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目覚めのキスの瞬間

制限時間:15分 文字数:425字

夢から覚めるちょっと前、隣で寝てるぬいぐるみが起きてる気がしたので話しかけた。

「クマダさんクマダさん」

「なんすか?」

クマダさんは、私が大人になる前の毎日と変わらず答えてくれた。

「ねえ、空と宇宙のはざまってどこなのかな?」

「さあ、空気がなくなったとこなんじゃないすか?」

クマダさんは適当に答えてくれた。

「じゃあさ、今日と明日の境目っていつかな?」

「あんたがいるところが今日、なんじゃないすかね?」

「じゃあ私が世界そのものってことなの?」

「大きく出ましたね」

私はごろんと寝返りを打った。

「生き物とそうでないものの違いは何?」

「あー……、僕は……生きて、ないんじゃないっすか……」

クマダさんの歯切れが悪くなり、朝の光が私を起こそうとするからあわてて次の質問をした。

「じゃ、じゃあじゃあ。ぬいぐるみと……恋人の違いって何?」

「え?」

クマダさんはつぶらな目を明らかにぱちくりとさせた。


ぬいぐるみにキスしながら私は目覚めた。

お題:ありきたりな境界

問答の中でお題を繰り返し並べて、って形にしました。

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