましょうか?』

 なんて優秀な機械なんだ、さすが俺が作ったアシスター。

 「アシスター頼む、助かるよ」

 「由佳、数値はどうだ?」

 「正常値を保っているんだけど、ハッキングマークって結城君のアシスターだよね?」

 「そうそう、アシスターが今すべての項目をチェックしてくれているから、数値確認を引き継づきよろしく」

 「了解!」

 「アシスター、どこまで終わった?」

 『ただいま最終チェック中です』

 「涼介、歩行者出してもらってもいいか?」

 「オッケー歩行者出力!」

 すると街の中に歩行者が現れた。

「どうなんだうまくいっているのか?」

 「順調、いや順調すぎて怖いくらいだよ」

 『結城さん完了しました、診断チェック表を表示します』

 そこにはGPSクリア、データ通信クリアなどの一覧が表示されていた。

 「歩行者目視完了、視覚異常なし全テストクリア完了、テスト成功!」

 みんな声をそろえて

「「「「やったー!」」」」

 これで今年度の課題はクリアか、俺たちの春休みが来たー!

『結城さん良かったですね』

「ああ、やっぱ優秀なアシスターだ」

『結城さんの作り方が上手いだけですよ』

「で結城君アシスターって何なの?」

 「人の力だけではできないことをアシストしてくれる、いわゆる助手みたいなものこの説明で分かった?」

 「なんとなく、それにしても実体験型RPGにはあんなにたくさんバグがあったのにね」

 「実は俺も思っていたんだ、なんでこんなに複雑な機械をバグ無しで作れたんだろう」

 『結城さんここからは私が説明してもよろしいでしょうか』

 「アシスター、俺にだけじゃなくてみんなに聞こえるように説明してもらっていいか」

 『分かりました』

 確か俺はアシスターにバグ修正プログラムを内蔵したような、まさかそれが機能して、それはないだろ。

 『では説明を始めます、まずなんでバグが発生しなかったかの所から、実は結城さんが私のCPUにバグ修正機能を内蔵しておりましたのでバグを修正することが出来たのです』

 「結城君、よくそんな機能作れたね」

 「俺もびっくりだよ、まさかバグ修正プログラムがちゃんと機能してくれるとは思わなかった」

 『今回の試験でスカウターから見つかったバグが十項目見つかりました』

 「由佳、どういうことだ?」

 「え、え~なんでだろうね」

 『あの~結城さん、実は修正したプログラムのすべてが動作に関係ないものでした』

 そういえば由佳が特殊な機能を入れたって言ってたな、もしかしてそれか?

 「結城君、ちなみにこのアシスターも提出するの?」

 「今は辞めておく、何に使われるかわからないからね」

 「結城なんかもったいなくねー?これが製品化されたら国から表彰されたりするかもしれないぞ」

 「もしこの機能が兵器開発に使われたらまずいからね」

 「でも結城君、このバグ修正機能は適用されないんじゃないの?」

 「それがされちゃうんだよ」

 スカウターのバグを修正できたのは機械内のデータを入れるときにバックアップとられており、そのバックアップデータをもとにアシスターが修正していく仕組みになっているから、修正ができるのだ。

 「なら仕方ないね」

 良かった短い説明で理解してくれて。そういえば由佳がさっき何か言ってたな

 「そういえば、由佳ちゃんがスカウターに特殊な機能を搭載したって言ってたよね、さっそく試しに行かない?」

 それだ

 「由美、いい案だね~、結城君早く行こ!」

 「少し待っててみんな、ちょっと渡したいものがあるから」

 「え~後じゃダメ?早く外で使いたいんだけど!」

 「渡すだけだから」

 確か、このファイルに…、あった。

 「じゃあ、由美から、はい」

 「これ何、結城君?」

 「アシスターだよ、ちなみに衣装データが入っているアシスターだから自分の好きなようにアレンジ出来るよ」

 「結城!俺の分もあるか?」

 「もちろん、涼介と由佳の分もあるぞ!」

 「結城君、これどうやって使うの?」

 しまったスカウターが無かった。

 「スカウターに装着して使うんだ」

 「ちょうどよかった、本当は外で渡そうと思っていたんだけど、今スカウター渡しちゃうね」

 ナイスタイミング由佳!さっきの事は水に流してやる!

 「とりあえずみんな、スカウターの外部ソケットにアシスターを付けて、電源を入れて」

 「結城、これだけで本当にいいのか?スカウターと線でつないでいないけど、ちゃんと使える?」

 「起動テストの時に出来たから、ちゃんと機能してくれるよ」

 今主流のBluetoothを使い確実性を高めているWi-Fiの機能を使えば遠距離でも使用可能だ。

 「出来たらどうすればいいの?」

 「そのまま電源を入れてもらえれば勝手にアシスターの電源も付くと思う」

 「電源を入れればいいんだね」

 ピッ!

