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刹那の夢

制限時間:15分 文字数:452字

もう、終わりだ。

俺の小さな体が、病という大宇宙に飲み込まれていく絶望感。

宇宙船の乗組員も、最終的にベッドに乗って行く場所は決まっている。

「私の計算によりますと」

こんな状況になっても人工知能のこいつは淡々と述べるだけなんだ。

「あと10分ももたないかと」

ハッ。俺は嘲笑した。

こいつには、ただの溜息にしか聞こえないだろうと思いながら。

「マスター」

人工知能が呼びかける。すこし声が震えているような気がするのは、彼に自我があってほしいと深層意識で思っている自分の望みだろうか。最期を誰かに看取って貰いたいという、弱みだろうか。

「待ってください、今計算をし直しました。0.00001%の確立で、マスターは助かります! 私の計算によると!」

すっげー低いな。誤差の範疇だろ。

「タスカリマス、タスカリマス、タスカリ……」

プツっと音を最後に、声は聞こえなくなった。

10分が過ぎた。

あれ、俺、生きてる……?

「マスター!」

人工知能が明らかに喜びの声をあげ、そして


10分と1秒後、俺は死んだ。

お題:悲観的な計算

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