69/100
マザー・テイスト
制限時間:15分 文字数:406字
「お母様に失礼のないようにしなきゃね」
と、手作り弁当を不安げにちら見するのは俺の彼女だ。
彼女を会わせたい、と言ったら、海外暮らしが長く、解放的なおふくろが
「じゃあピクニックしまSHOW!」
と提案してきたからである。
「お弁当、お口に合うかなぁ……」
と呟いているが、大丈夫だろう。おふくろの舌はバカだ。うちのおふくろの味は酷い。
「これがー、イギリス式ライスプッディングYO~」
と言いながらゲロ甘の飯を食わせられた日には家出しようかと思った。
ぶっちゃけ彼女の手料理を初めて食べた時にはこんなに美味い手料理がこの世にあったのかと感動したものだ。
「HOOO! ナイス! 超グーッド!」
案の定おふくろは彼女の弁当をべた褒めだった。あまりにオーバーリアクション過ぎて彼女、照れまくりだった。
「デモ、あとチョット砂糖多めがいいと思いマース」
ウインク。
この一言で俺の結婚生活は地獄の砂糖漬けになった。
お題:イギリス式の母
イギリスというと大味としか出てこなかったり…それも実際に食べたわけでもなく




