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一国二文明

さて、今僕はラウサの国主公邸に居ます。まあ扱いとしては公邸なんて扱いの低い物では無く、離宮なんですけどね。

ザイラの現在情勢について今回お話をさせていただこうと思います。


ザイラは、地球上の全陸地を合わせた総面積の4倍強有る面積を持つ大陸を丸々保有する王国の自治区です。

首都はラウサ、国家元首は国主。これは以前もお話ししましたが王国元首国主国王が兼任します。

ザイラの6割を占めるのが現代文明花咲くザイラスと呼ばれる地域です。

残りの4割が王家管轄地域とされており、こちらは地球で言うと中世欧州の雰囲気ですね。

ザイラスと、王家管轄地域の間にはこれまで物流、人員移動などを厳しく制限する法の規定に基づき、物理的に交流を阻害する結界が張られており幅100kmの緩衝地帯を挟んでザイラス側は王家管轄地域の文明レベルと、その原因を知っているのに対し、設備、制度の不十分な王家側では王家管轄地域の情勢を教えるので精一杯という状態です。

なぜこうなったか。

それは、ザイラの歴史を軽く説明する必要があります。


ザイラは今から150万年ほど前に諸国乱立の時代を一人の王が終わらせ統一したことで生まれました。

王の下には友邦となった王国から様々な支援が行われ、242歳で建国王が子を残さずして崩御するまでの間に世界でも有数の大国に発展しました。

建国王亡き後、王国から派遣された顧問団は支援とか投資はするけど口出さねえから自由にやってのスタンスでほったらかしたら、選挙で選ばれた代表団から、現在の体制を申し込まれたと言うことです。

そこで、王国政府は、この国に対して高度な自治権を与え、王国の国民権を与えました。

これがザイラ王国の始まりです。ですが、当時の左翼団体が、自分たちでの運営を強く訴え、ならばと北西部の肥沃な土地に封じました。

ろくすっぽ国家運営なんぞしたこと無い烏合の衆が集まって、その中でも一番権力財力のあったゼリオス家が筆頭となりゼリオス王国を建てます。が、なにぶん左翼というのは昔から声は大きく能力ちからがないと相場が決まっていますから。ろくに運営ができずに建国から50年ほどでいろいろつきてザイラに泣きつきます。

ですが、この五十年の間に、ザイラは魔化融合文明(魔法と科学のハイブリッド文明)に。ゼリオス王国は、科学を異端として扱い魔法も必要最小限にとどめた形でのゆったりとした発展を行った上での技術文明にシフトしていたので、両者の方向性は大きく異なり、泣き付かれたザイラ側も有効な打開策を見いだせずに結局本国である王国に泣き付きます。


文明の目指す方向が違っていたけど、相談できる相手がそこしか無かったと言うことでザイラに相談しザイラ経由で事情を聞いたザイラを保有する王国は結構強引な手を打ちました。

かなり切羽詰まったゼリオスの状態を聞きつけザイラに対し、「ゼリオスをザイラに組み込むが、北西四割はこれまで通りの政治体制をとること。しかし、国権の諸々はザイラにのみ置く物とする。ザイラとゼリオスは常に対等である。政治体制の安定と、経済の安定のため両者において協議すること。」を定めた、ザイラ方面特別自治法を施行。

これにより、一つの国の中に文明レベルがものすごい離れた場所が混在するという状態となります。

そのままあーでも無いこーでも無いという議論を重ねること15年ザイラ行政長官とゼリオス王が共同で声明を出し

「両者の安定かつ健全な発展と繁栄のためザイラ、ゼリオス間の物流、人員の移動はこれを堅く制限し両者の文明が混在し無用な混乱を避ける物とする。」

と宣言。

これが、現在まで続くのですが、北西部は何度か、更地になっています。

その最たる物が、国主婚約者僭称事件とそれに続く婚約破棄及び名誉毀損事件です。

まあ簡単に言うと、今回と同じ流れで当時の王立学園に学校拠点形情勢調査を行うために生徒として通っていたらいつの間にか僕が王家のぼんくら息子と婚約してることになった上で、卒業式にぼんくら4人衆に絡まれて初めて見た大してかわいくでも無い女子をやれいじめただの殺そうとしただの、くだらない話をしまくられたもんですから、ちょっと身分を明かしたら、国王家がびびって、騎士団を向けてきやがったでは無いですか。

呆れて、正規さんに対応を任せたら、北西部を王国軍使って更地にしたとか抜かしたので、厳選泡園3泊4日1日8軒ノルマの旅に処してやりました。これが、今から1000年前ですね。

まあ、民家とか国民の財産、行政書類などは抜きにして、攻撃したので、だいたい一月、行政が麻痺するように計算して更地にしたみたいです。

そんなこんなで、これが、ザイラスと、王家管轄地域の文明度合いが大幅に違っている理由です。


というわけで、ザイラについて軽く説明でした。

ここは、作者が思いついたときにどんどん加筆されていく予定です。

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