 目の前に『Welcome』と表示され左下に『起動中』と表示が出ている。

 「う、凄い…起動しただけなのに鳥肌が立ったよ!」

 起動画面から切り替わると『同期中』と書かれた画面が出てくる、すると

 「ねえ、結城君これほんとに大丈夫?壊れたりしない?」

 由佳が心配するのも無理はない、今由佳の前に表示されている画面はアシスターのハッキング画面だからね、多分体全身に画面が出ていると思う。

 「心配するな由佳、すぐに切り替わると思うから」

 結城の言った通り画面はすぐに切り替わり『同期完了』と前に表示されてた。

 『初めまして由佳さん、これからあなたのアシストをさせていたただく者です、よろしければ名前を付けて頂いてもよろしいでしょうか?』

 前にキーボードが表示されその上に画面が表示されている。

 「名前どうしようかな…、ん~…、は!フラワーにしよう!」

 由佳はフラワーと前のキーボードで入力し、完了ボタンを押した。

 『由佳さん素敵な名前ありがとうございます。次にあなた声を確認するためにフラワーと五回呼んでください』

 「フラワー、フラワー、フラワー、フラワー、フラワー!」

 『ありがとうございます、由佳さんの声を確認いたしました、何かございましたら喃々とお申し付けくださいませ、それでは』

 すると画面は消えスカウターのホーム画面になった。

 「結城君!」

 「どうした、由佳?」

 「これ凄いねー!!!!!」

 「お、おう、ありがとう」

 俺でも引くくらいの笑顔で言ってきた。

 「結城!俺たちもできたぜ!」

 「結城君私もできたよ」

 よしこれで全員終わったな、じゃあ次は、由佳の番だ。

 「よし!みんな終わったことだし外で使うか!」

 「そのことなんだけどさ、実はまだレポートが終わってなくて」 

 そうだった、レポートにまとめないと使えないじゃん!はー…大変だな。

 

そして俺たちはみんなの力を合わせて一時間掛けて完成させ、その後顧問の先生に見てもらい。

 今年の研究課題終了~!

 そして俺たちは職員室から直接近くの公園へと移動した。


** *


 学校近くの公園~


 確か由佳が『スカウターに特殊な機能付けたんだ』って自信満々に言ってきたな、まあそうでもないんだろうな、まあ、見てやるか。

 「由佳早速特殊な機能を使ってくれ」

 「オッケー結城君、フラワー空間認識システム起動!」

 『了解しました、空間を認識いたします少々お待ちください…終了しました、今表示いたします』

 すると由佳の周りに咲いている花の名前が表示されていた。

 すげー!まさかこんな機能だったとは。

 「これスゲーな!」

 しかもアシスターを使いこなしているし

 「アシスター、ちょっといいか?」

 『何でしょうか結城さん』

 「スクリーンシェアリングしてくれ」

 『分かりました、周辺機器を探索しています…三台見つかりました』

 「三台すべてに送ってくれ」

 『分かりました、すべてのスカウターに結城さんの画面を表示いたします』

 由佳、涼介、由美の前に俺が見えてる画面が映し出された。

 「この画面何だ、結城?」

 「スクリーンシェアリングって機能で俺の前に映し出されている表示がみんなの前にも表示される機能、まあこの機能はまだ試作段階だから何個も映し出されないんだけどね。ちなみにスカウターの機能じゃなくてアシスターの機能だから使いたいときはアシスターに頼んで使わないと使えないから」

 「へー、凄いな、じゃあ俺もやってみようかな、ロックちょっと頼みがある」

 「涼介、ロックってなんだ?」

 「俺のアシスターの名前、どうだかっこいいだろ!」

 『涼介、何だ?』 

 涼介のアシスターは敬語じゃないんだ、その人の性格が出るのかな?アシスター頭いいな。

 「ロック、スクリーンシェアリングをしてくれ」

 『了解した、三人のスカウターに表示できるがどうする?』

 「三人とも表示をしてくれ」

 『涼介、ちょっと聞いていいか、今表示されているのは別のアシスターのものか?』

 「そうだけど、それがどうしたロック?」 

 『涼介、ちょっと試したいのだがいいか?』 

 涼介のアシスター、成長が早いな成長速度にも差が出るのか。

 「アシスター、涼介のアシスターを調べてもらっていいか?」

 『了解しました結城さん、探査プログラムを起動します』

 俺のアシスターは特殊な機能が織り込まれて作られているため他の機器では出来ない事までできる。例えば他の機器をハッキング出来たり、修理出来たりなどまあまあ日常使うことのない機能が搭載されている。

 「アシスター何かあったか?」 

 『それが、涼介さんのアシスターロックなんですけど、人工知能の機能だけずば抜けて高いのです』

 予想的中!

 「そうか、ありがとうアシスター」

 そうか、成長にも差があるのか、まさか由佳、由美のアシスターも、まあ賢いからって悪い影響はないし、それに成長した方がなんか見つかるかもしれない。

 「アシスター、空間認識を起動してくれ」

 『了解しました、起動いたします』

 あれ?由佳の画面が見えているような。

 「由佳、俺の画面見えているか?」

 「うん、見えているよ」

 まさか、この機能を使えばスクリーンシェアリングっていらないのか?

 「涼介と由美も空間認識能力を使ってみてくれ」

 「分かった、結城君」

 「ロゼッタ、空間認識能力を起動お願いします」

 『分かりました、空間認識能力を起動いたします』

 よし、後は涼介だけだ…あれ?

 「結城、なんかアシスターが勝手にやってくれたぞ!」

 よし、これで全員起動したかな、さてどうなるかな。

 おー!みんなの画面が見える、由佳と俺が開発したアシスターの相性が抜群にいい、こんなに上手くいくなんて……あれ?何で?

 『結城さん初めまして由佳さんのアシスターのフラワーです』

 何だと!そこまでできるのか!

 『初めまして、由美さんのアシスターのロゼッタです』

 『よう結城、涼介のアシスター、ロックだぜよろしくな!』

 『結城さんこれはいったい?』

 「分からない、多分由佳が作った空間認識能力のおかげだと思う」

 まさか、ここまでできるとはどんだけ相性がいいんだよ、ここまで想定していなかった。恐るべしアシスター。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