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源一郎と孫娘

制限時間:15分 文字数:542字

思春期の孫娘は難しい年頃である。源一郎は孫と共通の話題がないものかと顎鬚をさすった。

「あった!」

「はあ?」

と不快感とニキビを顔に浮かび上がらせつつ振り向く孫に源一郎は言った。

「ワシも髭の下にニキビが出来ておった。大人ニキビじゃ」

えっへんと胸を張る源一郎に

「バカじゃないの」

と孫は雑誌に視線を戻した。

しかし、源一郎は引き下がらない。

「どれどれ、ほほう、お主占いが好きなのじゃな」

「勝手に見るな!」

孫は慌ててページを隠した。

「良い良い。若い女子はみんな占いに興味シンシンじゃもんね」

ニコニコと頷く源一郎に孫は

「うぜえ」

と呟いた。

「ところでお主、ニキビの出来た個所で恋占いが出来ることは知っておるかの?」

「えっ何それ」

食いついてしまってから孫は「しまった」という顔をした。

源一郎は大仰に、

「思い」

と額を指差し、

「思われ」

と顎を、

「振り、振られ」

と両頬を人差し指で持ち上げ、ニッと笑った。

「間がうぜえ~」

「ワシは顎に出来たから、今誰かに恋されておるってことじゃ♪ 老人ホームの誰かかのう」

嬉しそうに言う源一郎に向かって孫娘がきっぱりと言った。

「そもそもおじいちゃんの顎に出来てるのニキビじゃないから!」

「ええっ、じいちゃんショック」

お題:悔しい祖父 必須要素:ニキビ

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