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そして伝説に、ならない……  作者: 蒲生たかし
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レベル29 白の宝珠【重要アイテム】

レベル29 白の宝珠【重要アイテム】


最後の一つの宝珠についてある噂を入手した。


魔王の城のふもとに向かえば「そこ」にある、と。


賢者の一族が、「魔王を倒す覚悟があり、かつその本拠地近くにたどり着ける力を持つ者」を待っているとの事だ。


俺たちは魔王の山のふもとに通じるという洞窟に挑んだ。



やはり、魔王城付近という事で魔物の強さも尋常ではない、はずなのだが。どうも我々は強くなりすぎた様だ。森で枝を払うがごとくあっけないほど簡単に突破できた。


途中、たいそう立派な法衣をまとった屍があった。死に絶える前に、この世への未練かダイニングメッセージ的な書き置きがあった。


「ぱふ」とまで書き、力尽きた様だ。一体何を伝えたかったのだろうか。おそらくこの謎は一生解けないだろう。誰とも知れぬ冒険者よ、安らかに眠れ。



洞窟を抜けると祠があった。


結界で護られているらしく魔王城の麓だというのに傷ひとつない。


俺たちはその中に入った。



ガランとして、誰もいない。


壁一面には変な落書きがある。意味はわからない。だが、なぜかは分からないが狂気を感じ背中がゾワッとした。


噂では賢者の一族が宝珠を護っているはずだ。


奥に進むと机、その上には宝箱があった。


手に取り開けた。


中には手紙が入っていた。


読む。なんか結構な長文だ。



「来たるべき勇者よ、儂は待ちくたびれた。

『魔王よみがえりしとき勇者これを討つ』という言い伝えを信じて忍耐強く待ってはみたが、いつまでたっても、一向にお前らは来ない。多分すごく待ったはずじゃ。

やがて儂は、いつ来るかもわからないお前たちを待つストレスで胃を壊し、下痢気味になった。

軽い鬱状態にもなっていた様じゃ、何もかもがアホらしくなった儂は、残りの人生は自分のために楽しむ事にした。

なぁに、この祠は結界で護られておる。

これを読んでいるという事はお前らの手にしっかりと白の宝珠は渡っているという事だしの。


P.S しっかりと魔王を討伐するのじゃぞ。

人類が滅びる前にな。


賢者より」


最後の一文に少しイラっとした。まるで俺たちが道草ばかりしているような言い草だ。会った事のないお前に何がわかる!

しかも途中から「お前ら」呼ばわりだし。


手紙の裏には死ぬまでする100の事というメモがあった。

ぱふぱふ、黄金の国に行く、商売で一儲け、すごろく場、地球のヘソ観光、・・・


そうか、途中に見つけたしかばねはこいつか!

まさか死に際の最後に書こうとした言葉が「ぱふぱふ」とは。

賢者よ、ご先祖たちが知ったらどんな顔をすると思っているんだ。


あと、お前がやりたかった事は俺たちが大体やっておいた。安心して成仏するがいい。


宝箱にあった白の宝珠手に入れた。


これで六つ全ての宝珠を集めた。

いよいよ神の鳥とやらの目覚めの時か。


待っていろ魔王。軽くひねってくれるわ!

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